日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

2008日本シリーズ第2戦 悩める4番・ラミレスがサヨナラ弾で復活!

2008年11月03日 | Sports

「2008日本シリーズ・巨人VS西武」の初戦は、西武のエース・涌井秀章が巨人打線を1安打に抑える好投を見せると、中島裕之が上原幸治から決勝本塁打を放って西部が先勝しました。迎えた第2戦は、西武が帆足和幸、巨人が高橋尚成が先発しました。試合は前日同様競り合いとなり、劇的な結末が待っていました。

第2戦スタメン
西武ライオンズ      読売ジャイアンツ
(二)片岡易之       (中)鈴木尚広
(中)栗山 巧       (二)木村拓也
(遊)中島裕之       (三)小笠原道大
(三)中村剛也       (左)ラミレス
(一)江藤 智       (一)李承ヨプ
(左)後藤武敏       (右)谷 佳知
(右)赤田将吾       (遊)坂本勇人
(捕)細川 亨       (捕)鶴岡一成
(投)帆足和幸       (投)高橋尚成
西武は江藤が5番ファースト、ボカチカに代わって赤田が7番ライトでスタメン。巨人は谷がスタメン入り。

試合は1回、西武は巨人先発・高橋尚の前に上位打線が3者凡退に倒れます。その裏の巨人は、2死から小笠原が帆足の初球をライトへ大きく弾き返すと、あわや本塁打というフェンス直撃で3塁打を放ちますが、ラミレスが1塁ゴロで凡退し先制ならず。2回、巨人は2つの四死球で無死1,2塁、坂本犠打で1,3塁として、鶴岡がライトへの犠牲フライを放って巨人が先制します。
西武は3回まで高橋尚にパーフェクトに抑えられていましたが、打順が2回り目に入った4回、先頭の片岡がレフト線を破る2塁打で初安打を放つと、栗山の犠打で1死3塁の場面で、中島がカウント1-3、高橋尚の5球目のシンカーをジャストミート!打った瞬間に本塁打とわかるような当たりはレフトスタンドへ。2試合連続アーチで西武が逆転に成功します。逆転された巨人はその直後の攻撃で2死から坂本の死球、鶴岡のヒットで2死1,2塁とチャンスを迎えますが、高橋尚が三振に倒れて2者残塁。5回、巨人は1死から木村が内野安打で出塁すると、小笠原が今度は左中間フェンス直撃の2塁打で2,3塁と同点&逆転のチャンスにラミレスが登場しましたが、結果は1塁ゴロ。続くイ・スンヨプが四球を選んで満塁と絶好のチャンスだったものの、谷がボテボテの3塁ゴロで3者残塁。最大のチャンスをモノにすることが出来ないまま後半戦へ。
6回、西武は帆足の代打・平尾博嗣がライト前ヒットで出塁すると、片岡の犠打、栗山の四球で1死1,2塁。ここで巨人は高橋尚に代えて西村健太朗が2番手で登板。西武は追加点のチャンスに中島が登場。しかし、ライトフライに倒れて2死。続く中村は3塁ゴロで3アウト。西村が見事なリリーフで西武の追加点を阻止しました。その裏、西武は2番手に大沼幸二が登板。巨人は先頭の坂本がヒットで出塁すると、鶴岡の犠打で1死2塁。ここで途中からライトの守備に就いていた亀井義行が、2球目をライト線に弾き返し2塁打。坂本が生還して2-2の同点に追いつきました。
試合は7回、西武は続投の西村の前に3者凡退に抑えられると、巨人は小笠原が左手首への死球、西村の代打・大道典嘉が左腕に死球を受けてしまい2死1,2塁となりますが、坂本が凡退して3アウト。8回も両チーム無得点で9回の攻防へ。9回、西武は1死から中島がライトへ大きな当たりを見せるも打球はファウルゾーンへ、これを巨人右翼手・亀井がジャンピングキャッチ→フェンス直撃のファインプレーを見せる!その後中村が空振り三振に倒れて3アウト。9回裏、西武は5番手に岡本真也が登板。岡本は小笠原の代走で登場した寺内崇幸を空振り三振に仕留めますが、続くラミレスが岡本の2球目のスライダーをフルスイングと同時にガッツポーズ!打球はバックスクリーン左に飛び込むサヨナラホームラン!サヨナラの瞬間、東京ドームは西武ファンの悲鳴と巨人ファンの大歓声!この試合無安打のラミレスが劇的な一発で巨人がサヨナラ勝ちです!


