今週月曜日のフジテレビの会見が世の中をざわつかせた。あの初老の男性ばかりの経営陣と、16時から午前の2時半までという半日近い会見の長さにはびっくりしすぎて言葉を失った。
テレビ離れがますます加速していく。数年前、中学生だった息子のクラスで、将来なくなってもいい家電ベスト1位に生徒たちが選んだのがテレビだったと聞いた時の衝撃は、テレビ大好き世代の私には計り知れないものがあったのだけど、実際、最初からテレビのない家庭というのも普通に存在する世の中になった。そんな中で、ニュースとの向き合い方について、子供にどうニュースを教えていけばいいのかという雑誌VERYの記事を最近興味深く読んだばかり。
でも、テレビ世代の私は、帰宅すると何はともあれ、テレビをつけてしまう。
テレビをつけないと安心できない。とりあえず今日のニュースを一通り知っておきたいのだ。
ところで、例えば、家族(この場合はほとんど夫)と喧嘩した時、突如ものすごい険悪で気まずい滞った空気に部屋中がなった時、緩和剤となるのは、何を置いてもテレビだ。(子供達が幼い頃は、その役目は子供もあり得たのだが・・)喧嘩中も、つけっぱなしにしていたテレビ。家族の機嫌など他所に、お構いなしにいろんな情報を垂れ流すテレビに、さっきまで怒りに震えていたお互いの肩がだんだんと解けていく瞬間が実にたくさんあった。
こんな時、私はテレビがあってよかったと思う。タブレットだったら、こんな風には共有できないでいると思うから。
やっぱりテレビは鎹(かすがい)だ、と私は今日も静かにテレビに感謝するのだ。