長かったヨーロッパ紀行は、最後の最後に、マッターホルンの女神に出会えて
終わりを迎えつつあった。
都合、1週間以上お世話になったホテルDERBYで最後の朝食を摂り、
ツェルマットをあとにした。
フィスプ駅で、すっかり乗り慣れた赤い登山列車から、スイス国鉄の特急に
乗り換える。
天気はよく、眺めのいい左側の席を確保。延々と続くブドウ畑。
昨夜飲み残した白ワインを飲みつつ車窓からの景色を楽しむ。
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■2011年8月16日(火)
早朝3:40、起床。身支度を整える。
ふと気づくと、隣で寝ていた若いおねえちゃんが、暗がりではあるが完全に
トップレスになって着替え始めた。
吉兆か、これで運を使い果たしたか。
あとで聞けば、これには日本人全員が気づいていたが、いやあ、フランス人はすごい、
ということで決着した。
4:00、朝食準備が完了。簡素な、パンとジャムのみのメニュー。
4:20、食堂のメイ . . . 本文を読む
■2011年8月15日(月)
キャンセル続きのマッターホルンへの登頂許可であるが、最後のチャンスで
ある15日となった。
昨日、現地代理人からツェルマットのアルパインセンターに連絡を
とってもらっており、天気は上々の見込みだという。
最終的には明日の朝に、山行の諾否が正式に決まるのだが、どうやら期待できそうだ。
ともちゃんは、一昨日は気力不足というより、視界がブラウン系のモノトーンになり、
肺 . . . 本文を読む
■2011年8月14日(日)
今日は、朝のうちに、コスミーク小屋から、エギーユ・デュ・ミディまでの
尖峰帯を縦走登攀する。
モンブランは断念したが、このオプションは、ひょっとしたらそれ以上に楽しそうだ。
朝食はボウル一杯の飲み物。チェックインのときに何を飲みたいかリクエストでき、
コーヒーにしたのだが、この量には驚かされた。
(他に紅茶、ホットチョコレートを選べる)
やはり高山病予防には . . . 本文を読む
■2011年8月13日(土)
朝6:15、ロープウェイの駅でセバスチャンと合流する。
6:30の始発で、エギーユ・デュ・ミディ駅へ。
この時間のゴンドラには、一般の観光客は少なく、殆どが装備万端の岳人である。
窓の外を見て「うわー、キレイな景色」などと言ってるような人は誰もおらず、
眼光鋭く、やる気に満ちている。なんとなく異様な雰囲気である。
さて、エギーユ・デュ・ミディからは、アイゼンを . . . 本文を読む
■2011年8月11日(木)
13~14日にモンブラン登頂の予約を入れてあったので、今日は列車を乗り継ぎ
フランスのシャモニに移動しなければならない。
マッターホルンよ、さらば、である。
久しぶりにトランクに荷物を整理しなおし、ツェルマット駅を出発。
フィスプ駅、マルティニ駅と電車を乗り継ぎ、さらに国境のヴァロシン駅で
登山列車を乗り換える。
(ヴァロシン駅にて)
マルティニ駅では、フラ . . . 本文を読む
■2011年8月10日(水)
快晴の一日。
マッターホルンは、久々の登頂者でにぎわっていることだろう。
16日、ラストチャンスのアタック日も、悪天候で中止になるかもしれない。
それならば、せめて晴れた日に、少しでもマッターホルンの近くに
行ってみたい。
そこで、登山拠点となるヘルンリ小屋(3260m)まで登ってみることにした。
ツェルマットからゴンドラに乗りFuri駅でロープウェイに乗り . . . 本文を読む