Mr.Dashのぶろぐ館

奈良・大阪・日本アルプスの山々が大好きな、Mr.Dashのブログです。

2015年9月3日(木)、17日(木) 雨にたたられた、榛原・伊那佐山と井足岳

2015年09月18日 | 山登りの記録
■メイン写真
伊那佐山山頂の都賀那岐神社の裏手にある三角点


■今回のコース
9月3日(木)
比布バス停→ダリヨとジュストの道入口→山口農園(登山口)→沢城跡→
天狗岩→伊那佐山→林道横断点→井足岳→船尾集落→墨坂神社→榛原駅

9月17日(木)
比布バス停→ダリヨとジュストの道入口→山口農園(登山口)→沢城跡→
天狗岩→伊那佐山→林道横断点→(林道)→上井足中バス停→榛原駅


高山右近ゆかりの沢城跡と、榛原の里山・伊那佐山と井足岳を結ぶミニ縦走に
行くことになり、9月3日、小雨の中を下見に出かけた。

本番は10日(木)の予定だったが台風のため延期し、17日に仕切り直したが、
その17日も大雨のため、途中でエスケープ下山するハメになった。
3週続けて、なんらかの形で雨にたたられたことになる。

ここでは主に3日の下見の模様をまとめ、17日の様子を追記することにした。

ところで当ルートは、地名の読み方がなかなか難しい。



榛原駅から奈良交通バスに乗り、比布バス停で下車。
「比布」は、一部のガイドブックで「ひっぷ」と書かれているが、
バスのアナウンスでは「ひふ」。郵便局の名も「ひふ」である。



しばらく芳野川沿いに歩く。伊那佐山の端正な三角形が印象的。

芳野川にかかる竹橋を渡り、「ダリヨとジュストの道」をとり、沢城跡を
めざす。

「ダリヨとジュストって誰よ(だりよ)」と皆が思うだろう。
キリシタン大名として知られる高山右近が12歳のときに、この地で洗礼を受け、
洗礼名がジュストとなった。そして、父の高山友照の洗礼名がダリヨだったのだ。



まず山口農園への道をとる。

農園の左手を回り込むようにして山道に入る。入口はヤブっぽいので、
やや分かりにくい。



右に池をみて、沢沿いの山道に入っていく。



分岐(標識あり)を右にとってほどなく、沢城跡に着く。
説明板が立っているだけで、さびれている。
特に本丸跡は深い薮の中。出の丸跡には苦もなく登れる。
建物や石垣はなく、土塁のみが残る。



平坦な出の丸跡には、ベニナギナタダケがにょろにょろと生えていた。
猛毒のカエンタケと似ていて、それだけでもブキミ。



途中、一旦尾根を東に下りて、文祢麻呂墓に寄り道する。
文祢麻呂は、大海人皇子(のちの天武天皇)の重臣で、壬申の乱で功績をあげた人だ。

登り返して支尾根を直登すれば近道だなと思い、踏み跡をたどったが
あと30mほどで登山道に出るところで猛烈な笹のブッシュに遮られ、
結局、元の道を引き返すというロス。読図は完璧でも、植生までは読めない。



天狗岩に着く。宇陀の眺めが広がる。



横に張り紙。「地元では天狗岩と呼ばれていました。猿岩と言うのは
間違いです。今後は天狗岩で統一します」とある。



間もなく伊那佐山の山頂に着く。山頂には、都賀那岐神社が建つ。
「都賀那岐」も、一部のガイドブックで「とがなき」と書かれているが、
正しくは「つがなき」のようだ。

急坂を下り、林道に出る。
これから向かう井足岳へは、やや荒れた道。
「ハイキングに適さない」と注意喚起する立札がある。



この立札によると、井足岳は「イダニ岳」となっている。
これも一部のガイドブックで「いたりだけ」と書かれているが、
麓の上井足、下井足も「いだに」と読むので、やはり地元の呼び名が
正しいと思われる。
(国土地理院の地形図にも、麓の上井足は「かみいだに」とルビが振られている)



少し左に下り、右に延びる踏み跡をたどる。
倒木、ヤブが続く、なかなかアスレチックな道だ。
左に鹿除けネットがしばらく続き、植林の中を林道を横断。
小さなアップダウンを経て、最後は一気に急登する。
なかなかホネのある縦走路だ。



井足岳の山頂には標高点が埋まっている。
眺めは得られない、地味なピークだ。

北へ急坂を一気に下るとT字の分岐がある。これは左へ。



道なりに下っていくと、左に大岩が見える。
沢を2回渡るが、丸木橋が雨に濡れてツルツル滑り、危険きわまりない。

船尾集落の民家の奥に出て、墨坂神社を経て榛原駅に着いた。


17日も不安定な天気。
初めは辛うじて持ちこたえていたが、伊那佐山の山頂で昼食をとっていたら
雨脚が強くなってきた。



雨雲レーダーによると、しばらく降り続きそうだったので、
北側直下の林道をそのまま下山することにした。

林道は歩きやすく、雨とは言えアケビやキノコなど秋の植物を見ながら
ゆっくり下山。



上井足の集落に出るとヒガンバナが咲いていたが、一輪だけ珍しい白花種が
混じっていた。



榛原の温泉、美榛園に寄って一息つく。Ph8.69が自慢の美人の湯だ。
驚いたのは、最近、美榛園の周囲や屋根にニホンザルの群れが出没
するという。屋根を見たら、毛づくろいするサルたちがいっぱい!!

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