私達のカリタス・カウンセリング講座生は全国に散らばっています。現在100人位の方々が学びを続けていらっしゃいます。今回の地震でご本人やご家族が直に被害に遭った方は4人です。釜石の講座生とは未だ連絡が取れません。
そんな状況下、私も出来得る限りの関わりをしていきたいと思っています。
カウンセリングは大勢の人を相手にすることはできません。時間がかかるものだし、信頼関係も必要です。被災者の避難所に行って、いきなり「何かお悩みは?」などと聞いたところで、意味はないと思います。
特に日本の文化では難しいものがあります。言語化していくのに時間がかかるし、感情を吐露する西欧の性質とは違いがあります。
それよりも身近な友人が「聴く」ためのノウハウを身につけていれば、すでに信頼関係を結んでいる間同士、心と心が通じ合い、まさに深い友情と愛に包まれた傾聴ができるはずです。
私達は、暮らしの中のカウンセラー養成を目的とし、自分自身のこと、家族、友達、職場の人間関係と自分がどう向き合っていくか、関係していくかを自分の成育史を通して学んでいます。
他人を支援することより、まず自分自身をより良く生かしていくための学びです。
自分のことを差し置いて、他者の支援はできません。
だから、自分自身を見据える訓練を臨床心理学の理論を通してやっていくわけです。
自分が変わると世界が変わります。
自分が変わると他者も変わっていきます。
他人を変えることはできません。
あかの他人より、身近な人が肩を寄せ合いながら相手の話を聴く方が効果があるはずです。
そこで、傾聴のポイントをここに記しておきます。
✤カールロジャーズの積極的傾聴法:必要にして充分な6つの条件✤
1.二人の個人が心理的接触の状態にある。(つまり、二人がそれぞれの心と心を向き合わせ、向き合っている状態)
2.クライエントは不調和の状態にあり、傷つけられやすく、または不安の状態にある。
3.傾聴者はその二人の関係の中で調和を保ち、統合された状態にある。(傾聴する人が不安定、思い込みが強くては相手を混乱に陥らせます)
4. 傾聴者はクライエントに対して無条件の好意、肯定的な配慮と関心を経験(示す又は表現)する。
5.傾聴者はクライエントの内的枠組についての共感的、感情移入的な理解を経験し、この自らの経験を、クライエントに伝達しようと努力する。
6.傾聴者の感情移入的な理解と無条件の肯定的関心が、ある最小限度、クライエントに伝達される。
以上、、、なのですが、ちょっとややこしいですね。。。
つまり、傾聴する側は、クライエントと信頼関係があることが大事です。信頼関係の中で、吐露される言葉を、否定も肯定もせず聴いていきます。言葉を追いかけるようなことはしてはいけません。クライエントの言葉が出てくるまで待ちます。言葉以上の何かが表現されることもあります。泣くとか、わめくとか、叫ぶとか、無言になるとか、、、それをそのまま静かに受け容れてることが大事です。一緒に寄り添う中での沈黙の時間はとても大事な時間です。余計な言葉掛けは必要ありません。その方の感情に添ってください。
静かに静かに、寄り添う事で、少しずつですが、安定はしていくはずです。繰り返しでしょうが・・・
そして、しっかりと信頼関係が持てているのであれば、傾聴者の思っていることや解釈をクライエントに伝えてください。言い過ぎはいけません。最小限度の言葉掛けです。
静かに傾聴していく中で、大げさな励ましは、クライエントに後から「この人に、喋らなきゃよかった。。。」と思われかねません。それが、逆にクライエントの大きな傷になっていきます。
傾聴は、その点を注意されると良いかと思います。良かれと思ってやり過ぎないよう注意しましょう。(専門用語でいうところの感情移入のしすぎに注意)
それと、
子供は、普段先生に対して、なんだかんだ、文句は言っていても、親よりも関わりが深い子供達も多いはずです。
できれは、被災地では学校の先生との関わりが早急に必要ではないでしょうか?初めて会うカウンセラーとの関わりよりも身近な先生との関わりが子供達の精神を安定していくはずです。
