「大峰奥駆道七十五靡」森沢義信著、ナカニシヤ出版2800円を読んだ。ハードカバー300ページの力作なので、この一週間、会社の行き帰りに読むのが重くてたいへんだった。しかし、今まで読んできた大峰修験道関係の本の中で、最もよく取材され、最もしっかり踏査されただろうと思える充実した内容だった。正直言って、知らない事のオンパレードだった。
著者の住所を見て、電車で二駅のところであることも分かった。こんな . . . 本文を読む
9月に新田次郎の「八甲田山死の彷徨」を読んで、パーティを仕切るリーダーと、会社人としての自分に照らし合わせた。共感して、しみじみ、身にしみたことは、当プログでも書いた。
、本多勝一著:「リーダーは何をしていたか」を読んだとき以来の衝撃だった。それで、何年か前に読んだこの本のことを思い出して、もう一度、読み直してみることにした。本棚の奥からゴソゴソと取り出す。
正しい日本語、筋道の通った論旨。改 . . . 本文を読む
22日、朝早くからコーチ役のS川さんがゴソゴソ起きた。Mr.Dashは、明らかな二日酔で体が動かない。他のテントからも、ぼちぼち何人かが起き出しようなので、無理に起きて河原に腰掛けた。思い思いに朝食をとる。最後まで起きてこなかったオカリナI島くんも、つらそうにようやくテントから這い出てきた。さぁ、”朝練”の始まりだ。
まずはゲレンデに出る前に、河原のちょっとした岩で、器具を使わないアプザイレン( . . . 本文を読む
ウチの弱小山岳部では、やっとこさ今年、初級沢登りを何本か経験した。数人は、セカンド以降のザイルにぶら下がることにも慣れた。技術もないのにトップを行くMr.Dashも、いつ墜死するかという恐怖感が、たまに快感になってきてアブナイ。
こんな中、沢のシーズンが終わり、いよいよ岩に繰り出すことになった。場所は定番、裏六甲・百丈岩だ。
往年の名人、といっては失礼だが、山岳部の大先輩、S川さんが福山から、 . . . 本文を読む
デジカメを忘れ、フィルムカメラでしか撮影できなかったので、現像が上がるまで、ここに写真を掲示できないのが残念だが、とはいえ、さしたる絶景もなかったので、まあいいか。仕方ないのでGPSデータを載せよう。
じつは今まで、経塚山(825m)、鍋谷ノ峰(744m)、小堂峰(789m)の3ピークは登り残していた。なぜか。ほぼ全面、植林に覆われ、展望がないこと。これに尽きる。鍋谷ノ峰なんて、一般的な登山道が . . . 本文を読む
油断すると吹き飛ばされそうな強風の中、ピークに到達。時折、一陣の霧が通り抜けるが、おおむね視界は良好。三角点の向こうの景色に一瞬、息を飲む。圧倒的な迫力の北岳の左横後方に、富士山が寄り添っているではないか(写真)。嬉しさのあまり一瞬寒さを忘れる。いや、本当に一瞬で、またサブサブに戻ったが。そのうち間ノ岳も見えてきて、本邦1位、2位、4位の山が並ぶ豪華絢爛の展望ショーとなった。
そういえば、ウチの . . . 本文を読む
遭難事故が続いた週末だっただけに、岳友たちはそれなりに我々のことが心配だったようだ。昨日、ブログを更新していたことで、ホッと胸をなでおろした人もいるとか。
じつはY井カメラマンに至っては、現地でたまたまケータイのアンテナが立ったから即座にmixiに書き込んでいた。ネットを更新したからといって、帰宅しているとは限らない世の中になったんやね。 . . . 本文を読む
北アルプスで遭難事故が相次いだこの3連休、Mr.Dash一行は、南アルプスにいた。雪こそ降らなかったが、稜線は強烈な風が吹いていた。西側斜面は霧氷が発達して、まるで冬山のよう。紅葉真っ盛りの東側斜面は秋山そのもの。稜線では、好対照の風景が一度に楽しめた。
【メンバー】
Mr.Dash、ともちゃん、Y井カメラマン、N平クン . . . 本文を読む
エレクトロニクス最大のショー、CEATEC JAPAN 2006に行ってきた。
幕張は大雨で、部分的に屋根があとはいえ、駅から会場まで歩くだけでびしょ濡れになった。
シャープの液晶テレビAQUOSが大量に展示されていて、そこに雪山をボードで滑っていくコンテンツが流れた。コンパニオンのおねえちゃんは美しいし、AQUOSは確かにいい画質なんだが、それ以上に、映し出された山肌の感じや、稜線の傾斜にどう . . . 本文を読む
そういえば15mを高巻いていたら、ちょうど指をかけたいと思った木に、ケモノのウンコが乗っていて焦った。次に登る人は注意しよう(笑)。
続く5mは、流れの右を、へつり気味に登る。これは簡単。登山道が左から迫ってくる。細い流れに似合わない、深い淵の奥に斜瀑。さらに向こうにクライマックスの毘沙門大滝(写真)が見えた。この斜瀑の淵、我々はおとなしく左岸を巻いたが、なんと、ともちゃん、淵を泳ぎ始めたではな . . . 本文を読む
午後から間違いなく雨が降るという予報であったが、どうせ沢登り。午前中にイヤというほど濡れるはず。そういうことで、多少、増水しても大丈夫そうな京都清滝・毘沙門谷へ。
【メンバー】
Mr.Dash、ともちゃん、Y井カメラマン、ノッポさんW邉君。 . . . 本文を読む
狼平の吊り橋を渡り、高崎横手分岐へ。小腹がへって、ここでおやつを食べる。やがてブナ、カエデが美しすぎる樹林帯にさしかかる。ナメリ谷分岐のあたりの広い美林で、昼食。なんか食ってばかりだ。ふーっと深呼吸をすると、身体の芯から
浄化されるようだ。いや食い物が消化されてるのか。
長い坂を降りる途中、幹がくるりんと一周した奇妙な形の木を発見。ともちゃんが、すかさず撮影(写真)。どうやったらこんな形になるの . . . 本文を読む
朝5時起床。十分すぎるほど寝た。普段の倍近い睡眠時間だ。明け方、小屋の近くで獣(シカだろう)の物音がしていたそうだが、全然気がつかなかった。朝食を済ませる。表はすっかり晴れ渡っていて、今日はいい写真が撮れそうだ。台高山脈から登る朝日をカメラに収める。ご夫婦に別れを告げ、6時20分出発。
天気がいいと、気分がよくなり、歩みも力強くなる。しばらく背の低いササと疎林の尾根を逍遥。舟ノタワを過ぎ、振り返 . . . 本文を読む
釈迦ヶ岳13:00。宇宙人I村さん、女子プロY口さんは、ここで往路を引き返す。下降途中に、決して沢筋に迷い込まないように助言する。二人は相談しながら17:10、無事下山したという。I村さんは、意外!?にも笹薮の下のつまづきやすい場所をY口さんに教えながら、懸命に下山したという。いやいや、見直しましたヨ。
Mr.Dashと、ともちゃんは、釈迦ヶ岳のピークから急なヤセ尾根を下る。霧で高度感は少なくな . . . 本文を読む