福岡ソフトバンクホークスの2008年シーズンも残り2試合、月曜日の試合に負けたら最下位が確定するだけに負けられません。6日の先発は、先週の楽天戦であと一歩のところで完封勝利を逃した新垣渚が登板しました。
新垣は初回、楽天打線を無失点に抑える上々のスタートを見せると、2回から5回まで4イニング連続で3者凡退に抑える好投。5回終了時点で無安打と楽天打線を完璧に封じ込めます。一方打線の方は、初回は3者凡退、2回は松中が四球で出塁するも田上が併殺打、3回には1死1塁から大村がレフトへのエンタイトル2塁打で2,3塁と先制のチャンスを迎えますが、この日スタメン入りした金子が三振に倒れて3アウト。楽天先発・朝井の前に先制点が奪えません。
両チーム無得点の5回、先頭の田上がレフト前ヒット、2死後高谷と大村の連打で満塁と絶好のチャンス。ここで金子が朝井の2球目のフォークをセンター前に弾き返し、2人が生還してソフトバンクが先制します。6回、ソフトバンクは1死から小斉が四球で出塁、続く田上が2球目のストレートをジャストミート!レフトスタンド中段に突き刺さる4号2ランで4-0。朝井をKOしました。
九州共立大時代の先輩・田上の一発の援護を貰った新垣は、ノーヒットノーランを目指したいところでしたが、6回に1番・中村のレフト前ヒットで幻に。1死1,2塁→2死1,3塁とピンチを迎えましたが、草野を遊撃ゴロに打ち取って反撃を阻止しました。7回、先頭のフェルナンデスにレフトフェンス直撃の2塁打を浴びた後、憲史の2塁ゴロの間に1点を失います。8回には1,2番コンビの連打で2死2,3塁、一発浴びたら同点の場面でしたが、草野を遊撃ライナーに仕留めてピンチ脱出!新垣は8回を投げ終えたところで降板、9回は馬原が楽天打線を3者凡退に抑えて試合終了。4-1でソフトバンクが逃げ切り勝ち。楽天と並んで同率5位で最終戦を迎えます。
パシフィック・リーグ公式戦 2008/10/06(月)
楽 天-ソフトバンク 23回戦
(ソフトバンク12勝11敗、Kスタ宮城、18:00、12313人)
H 000 022 000 4
E 000 000 100 1
【投手】
(ソ)新垣、馬原-高谷
(楽)朝井、片山、青山、有銘-嶋、藤井
【責任投手】
(勝)新垣15試合4勝6敗
(S)馬原20試合1敗11S
(敗)朝井29試合9勝11敗
【本塁打】
(ソ)田上4号2ラン(6回、朝井)
今回の試合は、金子の先制打と田上の2ラン本塁打で楽天に勝利しました。先発の新垣は、8回まで打者30人に対して108球・4安打・4奪三振・1失点・1四死球という内容で今季4勝目。今季最後の登板を白星で飾り、4勝のうち楽天から3勝を挙げました。前半は楽天打線を無安打に抑えたんですが、6回以降は我慢の投球で相手の反撃を1点に抑えました。前回は164球と多めでしたが、今回は打たせて取るピッチングで108球でした。オフに右ひじの遊離軟骨除去手術をするという新垣投手、来年は「ニュー新垣渚」が見られるかもしれません。
2番手で登板した馬原は、178試合目の登板で通算100セーブ目を達成。これは日本人投手で最速の到達記録となります。当の本人は「100セーブなんてどうでもいいよ」とあくまでも通過点であるのと同時にチーム事情を考えた発言をしましたが、本当は嬉しいんじゃない?26歳と年齢的にもまだまだ記録を伸ばせるし、250セーブも行けるんじゃないかと思います。
打線の方は10安打と2ケタに到達。大村は3打席連続ヒットで猛打賞をマーク、田上は4打数2安打1本塁打2打点の活躍。ファーム日本選手権の優勝メンバーで、この日2番ショートでスタメン入りを果たした金子は、チームの期待に応える先制2点タイムリーを放ちました。ファームで日本一になった勢いを1軍でも持続してますねー。
さあ火曜日は福岡ソフトバンクホークスの今季最終戦。王貞治監督にとってはこれが最後の采配となります。予告先発ではソフトバンクが杉内、楽天は田中将大となっています。なんでこんな時にイヤーな相手と対戦するんかな…。勝てば5位、負ければ最下位で終わるだけに、絶対に勝ってもらいたい!チーム一丸で王監督に有終の美を飾って欲しいです。