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そんな状況下、私も出来得る限りの関わりをしていきたいと思っています。
カウンセリングは大勢の人を相手にすることはできません。時間がかかるものだし、信頼関係も必要です。被災者の避難所に行って、いきなり「何かお悩みは?」などと聞いたところで、意味はないと思います。
特に日本の文化では難しいものがあります。言語化していくのに時間がかかるし、感情を吐露する西欧の性質とは違いがあります。
それよりも身近な友人が「聴く」ためのノウハウを身につけていれば、すでに信頼関係を結んでいる間同士、心と心が通じ合い、まさに深い友情と愛に包まれた傾聴ができるはずです。
私達は、暮らしの中のカウンセラー養成を目的とし、自分自身のこと、家族、友達、職場の人間関係と自分がどう向き合っていくか、関係していくかを自分の成育史を通して学んでいます。
他人を支援することより、まず自分自身をより良く生かしていくための学びです。
自分のことを差し置いて、他者の支援はできません。
だから、自分自身を見据える訓練を臨床心理学の理論を通してやっていくわけです。
自分が変わると世界が変わります。
自分が変わると他者も変わっていきます。
他人を変えることはできません。
あかの他人より、身近な人が肩を寄せ合いながら相手の話を聴く方が効果があるはずです。
そこで、傾聴のポイントをここに記しておきます。
✤カールロジャーズの積極的傾聴法:必要にして充分な6つの条件✤
1.二人の個人が心理的接触の状態にある。(つまり、二人がそれぞれの心と心を向き合わせ、向き合っている状態)
2.クライエントは不調和の状態にあり、傷つけられやすく、または不安の状態にある。
3.傾聴者はその二人の関係の中で調和を保ち、統合された状態にある。(傾聴する人が不安定、思い込みが強くては相手を混乱に陥らせます)
4. 傾聴者はクライエントに対して無条件の好意、肯定的な配慮と関心を経験(示す又は表現)する。
5.傾聴者はクライエントの内的枠組についての共感的、感情移入的な理解を経験し、この自らの経験を、クライエントに伝達しようと努力する。
6.傾聴者の感情移入的な理解と無条件の肯定的関心が、ある最小限度、クライエントに伝達される。
以上、、、なのですが、ちょっとややこしいですね。。。
つまり、傾聴する側は、クライエントと信頼関係があることが大事です。信頼関係の中で、吐露される言葉を、否定も肯定もせず聴いていきます。言葉を追いかけるようなことはしてはいけません。クライエントの言葉が出てくるまで待ちます。言葉以上の何かが表現されることもあります。泣くとか、わめくとか、叫ぶとか、無言になるとか、、、それをそのまま静かに受け容れてることが大事です。一緒に寄り添う中での沈黙の時間はとても大事な時間です。余計な言葉掛けは必要ありません。その方の感情に添ってください。
静かに静かに、寄り添う事で、少しずつですが、安定はしていくはずです。繰り返しでしょうが・・・
そして、しっかりと信頼関係が持てているのであれば、傾聴者の思っていることや解釈をクライエントに伝えてください。言い過ぎはいけません。最小限度の言葉掛けです。
静かに傾聴していく中で、大げさな励ましは、クライエントに後から「この人に、喋らなきゃよかった。。。」と思われかねません。それが、逆にクライエントの大きな傷になっていきます。
傾聴は、その点を注意されると良いかと思います。良かれと思ってやり過ぎないよう注意しましょう。(専門用語でいうところの感情移入のしすぎに注意)
それと、
子供は、普段先生に対して、なんだかんだ、文句は言っていても、親よりも関わりが深い子供達も多いはずです。
できれは、被災地では学校の先生との関わりが早急に必要ではないでしょうか?初めて会うカウンセラーとの関わりよりも身近な先生との関わりが子供達の精神を安定していくはずです。
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