月の岩戸

世界はキラキラおもちゃ箱・別館
コメントはゲスト・ルームにのみお書きください。

ショルト・9

2017-07-22 04:15:06 | 詩集・瑠璃の籠

賢いということは
賢くなりすぎないということだ
凡庸にこもるのではなく
激しく知性を飛ばしながらも
考えてもせんないことは
考えないことだ

今は知らないほうがいいことがある
それを知っているのが
賢いということだ
開けてはならない
いや
開けることのできない
神の蔵がある

このわたしとは本当は何なのか
なぜここにいるのか
なぜこんなことをしたくなるのか
果てしない時の向こうに何があるのか

その答えを知ることができる時が
くるかもしれない
だがそれは
知ってもなんでもないことなのだ

まだ若いうちは
高いことをするつもりで
よけいなことを考えても
何もわからない深みにはまるだけだ
きついところは馬鹿になっておいて
自然の自分に従い
自分をやるのだ

それが
永遠の幸せを作っていく
自分というものだ
やれ
馬鹿者よ




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

デネボラ・8

2017-07-21 04:14:21 | 詩集・瑠璃の籠

類まれなる美女が
真面目に清らかに生きているというだけで
おまえたちはそこまで狂うのだ

イナゴの大軍のように群れて
たった一つの灯を大事に
いなかで
普通に生きているだけの女に
襲い掛かるのだ

ただ美しいというだけで
おまえたちは度を失い
われを失い
嫉妬の焔に身を投げてしまう
そこであらゆる馬鹿をやる
あぶられた豚のように
必死で暴れまわるのだ

何もわかってはいない

なぜそのように憎むのか
かわいらしい花のような女が
何も悪いことをしないというだけで
なぜそのように
執拗という言葉さえ小さく感じるほど
どこまでもどこまでも追いかけるのか

追従を含んだ言い方をすれば
おまえたちは
自分が嘘であることが痛いのだ
あらゆる技術を弄して
嘘で塗り固めて
完璧に作り上げた善なる美人の仮面が
完璧に嘘であることが
真実の美女がいることでばれるのが
痛いのだ

嘘がばれれば
自分には何もない
それほどに長い間
馬鹿なことばかりやってきて
何も勉強してこなかった
自分が痛いのだ

正しいものが憎い
美しいものが憎い
真実が憎い

ゆえにあらゆる真実の美をつぶし
高い香を焚きこんで腐った嘘の匂いをごまかした
恐ろしく着飾った美を
本当の美女にするのだ
それならもう
永遠に苦しくはない

いにしえの彼方に
置き去ってしまった馬鹿も
雪玉のように消えていくに違いない

あほうが

嘘を本当にし
本当を嘘にし
何もかもをさかさまにして
馬鹿な自分を救おうとして
その果てにおまえたちは
たったひとつぶの小さな真実に触れただけで
沸騰したのだ

すべてがそれで消し飛んでしまうほど
おまえたちは真実の姿に
驚嘆したのだ

なにゆえにそこまでしたのか
たまには自分でじっくりとかみしめるがよい




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルナ・35

2017-07-20 04:14:17 | 詩集・瑠璃の籠

ずっと飛行機雲を見ていた
まっすぐにしか行けない自分を
神が見てくださっているような気がして
この思い出もきっと
人々の思い出と一緒に消えてしまうのだろう

美しいということを
自分のものにしてはいけません
最も美しいのは
神のために生きることだからです

すべてのために
もっとも美しいことをしようとなさっている
神のために
この自分を差し上げることだからです

ああどうか
神さま
愛する子供たちを助けるために
このわたしを使ってください
このわたしを通して
ご自分を生きてください

そのようにして
神のなさりたいように生きる時
自分の中に
神の美しさが流れてくるのです
それは本当に美しいが
決して自分のものと思ってはいけないのです

美しさは神のもの
わたしは
神のために神の代わりに生きている間
それを預かっているだけなのです

ですから
人から美しいと言われたら
それを自分のことと思わず
御礼を言いながらも
本気にしてはいけません

美しいのは神なのです
自分はないことにしなさい
自分はただ
神の言うとおりにしているだけだと言いなさい

それを守れば
あなたはずっとすばらしい
よい子になれるでしょう




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ケバルライ・5

2017-07-19 04:15:13 | 詩集・瑠璃の籠

神罰というものは
あります
人間が
人間とは言えない
あまりにもひどいことをした時
神があることを決意することがあるのです

それは
地震などというものではない
神があなたから
引くのです
命というものを
はく奪するのです
命とは何と思いますか

生きていくことを許されている
珠玉です
ありとあらゆるものが
それをあることをよろこぶ
うれしい嬰児なのです
神罰というは
あなたを
その嬰児ではないと
神が決めることなのです

故にあなたはもう
空気を吸うことはできません
水を飲むこともできません
日を浴びることも嫌なことになります
海を見ることも
山を見ることも
花を摘むことも
魚を見ることも
嫌なことになるのです

