日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

2008日本シリーズ第1戦 西武が涌井の好投&中島の一撃で先勝

2008年11月02日 | Sports

2008年プロ野球日本シリーズが遂に開幕!今年の組み合わせは、セリーグ代表・読売ジャイアンツVSパリーグ代表・埼玉西武ライオンズというレギュラーシーズン1位同士の対戦となりました。先に4勝したほうが日本一&アジアシリーズ出場権獲得となるこの日本シリーズ。初戦と2戦は東京ドームで行われます。

第1戦スタメン
西武ライオンズ       読売ジャイアンツ
1(二)片岡易之       (中)鈴木尚広
2(中)栗山 巧       (二)木村拓也
3(遊)中島裕之       (三)小笠原道大
4(三)中村剛也       (左)ラミレス
5(一)石井義人       (一)イ・スンヨプ
6(左)後藤武敏       (右)亀井義行
7(右)ボカチカ       (遊)坂本勇人
8(捕)細川 亨       (捕)鶴岡一成
9(投)涌井秀章       (投)上原浩治
第1戦の先発は巨人が上原、西武は涌井というエース対決。西武は4番に「おかわり」中村、石井義人が5番ファーストで先発出場。対する巨人は亀井が6番ライト、キャッチャーには鶴岡がCSに続いてマスクを被ります。

1回、西武は先頭の片岡がライト前ヒットで出塁しますが、栗山の場面で上原が牽制球を仕掛け続けると、3回目の牽制でタッチアウト。片岡に盗塁の機会を与えません。栗山四球の後、中島は遊撃ゴロ併殺崩れで2アウト1塁で中村を迎えましたが、上原のフォークボールの前に空振り三振。上原は走者を出しながらも失点は許しません。その裏、巨人の攻撃は涌井の前に3者凡退に終わりました。
上原は2回に石井義と後藤を連続三振に仕留めて3者凡退、3回も西武打線を3人で仕留める上々の立ち上がり。対する涌井は上原以上のパフォーマンスを見せ、巨人打線を3回までパーフェクトに抑える好投を見せます。序盤3回を終わって両チーム無得点。両エースの好投という静かなる試合展開で進みます。
4回、ようやく試合が動きます。巨人は先頭の鈴木尚が3塁ゴロで凡退かと思ったら、西武3塁手・中村が弾いてしまいエラー。巨人にとってはシリーズ初のランナーが出ます。続く木村が犠打を決めて1死2塁。小笠原三振で2死となり、ラミレスが詰まりながらもライトへ。面白い当たりは、西武右翼手・ボカチカがダイビングキャッチでグラブに収まったんですが、ボールをこぼしてしまう。これを見た鈴木尚は本塁へ生還。打ったラミレスは2塁まで進塁。記録はタイムリー2塁打で1点を先制。この後、イ・スンヨプが四球で歩きましたが、亀井は空振り三振で2者残塁。
先制された西武は、直後の5回、先頭の後藤が上原の2球目のストレートをセンターへ弾き返すと、打球はぐんぐんと伸びてバックスクリーンへ飛び込むソロアーチで同点に追いつきました。同点弾を浴びた上原は、続くボカチカと細川を連続三振の後、涌井を投手ゴロに打ち取って何とか立ち直りました。
試合は1-1の同点で後半へ突入。6回、西武は片岡、栗山が共にレフトフライに倒れて2死となりますが、3番・中島が上原の3球目のストレートをジャストミード!打球は巨人ファンが多く群がる右中間スタンドに突き刺さるソロ本塁打!中島の会心の一撃で西武が勝ち越しに成功します。6回裏、巨人は1死から木村が死球、小笠原が四球と2つの四死球で同点のチャンスを迎えたところで、前の打席で先制打を放っているラミレスが登場。しかし、この場面でラミレスは初球を投手ゴロ併殺打に倒れて3アウト。絶好のチャンスを潰してしまいました。
西武は7回、先頭の石井義がセンター前ヒットを放つと、2死後細川がレフト前ヒットで2死1,2塁と追加点のチャンスでしたが、涌井が凡退で3アウト。打順的にもあまり良くなかった。8回には2死から中島が2塁打を放つも、おかわり中村がレフトフライに倒れて追加点ならず。先発の涌井は、8回まで巨人打線を散発の1安打1失点に抑える見事なピッチング。8回を投げ終えたところで降板となり、残すは9回の攻防へ。
9回、巨人は3番手の西村健太朗が西武打線を3者凡退に抑える好投を見せて、その裏の味方の反撃を待ちます。9回裏、西武は2番手に守護神・グラマンが登板。巨人はこの回先頭・木村がフルカウントからセンター前ヒットで出塁。チームにとっては4回のラミレス以来のヒットが出ます。ホームランが出ればサヨナラの場面で小笠原、ラミレスの主軸に打順が回ります。まず小笠原ですが、センターへ抜ける当たりを西武2塁手・片岡が横っ飛びでキャッチ、ボールはこぼれてしまいますが、2塁を封殺。1死1塁で次はラミレス。前の打席では併殺打に倒れただけにサヨナラで名誉挽回と行きたいところでしたが、結果は投手ゴロ併殺打。グラマンは苦しみながらも無失点、巨人にとっては最悪の結末で試合終了。2-1で西武が辛くも競り勝って初戦を制しました。


