芥川賞作家で医師の南木佳士先生が、50歳から始めた山登りが高じて
南・北アルプスに山行したり、夫婦で繰り返し浅間山に登ることを
書かれた紀行文『山行記』の文庫版が、文春文庫から2016年5月10日に発売される。
アマゾンのサイトは、「ここをクリック」。
この本の表紙に、私が撮影したコマクサの写真が採用された。
当ブログに以前、掲載した写真が、編集の方の目に留まったという偶然。
まさか芥川賞作家 . . . 本文を読む
奈良の地名や古い歴史をより深く理解するには、古語の語源などを
知っておく必要があるかなと思い、なんとなく本屋で物色していて
見つけた一冊。
「飛鳥」はなぜ「あすか」と読むのか、「春日」の語源は何か、
神武東征の足跡をたどってみて見えることは何か。
著者は実際に現地を歩き、そこから見える山の形、川の流れを
つぶさに観察し、地名の由来を推理していく。
フィールドワークのお手本、現場主義の具現。
. . . 本文を読む
今月下旬、山と溪谷社から、分県登山ガイド「大阪府の山」新版が出ます!!
「大阪府の山」←こちらをクリック
55のコースを紹介。これまでの旧版に比べ、一部コース変更または全く新規のコースが
なんと38も。大阪の山の魅力を、新しい角度でお楽しみ頂けるのでは。
大阪の山は、確かに標高1000mに満たないところがほとんどで、いわゆる本格登山の
対象から外れるのは仕方ないが、市街地から非常に近く、それで . . . 本文を読む
このほどJTBパブリッシングから、人気の「山歩き安全マップ」シリーズの新刊、
「ステップアップ 六甲・金剛・比良・京都北山」が出ました。
ちょっと気合が入った今度のガイドブック。
ちょっぴり大判のB5サイズで、写真や地図が大きくて見やすいのが、同シリーズの特長。
もちろんメインのウリは、安全登山をするためにコースごとの要注意ポイントが
詳しく書かれていること。
アクティブシニア層を中心に、遭 . . . 本文を読む
JTBパブリッシングの大人の遠足BOOKシリーズから、「日帰り山あるき 関西」が出ました!!
あまりキツくなく、日帰りで気楽に登れる50ルートが紹介されています。
関西の山は、標高が高い山はあまりありませんが、花、黄葉、歴史(寺、遺跡…)、
岩、滝などのランドマークがコンパクトに凝縮されていて、見どころが多いのが特徴。
このガイドブックは、それらにプラスして味どころや温泉など、立ち寄りスポットの . . . 本文を読む
「岳人」の出版業務が、中日新聞社(東京新聞)からモンベルのグループ企業・
ネイチュアエンタープライズに引き継がれると発表されたのは今年4月。
知り合いのアウトドア誌の編集長さんと、「岳人」は大阪に移ってどうなるんだろう、
そういえば大阪で活躍している編集者の彼が編集部に加わるという噂も
あったりなかったり…などと、勝手に気をもんでいた。
そしてついに今月9月号の発売から、装いも新たに新生・「岳人」がスタートした。
個人的に非常に興味深かった記事が、山岳・アウトドア雑誌6誌の編集長による対談。
本来ライバルであるはずの皆さんがこうして集まるなんて!
うち3誌の編集長さんとはお会いしたことがあり、親しみをもって記事を拝読した。
「岳人」は各誌の中でもハイエンドというか、先鋭度が最も高いだけに、
自分が到達できない山への憧れを疑似体験できる。
「岳人」だけは、Mr.Dashごときのレベルの執筆記事は載せないような、
孤高の姿勢を今後も維持してほしいと切望する。
. . . 本文を読む
最近、なかなかブログを書く時間がない。
できるだけ睡眠時間を確保しようと努力した結果なので仕方ないかな。
そんな中、通勤途上で半分気を失いながら本を読んだり、
天気が悪い週末には映画を観たりと、登山以外の余暇も少しは
楽しんでいる。
最近読んだ本は「還るべき場所」、笹本稜平著、文藝春秋BOOKS。
笹本さんの本はこれまでに「未踏峰」を読んでいる。
いいなと思ったら、「春を背負って」が映画化され . . . 本文を読む
最近、すぐれた山岳小説を連発していると評判の笹本稜平を初めて読んだ。
北八ヶ岳の雨池のほとりの架空の山小屋、「ビンティ・ヒュッテ」。
山小屋オーナーのパウロさんは、かつて日本のトップクライマーだった。
しかし、生きるか死ぬかのギリギリの時に、生涯悔いが残る、あることを
しでかしてしまう。
出来心というには切実すぎ、「つい」というには重すぎる行為だった。
主人公・橘裕也も、同じように「些細な」汚 . . . 本文を読む
最近、本屋が開いている時間に仕事が終わらないので、ようやく買えた。
ユニークな六甲山のハイキングガイドが出ていたのだ。
「六甲山ショートハイキング 77コース」神戸新聞総合出版センター、本体価格1500円。
著者は、お知り合いの根岸真理さんだ。
2009年に、「六甲山を歩こう」」を書かれて以来かな?
