五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

どう解釈する?

2009年06月08日 | 第3章 無意識の世界
世田谷美術館での江戸表具の会は、おかげ様で700人近い方に見て頂き、無事終了いたしました。この場を借りて、御礼申し上げます。

さて、
その展覧会に出品されたニ副で対の表具の本紙(作品)解釈で最終日は大いに盛り上がりました。

本紙は、「福の神」と「貧乏神」
掛け軸作者の方は、家では「福の神」だけ掛けて「貧乏神」は縁起が悪いので掛けないそうです。

私たちは、そんな説明を受けながら、じっくりと二人の神様を眺めました。


福の神と云われている神様は、浅黒い顔に、バラバラひあごひげを生やし、だらりとした着物は腹まで下がり、床の上にアグラを掻いています。
肩には、袋を担いでいます。

貧乏神と云われている神様は、白い肌です。着物もきちっと着ていて上質な感じがします。右手に金の打ち出の小槌を持ち、俵の上にアグラを掻いています。
肩には、接ぎを当てた袋を担いでいます。

鑑賞者の皆さんと腕を組み、唸り出しました。

「貧乏神だと解釈しているのは、実は、福の神では?」
「接ぎ当ての袋に惑わされたか???」

言葉で神様の説明をすると、小槌と俵という「言葉が目に入る」わけですが、絵で見ると、瞬間、「袋の接ぎ当てに目がいきます」。

さてさて、どちらの解釈がしっくりくるんでしょうねぇ~

今日から家に掛けるのであれば、両方掛けてあげた方が、福を呼びそうな気がします。

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コメント
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