五感で観る

「生き甲斐の心理学」教育普及活動中。五感を通して観えてくるものを書き綴っています。

状況を見据える

2011年03月14日 | 第9章 愛
暫くブログが書けませんでした。
御心配をおかけいたしました。無事です。

11日は、新宿御苑のギャラリーを視察した後に、表装指導員の勉強会に出席し、その勉強会の最中に被災しました。
神宮前の明治通り沿いにある8階建ビルの4階に居ました。
2時46分、暫く軽く揺れ、その揺れがどんどん強くなってきます。立っていられない状態の中、皆で机の下に隠れました。
体の震えが止まらない人、ドアを開けた途端非常階段に飛び出してしまう人、私の場合、ドアを開けて見えるビルが揺れる様を見て、初めて異常事態を受容しました。
「先生の持ちビルは最新の地下鉄の真上に立っているため地盤は大丈夫だよ!外に飛び出さないほうがいいよ!」と声を掛け続け、パニック状態になっている年長者の方々になんとか安心してもらうことに専念しました。

揺れが治まり、明治通り沿いを窓から見ると人がワラワラと出てきています。でも、ガラス窓が割れることを予測している人は少なかったかもしれません。その危険を察知した人は近くの寺院に避難していたようです。

4時前、これは電車に乗るのは返って危険だと判断し、これからどうなるか解らない状況下、皆でとりあえず近くの大きなCaféに入り、腹ごしらえをしました。一時間ほどそこで待機したのですが、私はその時点で表装の先生のビルに一晩お世話になろうと決意しました。
でも、10人中7人が自分の家に向かって出てしまったのです。

結局一人は直ぐにホテルを予約し、二人は青山学院大学に避難し、一人は自力で帰宅、一人は自転車を借りて帰宅、残る二人は帰ることができないことを判断しビルに戻ってきました。戻ってきてくれた人は、判断が正しかったと思います。

6時くらいになると電話がなんとか通じるようになり、家族と両親の安否を確認した後、我が家のお隣と連絡を取り合い、自宅が倒壊したり危険な状況になっていないかを確認してもらい、雨戸を閉めていただきました。

家族の安否と自宅の確認が、精神的な不安を大きく軽減させました。

8時くらいになると表装の先生が「お腹空いたね」と呟き、そこでコンビニで早めに調達しておいたカップめんを頂き、満腹になったところで、大好きな表装の道具に囲まれつつ、先生の和室の仏間で夜を明かせて頂き、過度なストレスを持たず、ほんとうに助かりました。

ラジオの情報は有難かったのですが、テレビの映像は状況が解らない中、ただただ不安を煽るだけで、結局テレビを消し、心を落ち着かせたのも良かったかもしれません。

私が利用している東横線は夜中に動き出しましたが、夜の行動は危険なので、ともかく皆さんと一緒に行動することを選択したのも良かったと思います。同じ方向の先生のお嬢さんと一緒に無事7時にビルを出て8時半に帰宅しました。

家族が全員集合したのはお昼過ぎでした。
帰宅難民の息子の大学の先輩と我が家で共同生活し、尊い時間を過ごしました。先輩も昨日の晩、無事にお父様と合流でき、我が子同様、安心しました。

長々と書いてしまいましたが、今日より明日。。。です。不安感を具体的に解消しながら、今日をどう生きるかを一番大切にし、明日はよりよいことが必ずやってくることを信じて、まずは自分の生活を立て直していこうと思います。

関西方面で心配してくださっている勉強仲間の皆様、混乱してはいますが東京・横浜は大丈夫です。
東北地方の講座生の皆様の安否が気がかりです。ミクシイにもメッセージが入らない状態です。お祈りください。

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