日本シリーズ 2008/11/02(日)
巨 人-西 武 第2戦 
(1勝1敗、東京ドーム、18:17、44814人)
L 000 200 000  2
G 010 001 001x  3
【投手】
(西)帆足、大沼、星野、小野寺、岡本真-細川
(巨)高橋尚、西村健、越智-鶴岡
【責任投手】
(勝)越智2試合1勝
(敗)岡本真1試合1敗
【本塁打】
(西)中島2号2ラン(4回、高橋尚)
(巨)ラミレス1号ソロ(9回、岡本真)


何とも劇的な結末となった2日の第2戦、ラミレスのサヨナラ弾で巨人が1勝1敗のタイに持ち込みました。この試合の勝利投手は3番手で登板した越智大祐投手。越智は8回から登板すると、西武打線を2イニング連続で3者凡退に抑える好投を見せました。打者6人に対して25球・2奪三振の内容でした。2番手の西村投手も西武の強力打線を完璧に抑え込み勝利に貢献。先発した高橋尚は6回途中まで3安打2失点・被本塁打1という成績でした。中継ぎ陣の奮闘ぶりが逆転サヨナラ勝ちを生んだのでした。
サヨナラ本塁打を放ったラミレスは前日の試合で2併殺打、この日の試合でも1塁ゴロが2本、2塁フライ、3塁ゴロと4打数無安打。6打席連続凡退と不振でしたが、9回に岡本のスライダーを狙い撃ち、この週末に溜まっていた鬱憤を晴らすような一撃を見せました。ヒーローインタビューでは、日本ハムのヒルマン前監督の「シンジラレナーイ」をパクってしまうほど興奮していました。この一発がシリーズの流れを大きく変え、チーム全体が勢いづくのか?ラミレス以外にも亀井が目立っていて、6回には同点タイムリーを放つと、9回にはファインプレーを見せていました。
敗れた西武は、チーム全体で3安打。孤軍奮闘状態の中島が2試合連続アーチを見せるも、最終的には空砲に終わりました。4番に座っている中村は、2試合終了時点で未だヒット無し。パリーグの本塁打王が名門の4番の重圧に苦しんでいるようです。おかわり君もこのまま終わるわけには行かないでしょう。火曜日からのホーム・西武ドーム戦で復活弾はあるのか?投手陣はこの試合で4つの死球を献上。巨人の原監督が「印象が悪い」とおかんむり。第2戦は投打で苦しんだ1日となりました。
日本シリーズは2試合を終えて1勝1敗の五分となりました。乱戦になるだろうと思われましたが、2日連続で競り合いが続くという意外な展開となりました。3日は移動日のため試合はお休み。4日からは西武ドームに舞台を移して3連戦が行われます。もし3連勝すれば西武ドームで日本一が決まります。おかわり君の復活はあるのか、巨人打線が更に勢いに乗るか?勝負はまだまだわかりません。



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天皇賞史上最高の名勝負!ウオッカがダイワスカーレットに久々の勝利

2008年11月03日 | 競馬

2008年のダービー馬・ディープスカイ、GI3勝のウオッカ、半年の休養から復帰してきたダイワスカーレットが参戦した「第138回天皇賞(秋)」が2日、東京競馬場で行われました。凱旋門賞に出走したメイショウサムソンが直前で回避というニュースもありましたが、過去2年のダービー馬が出走したことで十分に盛り上がりました。ディープ、ウオッカ、スカーレットの3強以外にも、アサクサキングス、タスカータソルテ、ドリームジャーニーの「4歳牡馬組」、無冠返上を目指す古豪・ポップロックも参戦。17頭が府中2000mの「秋の盾取り」に挑みました。

直前の単勝オッズは、⑭ウオッカが1番人気(2.7倍)、2番人気には⑦ダイワスカーレット(3.6倍)、3番人気の②ディープスカイ(4.1倍)まで10倍を切るオッズ。4番人気以降は⑰ドリームジャーニー、⑫タスカータソルテ、①アサクサキングスと続きました。
スタートからの先行争いでダイワスカーレットが先頭に立ち、がっちりとキープし続けます。2番手に⑮トーセンキャプテン、①アサクサキングスは5番手に着け、ディープスカイは早めの6番手、ウオッカはこの日は逃げずに7番手からレースを進めます。タスカータソルテは中段の10番手、⑧ポップロックは13番手付近で追走、馬群から離れた後方には⑯カンパニーとドリームジャーニーの8枠コンビで縦長の展開で3コーナーへ。
先頭を走るダイワスカーレットは前半1000mを58秒7と速いタイムで通過、3,4コーナーに入っても脚色はまだ鈍らない。このままなら逃げ切りも十分行ける。最後の長い直線に入ってもスカーレットが逃げ粘るが、外からディープスカイとウオッカが迫ってきた!更に内からは⑩キングストレイルとアサクサキングスも来ている。残り300mでディープとウオッカが並びかけるが、スカーレットがまた伸び返して先頭を譲らない!間からカンパニーが突進してきて3頭を交わそうとするが、牝馬2強には届かず。そしてゴール前でダイワスカーレットとウオッカが並んでフィニッシュ!
優勝争いは牝馬の2等に絞られ、ディープスカイとカンパニーの3着争いで写真判定に。VTRで見ても僅かにスカーレットが粘り勝ちのように見えるが、見た目では同着のように見える…。15分以上に渡る写真判定の結果、ウオッカが鼻差で先着し優勝!大接戦の天皇賞を制し、秋の盾を手にしました!2着にはダイワスカーレット、3着にディープスカイ、終盤猛追したカンパニーは4着でした。


