四つの目をもつ女が
金釘で籠を編んでいる
白い一角獣を捕まえるために
女は処女ではないので
自分には寄って来ないのだ
一組の目は馬鹿を
一組の目はまことを
同時に見ることのできる女は
ひとつだが
ふたつに見える心を
持っているという
遠い昔に
生まれたばかりの老人と巡り合い
まぐわいをして
鮫を産んだことがあるという
その鮫は今
どこにいるかわからない
白い一角獣の肉を食えば
永遠に美しい
清らかな処女になることができるという
女はそれを捕まえるために
籠を編んでいるのだ
決して曲がることのない
短い金釘を使い
編み続けているのだ