日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

ニッポンの牝馬は強いんです!マイルCSはブルーメンブラットが優勝

2008年11月24日 | 競馬

「ジャパン・オータムインターナショナル」シリーズ第2戦・マイルチャンピオンシップが23日、京都競馬場で行われました。今年はカナダのマイル王・ラーイズアトーニーが海外勢から唯一の参戦。迎え撃つ日本勢は、毎日王冠で天皇賞馬・ウオッカをゴール前で差し切ったスーパーホーネット、天皇賞で4着に惜敗したカンパニー、1200mのGIレースで優勝した事があるファイングレインとスズカフェニックス、マイネルレーニアとローレルゲレイロのスワンステークス1,2着コンビが秋のマイル王に挑みました。

単勝オッズでは、⑰スーパーホーネットが1番人気で2.3倍。2番人気には⑯カンパニー(6.7倍)、3番人気に①ローレルゲレイロ(10.1倍)。その後に⑦ブルーメンブラット、スズカフェニックスと続きました。なお、スズカフェニックスに騎乗予定だった武豊騎手が落馬負傷、安藤勝己騎手が急遽乗り変わりました。
スタートからの先行争いで、ローレルゲレイロと③マイネルレーニアの2頭が抜け出すと、レーニアが半馬身リード。⑩ラーイズアトーニーが5番手、⑮スマイルジャックは7番手、②ファイングレインは8,9番手付近で⑥ショウナンアルバと並走。桜花賞馬・キストゥヘブンが10番手圏内、ブルーメンブラットは12番手、その後ろにカンパニーがいて、スーパーホーネットは16番手と後方待機、内にスズカフェニックスもいる。有力馬はみんな中段~後方のあたりで我慢しているようです。そのあと、⑨マルカシェンクが17番手、出遅れた⑤ジョリーダンスが最後方の形で3コーナーへ。
残り800mの下り坂でもマイネルレーニアが先頭キープ、2番手には⑬サイレントプライドが浮上、⑭コンゴウリキシオーも3番手に上がり、ローレルゲレイロは4番手に順位を落とす。有力勢はまだ中段の位置。4コーナーから最後の直線に入るところで、ホーネットが追撃開始。先頭争いでは、サイレントプライド、ゲレイロ、ファイングレインが並ぶ状態から、ローレルゲレイロが内から抜け出すが、大外からスーパーホーネットが一気にごぼう抜きで先頭に躍り出る!ファイングレインも追い込んでくるも届かない、もはやホーネットの勝利で決まりかに見えたら、内側からブルーメンブラットがスルスルと交わして先頭でゴールイン!スーパーホーネットはまたも2着に泣いた…。

最終成績&払戻金
1 ⑦ブルーメンブラット 1:32.6
2 ⑰スーパーホーネット 3/4
3 ②ファイングレイン  3/4
4 ⑯カンパニー     1/2
5 ①ローレルゲレイロ  1/2
6 ⑨マルカシェンク   ハナ
7 ⑧アドマイヤスバル  アタマ
8 ③スズカフェニックス 3/4
9 ⑩ラーイズアトーニー クビ
10 ⑪リザーブカード   ハナ
11 ⑮スマイルジャック  アタマ
12 ⑥ショウナンアルバ  クビ
13 ⑫キストゥヘヴン   1/2
14 ⑬サイレントプライド  ハナ
15 ⑤ジョリーダンス    クビ
16 ⑱エイシンドーバー   クビ
17 ⑭コンゴウリキシオー   3
18 ④マイネルレーニア    2

単勝 7 1,060円
複勝 7 270円
   17 120円
   2 600円
枠連  4-8 810円
馬連  7-17 990円
馬単  7-17 2,730円
ワイド 7-17 410円
    2-7 4,020円
    2-17 1,420円
3連複 2-7-17 11,700円
3連単 7-17-2 53,980円

またも牝馬がGIを奪取!今年の秋GIは牝馬が本当に強いですね~。スプリンターズSはスリープレスナイト、天皇賞はウオッカ、そしてマイルチャンピオンシップはブルーメンブラットが制しました。マイルチャンピオンシップで牝馬が勝ったのは、1994年のノースフライト以来実に14年ぶりの出来事。あの馬も本当に強かったよな~。2番人気のカンパニーは天皇賞に次いで4着、アンカツとの緊急合体で臨んだスズカフェニックスは8着、安藤騎手のマイルCS3連覇ならず。唯一の海外馬・ラーイズアトーニーは見せ場作れず9着に終わりました。
ブルーメンブラットに騎乗していた吉田豊騎手は、4年ぶり9度目のGI勝利を飾りました。かつてはメジロドーベルとのコンビでGI5勝をあげたんですが、その後は弟の吉田隼人騎手に勝ち星で負けるという悔しい時期を過ごしてきました。久々のGI制覇でようやく復活の時が来ましたか。ブルーメンブラットと吉田豊騎手は、前走の府中牝馬ステークスで1着、このコンビでは3戦全勝と負け知らず。来年のヴィクトリアマイルでは、ウオッカとダイワスカーレットと一緒に走るシーンが見られるでしょう。不敗タッグが牝馬2強を破る可能性は少ないと思うけど…。
1番人気に支持されながらも2着に敗れたスーパーホーネットは、このレース2年連続の2着に終わりました。藤岡佑介騎手も「今度こそいける!」と好感触でしたが、最後の最後で交わされてしまいました。ウオッカに勝った事で自信を持って臨んだものの、非常に悔しい結果に終わりました。GⅡクラスのレースでは勝つことが出来るのに、GIではどうしても勝てない。来年こそは悲願のGI制覇を達成してほしいものです。
ところで、落馬負傷のためこのレースを騎乗できなかった武豊騎手ですが、第5レースの新馬戦で落馬したときに右腕の尺骨を骨折してしまいました。ジャパンカップに乗る予定だったメイショウサムソン、JCダートではヴァーミリアンとのコンビで連覇に挑戦する予定でしたが、骨折により絶望的。全治は不明という事は、最悪だと年内絶望の可能性もあると思います。先週のエリザベス女王杯ではスタート直後に落馬というアクシデントがありましたが、それ以上の悪夢を見る事になってしまいました。2週連続で落馬するなんて…。あれもポルトフィーノショックの影響なのか?うーん、わからない。

さあ来週は東京競馬場のフィナーレを飾る大一番・ジャパンカップ!国内復帰戦となるメイショウサムソンは石橋守騎手とのコンビが復活するのか?ディープスカイが天皇賞の借りを返すか?オウケンブルースリがディープ越え&古馬制圧に挑戦すれば、ウオッカは岩田康誠とのコンビで今季GI3勝目を狙います。マツリダゴッホもJC参戦する予定ですが、苦手の左回りをどう攻略するのか注目です。
海外勢からは、イギリスからシックスティーズアイコンとペイパルブル、アイルランドのパープルムーン、アメリカからはマーシュサイドが府中2400mに挑戦します。ペイバルブルは2年連続のJC出場。シックスティーズアイコンは、今年の8月から9月にかけて3連勝。17戦8勝と外国馬の中で一番の好成績を挙げているだけに、JCでも上位に食い込む可能性はあります。日本勢が勝つのは嬉しいけど、外国勢も優勝争いに加われるよう頑張ってもらいたいですね。



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