↓コレ
「六甲山を歩こう」神戸新聞総合出版センター・根岸真理著を買った!!
今回のガイドブッ . . . 本文を読む
「あした、山へ行こう! 日帰り『山女子』のすすめ 」講談社、
「ひとり登山へようこそ!-女子のための登山入門」平凡社
の2冊を読んだ。
最近、ヤマケイでもちょくちょく活躍されている鈴木みきさん。
ぜひ一度お会いしたい山ガールの一人である。
彼女の作品は、すでに「悩んだときは山に行け! 女子のための登山入門」
を読んでいる。
前の記事
今回の続編は、かなり山にのめり込んだ鈴木サンが見て取れ、 . . . 本文を読む
自分も見落としていたのだが、C穂嬢の投稿記事の写真の中に、
よく見ても分からないくらい小さな自分が写っていた。
ウチの山岳部のG嬢から発見のお知らせをもらって確認した次第。
みなさん、探してみてくださいね。
ちなみに、C穂嬢にご一緒させていただいた山行ネタは、
ヤマケイJOY改め「ワンダーフォーゲル」6月号には、比較的大きく載っている。
こちらはMr.Dashの写真はなし。でも、こっちも買って読 . . . 本文を読む
続編が、こんなに早く出るなんて!
第1作目は、山のシロウト丸出し感が、なんとも新鮮な魅力で、
素朴な山の楽しさを思い出させてくれた。
今回の2作目は、「山度」が格段にアップ。
よっぽど短期間に夢中で歩いたのだなぁ。
屋久島、槍ヶ岳、もともと、感性の豊かな人なのだろう、情報量が満載。
巻末に衝撃の告白がなされ、果たして第3作目が今後、出るのだろうか
不安になった。
ママになっても山はやめない . . . 本文を読む
『孤高の人』(坂本愼一著、集英社)11~13巻を一気に読んだ。
ココにきて、主人公のキャラクターも立ってきた。
最初の頃は、どうも共感できるトコロがあまりなかった文太郎だが、
ようやく凄みが出てきた。
森文太郎から、加藤文太郎に突然変わってしまう展開には驚いた。
どうやらクライマックスも近そう。楽しみだ。
. . . 本文を読む
久しぶりの「しずかの山」。
アンナプルナでの悲劇が明らかになる。
高遠静が日本を離れた理由なのか。
高遠は、この山での痛ましい事故を通じ、「生きて帰る」ことの大切さを知る。
絵柄がやさしい割に、線が雑に見えるので、やや迫力が伝わりにくい印象を
受けてしまうが、中身はなかなか読み応えがあり、謎を残しつつ物語が
進むので、続きが楽しみでならない。
ストーリーは、これから読む人のために、これ以上詳 . . . 本文を読む
手違いで、画像だけ載せてしまい、すみません。疲れと、ビールの酔いで朦朧としていたのも言い訳である。
さて、「梅里雪山」(ヤマケイ文庫・小林尚礼著)である。前から読みたいと思っていたが、機会を逸していた。それをヤマケイさんが文庫化してくれたのだから、感謝感謝。
梅里雪山で大量17名の遭難が伝えられた翌月(2月5日)、Mr.Dashはドカ雪直後の京都北山の山中で単独、ラッセルに苦しんでいた。もがい . . . 本文を読む