秋華賞はブラックエンブレムが優勝！３連単で1000万円ですよ！

19日から３週連続でGIレース！まず第１弾は、３歳牝馬最後のGIレース・秋華賞が京都競馬場で行われました。桜花賞はレジネッタ、オークスはトールポピーが制した３歳牝馬３冠シリーズ。最終戦となる秋華賞には、ローズステークスを制したマイネレーツェル、同レース２着のムードインディゴ、桜花賞とオークスで２着のエフティマイア、桜花賞５着＆オークス７着と苦戦が続くリトルアマポーラ、そして白毛馬のユキチャンが無謀にもGIに挑戦。フルゲート・18頭が出走した第13回秋華賞は、大波乱の結末と誰もが驚くような配当金が出ました。

直前のオッズでは、⑪トールポピーが単勝１番人気（3.6倍）、２番人気に⑰レジネッタ（4.0倍）。10倍を切るオッズはこの２強のみ。３番人気以降は⑤エフティマイア（10倍）、⑱オディール（10.4倍）、⑨マイネレーツェル（12.6倍）と続き、⑧ユキチャンは21.4倍で９番人気でした。
スタートはほぼきれいな形で始まり、先行争いで⑩ブライティアパルスが出ますが、ゴール板を通過したところで⑭エアパスカルが先頭に立ちます。２番手に⑮プロヴィナージュ、ブライティアパルスは３番手に順位を落として、ユキチャンが５番手につける。エフティマイアは④ブラックエンブレムと並走の６,７番手、その後にトールポピー。マイネレーツェルは11番手、レジネッタは14番手追走。⑦リトルアマポーラが後方から２番手、最後方には三浦皇成騎乗の⑬アロマキャンドル。
内回り３コーナーに入ると、先頭はプロヴィナージュに変わり、⑫カレイジャスミンとユキチャンが追撃し始めます。トールポピー、レジネッタはまだ中段の位置で４コーナーから最後の直線へ。プロヴィナージュが突き放して逃げ切りを狙い、２番手争いはオディール、トールポピー、ブラックエンブレム、エフティマイアと大混戦！その２番手争いからブラックエンブレムが抜け出すと、ゴール直前でプロヴィナージュを交わし、さらに外から①ムードインディゴが２番手に浮上するが届かず。ブラックエンブレムが先頭でゴールし、ムードインディゴが２着、３着はプロヴィナージュとブライティアパルスが並びましたが、わずかにプロヴィナージュが粘って３着に入線しました。レジネッタとトールポピーは馬群に消えて惨敗。ユキチャンは最後の直線で沈んだのでした…。

最終成績＆払戻金
1　ブラックエンブレム　1:58.4
2　ムードインディゴ　　　1/2
3　プロヴィナージュ　　　1/2
4　ブライティアパルス　ハナ
5　エフティマイア　　　　3/4
6　リトルアマポーラ　　クビ
7　ソーマジック　　　　　1/2
8　レジネッタ　　　　　　1/2
9　オディール　　　　　アタマ
10 トールポピー　　　　ハナ
11 メイショウベルーガ クビ
12 ピサノジュバン　　　3/4
13 カレイジャスミン　　1/2
14 レッドアゲート　　アタマ
15 マイネレーツェル　クビ
16 アロマキャンドル　クビ
17 ユキチャン　　　　　3
18 エアパスカル　　　　6
単勝
4 2,990円
複勝
4 930円　1 610円　15 6,210円
枠連
1-2 8,710円
馬連
1-4 23,080円
馬単
4-1 52,130円
ワイド
1-4 6,330円　4-15 56,110円　1-15 28,220円
3連複
1-4-15 1,869,680円
3連単
4-1-15 10,982,020円
（結果については主催者発表です！）


今年の秋華賞は、優勝が11番人気のブラックエンブレム、２着には８番人気のムードインディゴ、３着には16番人気のプロヴィナージュが入り、３連単で1098万円という超高配当が飛び出しました！１番人気のトールポピーは10着、２番人気のレジネッタは８着と掲示板に載る事が出来ず。ユキチャンは17着に終わりました。やはりユキチャンのGI挑戦は無謀だったようです。
歴史的な大波乱レースを制したブラックエンブレムは、道中７番手を追走すると、３コーナーではトールポピーのすぐ後ろにつけ、最後の直線では最内で２番手争いをして、ゴール前で脚色の鈍ったプロヴィナージュを交わしました。鞍上の岩田康誠騎手は今年GI３勝目を飾ると共に、年間100勝を達成。岩田騎手にとってはダブルの喜びと言っていいでしょう。ブラックエンブレムを管理する小島茂之調教師は、３着のプロヴィナージュも管理しており、２頭出しが最高の結果を生んだ形となりました。
３連単・1098万2020円は、4896通り中4275番人気と物凄く低い人気。この配当額は昨年のNHKマイルカップ（ピンクカメオが優勝）の３連単・973万9870円を超えるGI史上最高配当とともに、JRA重賞史上最高配当を叩き出し、歴代３位の高配当記録を樹立したのでした。そういえば、レジネッタが制した今年の桜花賞も３連単で700万円でしたね。牝馬３冠レースのうち、２つで超高額配当が飛び出したのは今年が初めてじゃないでしょうか？NHKマイルカップでの973万円も非常に驚きましたが、それ以上の高額配当が出るとは…。100円が1098万円に化け、1000円買ったら１億円ですよ！３連単を的中した人は何人いたんでしょうね？

今年の牝馬クラシックは、桜花賞でレジネッタ、オークスはトールポピー、秋華賞はブラックエンブレムという形で終わりました。最優秀３歳牝馬にどの馬が選ばれるか全くわかりません。エリザベス女王杯に参戦して、ウオッカやダイワスカーレットを降して優勝すれば、３歳牝馬の№１になることは確かですが、牝馬の古馬２強から金星を挙げるのは相当難しいですよ。
来週は牡馬３冠の最終関門・菊花賞が行われます。ダービー馬・ディープスカイが天皇賞に直行、ブラックシェルが屈腱炎で断念と寂しい感じもします。今年は本命不在で混戦必至の予感。ダイワワイルドボア、マイネルチャールズ、オウケンブルースリ、スマイルジャックが参戦予定。京都3000ｍの長丁場を制し、「最も強い馬」に輝くのは一体どの馬なのか？