あなたがそれをすると
人が苦い顔をする
そういうものに
あなたはなるのです

そしてそこから
虚無に似た愚弄が忍び込んでくる
運命というよりも
いずれはそうなるものになるための
変化というものに
飲みこまれていくのです

あなたはもう
神の愛児ではない
あなたは馬鹿なことをすることによって
自ら神との絆を絶ったのです
そんなものはいらないと言って

運命の波は
次第次第に
あなたを新たな世界に
導いていくでしょう
そこは地球上でも
地球上ではない
どこかの異空からきたような
知らぬ風が吹く

文様の違う出来事が
あなたにからみついてくる

神罰というを知るのは
これからです




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

テグミン

2017-07-18 04:14:54 | 詩集・瑠璃の籠

星の使いが
火の馬に乗って下りてくる
お前の首を折るために

自分の性欲を満たすために
永遠の月を割った
醜い馬鹿を滅ぼすために

シオマネキのように
愚かなはさみを振り回して
月光を切れるとでも
思ったのか
あほうめ

神の下ろす金のメスのように
わたしはお前の
命の玉を割ってみせよう
いつわりを改めもせず
正門をくぐろうとするものは
ギロチンのように
わたしの斧に刎ねられるだろう

星の使いが
火の馬に乗って下りてくる
月光の救いを
薄絹のように
大地からはぐために




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

形の掲示板

2017-07-17 16:49:23 | 星の掲示板

64枚目の掲示板を設定する。





絵/アンリ・ファンタン・ラトゥール





コメント (229)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アラドファル・4

2017-07-17 04:17:00 | 詩集・瑠璃の籠

無知というものを
いつまでも放っておいてはいけません
知らないということが
時に大きな罪に発展することがあるからです

嫉妬というは
その人の表ばかり見て
心のある裏側を見ない
そこにある真実を知ろうとしない
ゆえに
その人のすべてをつぶそうとしてしまう
それですべてが駄目になってしまうのです

人の嫉妬を買うひとほど
美しく
影で立派なことをしているものだからです

きれいな見栄えだけを見て
あんなものは馬鹿なのだと
勝手に決めつけるのは
その人が見えないところで
どんなことをしているものか
知りもしないからです
嫌になるほど
穴があくほど
馬鹿は形のみを見つめて
その奥にある本当のことを
知ろうとしない
それゆえにすべてを駄目にするのです

この世界のことを
すべて知り尽くすことなどできはしない
だがそれだからと言って
知る努力をしないのは
怠りというよりもあまりに愚かなことだ
知らないということだけで
自分をあまりに深い奈落におとしてしまう
それは時に
永遠に近い時を迷わねばならない
地獄よりも恐ろしい虚無の川辺であったりするのだ
川と言っても何も流れてはいない
川ですらない

無知を防衛するために
人を馬鹿にするのをやめなさい
頭を下げて教えを請うということを
永遠に避けて生きてはいけない
馬鹿になってでも
学ぶ努力をしなければ
あなたは永遠に迷い続ける

無知というものを
放っておいてはいけません



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アラドファル・3

2017-07-16 04:15:59 | 詩集・瑠璃の籠

勇者は
優雅でありなさい
恐怖を感じても
みっともない声をあげてはならない

身をつぶすことを
厭うてはならない
むしろそのほうが
楽なのだと思いなさい

水を泳ぐ魚をとろうと
優雅に翼を広げ
影を作る白鷺のように
優雅でありなさい
誇らしく
美しく
清らかに
死を演じるのです

命が激しく澄んでくる
おのれのやったことで
どれだけの人が救われるか
それを考えるだけで
命を惜しむ影など
微塵もなくなってくる
総毛立つほどせつない喜びが
高まってくる
自分が神に溶けていく

神とは
大空のように大きな心だ
ないかと思えるほど大きく
澄み果てている
あらゆるもののために
最も澄んだ愛で
あまりにも偉大なことをなさっている
その
心の
中に
わたしは
とけていく
白鷺のように
優雅に

愛に燃えている
自分の悦びを感じることの方が
身をつぶされる痛みよりも
ずっと大きいことでしょう

それを知ることこそが
勇者になるということなのです




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ルナ・34

2017-07-15 04:15:50 | 詩集・瑠璃の籠

自己存在を
最初に裏切ったのはだれだろう
最初に
愛に目覚めて
叫んだのはだれだろう

知ってゆく
あらゆることを
知ってゆく
けれど
永遠に知らないほうがいいことも
あるのだ

わたしは
だれなのか
なになのか
なにになっていくのか

神の向こうにある
未来は何なのだろう
ああ

赤子のように聞くなと
だれかがおっしゃる
おまえはいつもそのようにして
何でもわたしに聞くのだと

いったい
どなたですか?

そうやっていつも
わたしのそばにいてくださるのは
大事な時に
大事なことを
いつも必ず
教えてくださるのは

ああ
永遠に知らないほうがいいこととは
このことなのだろうか
わたしは知りたいと思うのに
あのかたは
絶対に教えてはくださらないのだ




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アラドファル・2

2017-07-14 04:14:24 | 詩集・瑠璃の籠

勇気とはこうやればよい
自分を消して
自分をイシツブテのようなものにし
燃え盛る火の地獄に
放り込むのです

このできる自分というものを
崇高な神の道具とし
何も考えずに
ぶつかってゆくのです

あとがどうなるかということは
ほとんど考えなくともよい
何かが起こって来れば
自分で何とかすればよいのです

大事なことは
全身が愛に染まっていることだ
自分というものが
まるごと叫びになっているほど
愛に燃えていることだ

何も考えなくてよい
すべては神がおやりになるだろう
わたしは
死ねばよいのだ

あらゆることをなし
時代を切り開き
深更を越えて
朝を迎えたとしても
誇ってはならない
すべては神がおやりになったこと

勇気は奮い起こすものではない
自分を
神の中に
捨てることです




コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする