Mr.Dashのぶろぐ館

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2024年5月29日(水) [大峰]天和山、大峰山系の主峰群を展望する!

2024年05月30日 | 山登りの記録

■メイン写真
天和山の直下、少し開けた草原状の斜面から、"近畿の屋根"を望む

■今回のコース
天和橋→川瀬峠→天和山→P1287→21番鉄塔下→22番鉄塔(避難小屋)下→桑ノ谷林道出合
→栃尾観音堂


久しぶりに大峰支脈の天和山(てんなさん)を歩いてきた。
天和山といば、明治時代に五代友厚が開いた鉱山くらいがかろうじて知られる
マイナーな山だが、大峰奥駈の主たる峰々が見渡せる、パノラマの山である。

登山口は、関電の和田発電所。橋を渡り、右の小橋から登山道に入る。
昨日はかなりの雨だったので、天ノ川の水量はかなり多かった。

いきなりの急坂に、ひるまないようにしたい。
途中から関電の電線に沿って登る感じになるが、そのあたりは木が切られているので
日差しはダイレクトである。

標高900m弱のところからは、西吉野の唐笠山の端正な三角形が印象的にみえる。

急登つづきで、なかなか大変ではあるが、いわゆる岩場や鎖場、ハシゴのようなものは
ない程度である(要するに、辛うじて足だけで登れる、いちばんしんどい坂)。
それをしのぐと、滝山と天和山間の尾根をつなぐ1183mピークに着く。

尾根道はブナやカエデなどが美しい。
この日は台風1号の影響で、強い北風が吹きつけていた。
吐く息が白くなるほど肌寒く、みんな上着を着こむことに。

送電線鉄塔の下から、北側に弘法トレイルの尾根が見える。

薄い踏み跡しかない尾根道を、しばらく東にたどると、南側が開けた。
カラハッソウ谷から仏生ヶ岳あたりの眺めが得られる。

カマツカが咲いていたが、もう終盤のよう。

最初の急登ほどではないが、じわじわと効いてくる上り坂をこなすと、木立に囲まれた
天和山の山頂に着く。ここも強い北風で寒かった。

天和山の直下に、少し開けた草原状の斜面がある。
大峰山脈を眺めるには、この日ベストの展望地だ。
眼前に弥山、八経ヶ岳、明星ヶ岳がどっしりと、近畿最高峰の貫録を示していた。
さらに右に目を転じると、仏生ヶ岳、釈迦ヶ岳へ稜線が続いているのがわかる。
ここは北風も防げて、ぽかぽかと暖かい。時間的にもちょうどいいので、ここでランチ。

木の枝に隠れがちだが、うまく目線を持っていけば、稲村ヶ岳も見える。

ウラジロノキ。最初、アズキナシかなと思ったが、葉の鋸歯が少し大きいようだ。

尾根をさらに東へ。やがて左側が植林で、右側が自然林の好対照をなす。

P1287を登り返して、樹間越しに20番紅白鉄塔を確認。
登山道は北東に向きを変え、続く21番鉄塔の下に出る。

いつの間にか、八経ヶ岳は頂上部の縞枯れ現象がハッキリわかるほどの距離に。

P1195の先で主尾根を外れ、少し下ると21番鉄塔と簡素な避難小屋に出る。

ここは西から北への展望がすばらしい。登ってきた天和山のピークや西吉野の山々、
高野山などが見えた。鉄塔に邪魔されながらも、金剛山、大和葛城山、二上山、
生駒山なども見えた。そのさらに右奥に見えた薄い山影は、きっと京都西山から愛宕山に
かけての山並みだろう。

高尾谷北尾根を忠実に下る。植林帯なのでやや退屈。
そのうちに林業用モノレールの軌道が隣接してくる。

桑ノ谷林道に合流すると、あとは長い林道歩きだ。
路傍の花などをみながら歩く。

ガクウツギ。

サワフタギ。

フタリシズカ。

桑ノ谷も、轟々とした流れ。

ベニウツギ。

ウノハナウツギ。

栃尾に出てから見かけたツルアジサイ。

ズイナかな?

エゴノキ。

最後に立ち寄った栃尾観音堂。
円空が刻んだ仏様が4体、祠に祀ってある。
他には背後の巨大なイチョウや、伝説の剛力・岡田"オニ雅"の解説板などがある。
向かいの小さなカフェは平日なので閉まっていた。


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