日本シリーズ 2008/11/01(土)
巨 人-西 武 第1戦
(西武1勝、東京ドーム、18:15、44757人)
西武 0 0 0 0 1 1 0 0 0 2
巨人 0 0 0 1 0 0 0 0 0 1
【投手】
(西)涌井、グラマン-細川
(巨)上原、越智、西村健-鶴岡、加藤
【責任投手】
(勝)涌井1試合1勝
(S)グラマン1試合1S
(敗)上原1試合1敗
【本塁打】
(西)後藤1号ソロ(5回、上原)、中島1号ソロ(6回、上原)


日本シリーズ第1戦は、中島と後藤の2本の本塁打&涌井の好投で西武が先勝。先発の涌井は8回まで打者28人に対して115球、被安打1・8奪三振・3四死球・1失点というほぼ完璧な内容でした。初回から3回までは巨人打線をパーフェクト、終盤の7,8回でも2イニング連続で3者凡退に抑えました。打撃陣はチーム全体で6安打。4番・おかわり君は無安打でしたが、中島が2安打1本塁打1打点の活躍で勝利に大きく貢献しました。
敗れた巨人は2安打と打線が元気なく完敗。先発の上原も7回まで8奪三振と涌井と互角の内容だったんですが、2発浴びたのが痛かったですね。4番・ラミレスは先制タイムリーを放ったものの、2打席連続ゲッツーに倒れてしまうという巨人4番にとっては屈辱的な結果でした。もし9回に片岡の好守備が無かったら、代走の寺内崇幸は3塁まで進み、ラミレス以降の選手が同点あるいはサヨナラ打を打っていたのかもしれません。7回には優勝を決めた日に負傷してしまった阿部慎之助が代打で登場しましたが、センターフライに倒れました。西武ドームでの試合はDHでスタメンに入るのか、それともシリーズでは代打要員となるのか?
日曜日の第2戦、西武がアウェーで連勝するか?それとも巨人が前日の借りを返すのか?日本シリーズはまだ始まったばかり。今年は7戦までもつれそうな予感がしそうだ…。


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2008ナビスコカップ決勝 大分トリニータが悲願の初タイトル!

2008年11月02日 | soccer

Jクラブの頂点を決める「Jリーグヤマザキナビスコカップ」の決勝戦が1日、東京・国立競技場で行われました。昨年はガンバ大阪が川崎フロンターレを降して大会初優勝を飾りましたが、今年の決勝はリーグ戦で優勝争いをしている大分トリニータと12年ぶりのナビスコ杯制覇を狙う清水エスパルスとの組み合わせ。トリニータが九州勢初のJタイトル獲得なるか、それともエスパルスが2度目の栄冠に輝くか?

両チームスタメン
大分トリニータ       清水エスパルス
GK 16 下川誠吾      GK 29 山本海人
DF 4 深谷友基      DF 5 岩下敬輔
DF 6 森重真人      DF 26 青山直晃
DF 22 上本大海      DF 4 高木和道
MF 3 ホベルト      DF 2 児玉 新
MF 5 エジミウソン    MF 28 山本真希
MF 8 金崎夢生      MF 7 伊東輝悦
MF 20 高橋大輔      MF 13 兵働昭弘  
MF 33 藤田義明      MF 8 枝村匠馬
FW 10 ウェズレイ      FW 19 原 一樹
FW 13 高松大樹       FW 23 岡崎慎司