最終成績&払戻金
1 ⑭ウオッカ       1:57.2/レコード
2 ⑦ダイワスカーレット  ハナ
3 ②ディープスカイ    クビ
4 ⑯カンパニー      ハナ
5 ③エアシェイディ    クビ
6 ⑤サクラメガワンダー   1
7 ⑬オースミグラスワン  アタマ
8 ①アサクサキングス   1.1/2
9 ⑩キングストレイル   ハナ
10⑰ドリームジャーニー  1.3/4
11⑨アドマイヤフジ    ハナ
12④アドマイヤモナーク  1.1/2
13⑥エリモハリアー    クビ
14⑧ポップロック     クビ
15⑪ハイアーゲーム    3/4
16⑮トーセンキャプテン   1
17⑫タスカータソルテ    1
単勝 14 270円
複勝 14 120円  7 130円 2 150円
枠連 4-7   520円
馬連 7-14  550円
馬単 14-7 1,050円
ワイド 7-14 220円  2-14 280円  2-7 360円
3連複 2-7-14   710円
3連単 14-7-2  3,250円

本当に見るものを熱くさせるような大激戦であり、テレビの前で思わず興奮してしまうようなレース内容でしたね!ウオッカもスカーレットもディープ、みんなそれぞれ強い走りを見せてくれました!優勝タイム1分57秒2は東京2000mのコースレコードとともに天皇賞(秋)レコードを樹立してしまいました。優勝したウオッカはこれでGI4勝目、男女混合のレースでは3勝を挙げています。しかも全て東京コースです。騎乗した武豊騎手は、昨年のメイショウサムソンに続く連覇達成で通算5度目の秋天制覇。春を合わせると通算11勝目となります。ウオッカが1着とわかった瞬間、武豊騎手はガッツポーズを見せると、コメントで「正直ホッとした。写真判定を待っている間は生きた心地がしなかった」と語っていました。
ウオッカは前回の毎日王冠で逃げを見せたんですが、最後に鈍ってゴール前で交わされて惜敗。今回はちょっと中段の位置で待機し、最後の直線で末脚を見せて勝利、前回の反省が生かされた形となりました。もし前回同様逃げで勝負していたら、最後に失速してディープスカイやカンパニーに負けていたのかもしれません。ウオッカ&武豊とのコンビはこれで4回目ですが、過去3回は惜敗続きということから天皇賞でも勝てないだろうと思ってたんですが、ようやくこのコンビで勝つことが出来ました。JC以降は、豊騎手がメイショウサムソンに乗るかもしれないので当分見納め、新パートナーは岩田康誠騎手が務めそうな予感がします。
2着のダイワスカーレットは、ケガからの休養明けでぶっつけ本番、東京コース初挑戦、経験が少ない左回りと不安面がいろいろありましたが、それを一掃するような力強い走りを見せました。スタートから逃げを打つと、前半の1000mでは58秒台というタイムで通過、最後の直線でも先頭を譲らず逃げ粘っていました。一旦は並ばれたものの、もう一度伸び返すという勝負根性も見せ、スカーレットの強さを改めて実感させられました。
ウオッカVSダイワスカーレットは、現在の競馬界で一番盛り上がるライバル対決でもあります。昨年3月のチューリップ賞で初対決したときはウオッカが競り勝ちましたが、桜花賞ではスカーレットが優勝。秋華賞でスカーレットが2勝目を挙げると、有馬記念でも先着して3連勝。通算成績3勝1敗とダイワスカーレットが勝ち越し。その後の2頭ですが、ダービー以降勝てないレースが続いたウオッカが安田記念で復活を遂げる一方で、スカーレットは右前脚の骨瘤で春は全休することになります。そして10か月ぶり5度目の対戦となった今回の天皇賞、逃げるダイワスカーレットをゴール前でウオッカが並んでゴール。長い写真判定の末にウオッカが逆転勝ち。これで対戦成績は2勝3敗、次の戦いはジャパンカップか有馬記念となるでしょう。
ディープスカイは初めての古馬挑戦でしたが、3着と健闘しました。牝馬2強との優勝争いに加わり、もしかしたら古馬も制圧するんじゃないかと思いましたが、さすがにウオッカとスカーレットの壁は厚かったです。敗れはしましたが、ダービー馬として恥ずかしくない走りが出来たし、この勇気ある挑戦は次につながって行くのではないかと思います。

次のGIレースは、最強牝馬決定戦・エリザベス女王杯。トールポピー、レジネッタ、ムードインディゴ、マイネレーツェル、ポルトフィーノ、リトルアマポーラの3歳世代とカワカミプリンセス、ベッラレイアの古馬世代が激突します。海外からはフランスとドイツの牝馬が出走登録。日本勢がホームの意地を見せるのか?エリザベス女王杯は11月16日に行われます。
あと、3日は園田競馬場でダートの祭典・JBCがあります。スプリントではブルーコンコルド、フジノウェーブ、バンブーエールが出走し、クラシックではヴァーミリアンが国内再起戦、フリオーソ、サクセスブロッケン、ボンネビルレコードが立ち向かいます。こちらの方もお楽しみに!



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