わたしがいなくなったら
彼らはどうなるのか
そう思ったら
来ずにはいられなかった
つらいことも我慢して
痛いことも我慢して
やっていたら
自分はどんどん美しくなる
それを見て
彼らは激しく嫉妬に苦しむ
自分がつらくてたまらないからと
わたしを馬鹿にして
わたしを馬鹿にして
どんどん自分がだめになる
おまえがいるから悪いんだと
言うから
本当にそんな気がして
それならもう来ないというと
彼らは絶望的に寒い目をするのだ
どうすればよかったのか
石を投げられても
ひどいことを言われても
いやなことをされつくしても
がんばろうとしたが
もう何もない
わたしは
どこにいったのか
あれらは
だれだったのか
ああ
潮騒の
音が
聞こえる