エスパルスボールでキックオフしたこの試合、前半開始早々、エスパルスはFKから岡崎がペナルティエリア内で落として、兵働がミドルを放つもバーを越えていきます。トリニータは2度のFKのチャンスを迎えますが、エスパルス守備陣が何とかクリアして先制を許さず。9分、トリニータは金崎が強烈な右足ミドルを放つが、エスパルスGK・山本海人がパンチングで阻止。早々と決定的なチャンスが来たんですが、ゴールならず。今度はエスパルスがチャンスを見せる。12分にカウンターから岡崎がシュートも失敗。14分にはCKの場面でしたが、トリニータDFの壁を崩せず。そして18分、トリニータは右CKから高松が頭で合わせるも清水GK・海人がファインセーブ、しかしこぼれ球にホベルトが押し込もうとするがポストに弾かれる!ビッグチャンスを2度も外してしまったトリニータ、これはもったいない!
24分、トリニータはまたもチャンスを迎え、高松→ホベルト→金崎と繋いで、最後は藤田がシュートも山本(海)がキャッチ。25分、エスパルスはCKからのこぼれ球を高木がシュートを狙うも、枠を捉えられず左へ流れていった。30分、FKを山本真希が狙うも味方に直撃してしまう。この後もエスパルスペースが続いたものの、トリニータ守備陣がゴールを許さず。前半は両チーム無得点で終了。
後半もエスパルスが押し気味に試合を進めます。開始早々に原がドリブルに持ち込んで、兵働がミドルを打つもバーを越えてしまう。その後もエスパルスの攻撃が続くものの、それでも大分の壁は厚い。
トリニータは後半13分、左サイドの藤田のクロスに高松が合わせようとするもGKにキャッチされる。1分後にはウェズレイが弾丸シュート!しかしこれを山本海人がジャンプして片手で弾き出す。またも海人のファインプレーが出ました。20分、エジミウソンのシュートのこぼれ球を藤田が狙うもダメ。そして迎えた23分、右サイドの藤田のクロスから高松が頭で押し込んでゴール!ナビスコ決勝はトリニータが先制!
先制されたエスパルスは26分、マルコス・パウロと市川大祐の2人を一気に投入し反撃開始。だが、同点ゴールがなかなか生まれないどころかシュートに持ち込めない。32分には市川のクロスに岡崎が触れず。35分、トリニータは高松がウェズレイのパスに反応するもオフサイドを取られる。37分、トリニータはデカモリシこと森島康仁を投入、対するエスパルスは矢島卓郎が入りました。すると直後、エスパルスは前線でつなぎ続けて矢島がシュートを狙うも右に外れて同点ならず。42分、クリアボールを奪ったウェズレイがループを見せるもGKに阻まれましたが、ロスタイムにウェズレイが一瞬の隙を突いて2点目。トリニータが優勝へ大きな追加点を挙げた!ロスタイムもエスパルスの猛攻を守りきって試合終了!2-0でトリニータがナビスコカップ初優勝を果たしました!


大分トリニータ、J1昇格6年目で悲願のタイトル奪取!決勝戦では高松選手とウェズレイ選手の2トップのゴール、守備陣も無失点とリーグ戦同様の堅守ぶりを見せてJクラブの頂点に立ちました。九州勢がJリーグの主要タイトルを制したのは史上初の快挙です。先制ゴールを決めた高松選手は大会MVPを獲得しました。地元・大分ではナビスコ優勝の号外が配られたんだそうです。いつもは福岡ソフトバンクホークスが1面を占めている西日本スポーツも、翌日はトリニータが1面を飾るんじゃないでしょうか?
トリニータはJ2時代の1999年、2000年とあと一歩の差で昇格を逃し続け、2002年にようやくJ1入りを果たしました。しかし昇格してからは下位と苦戦、J2降格してもおかしくない時期が続きました。2006年に過去最高の8位と健闘しましたが、昨季は14位と低迷。今季はもしかしたらJ2降格するんじゃないかと思ったら、ウェズレイと金崎を中心とした攻撃陣と深谷、森重等、GKの西川周作といった堅守の守備陣が一体となり、6月29日のヴィッセル神戸戦から9月27日に横浜Fマリノスに敗れるまで公式戦17戦連続負け無し。(11勝6分)遂にはクラブ史上初の首位まで立ってしまいました。ここまで躍進できたのは、森重真人、デカモリシ、金崎夢生といった若手選手が奮闘していること、それにシャムスカ監督の采配ぶりの良さがあるんじゃないかと思います。
現在リーグ戦では3位、首位・鹿島アントラーズとの勝ち点差は2つしかないので、2冠獲得のチャンスも十分にあります。しかし、J1の優勝争いは勝ち点3以内に5チームがひしめく混戦状態。今後は1つも落とせない試合が続きます。32節には鹿島戦、最終節の34節は名古屋グランパスとの直接対決があります。大分トリニータは残り4節で優勝争いに残れるか?そして2冠達成なるのか?今後の戦いに目が離せません。



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