日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

2008日本シリーズFINAL 西武ライオンズが逆転で日本一!

2008年11月10日 | Sports

2008日本シリーズもいよいよ最終戦を迎えました。ここまでの対戦成績は3勝3敗の五分、この試合の勝者が日本一の座に輝きます。巨人が6年ぶりの日本一奪回か、西武が4年ぶりの頂点か?

最終戦スタメン
  西武ライオンズ     読売ジャイアンツ
1(二)片岡易之      (中)鈴木尚広
2(中)栗山 巧      (二)木村拓也
3(遊)中島裕之      (三)小笠原道大
4(三)中村剛也      (左)ラミレス
5(左)後藤武敏      (右)亀井義行
6(一)平尾博嗣      (一)イ・スンヨプ
7(右)佐藤友亮      (遊)坂本勇人
8(捕)銀仁朗       (捕)鶴岡一成
9(投)西口文也      (投)内海哲也  
最終戦の先発は、巨人が内海であるのに対し、西武は石井一久ではなく西口で勝負。巨人の打順では、亀井が5番に起用、スンヨプは6番に降格。

試合は1回、西武は片岡がプレーボールからいきなりヒットで出塁すると、栗山の場面で盗塁、中島の場面で内海が暴投してしまい3塁まで進みます。先制のチャンスを迎えましたが、中島の遊撃ゴロで片岡が三本間で挟まれて最後は3塁封殺されました。その裏の巨人は、1死から木村が四球で出塁、小笠原がレフトオーバーの2塁打、ラミレスの四球で満塁と大チャンス。ここで亀井のところで西口が6球目を暴投。何とも意外な形で巨人が先制点を奪います。なおもチャンスが続きましたが、結局1点止まりで終了。
2回、巨人は先頭の坂本が、西口の3球目の直球をレフトへ。ライナー性の打球はそのままレフトスタントに突き刺さるソロ本塁打!巨人の若武者が日本一をグイッと引き寄せる一撃で1点を追加。打たれた西口は、3回に代打が送られ降板となりました。巨人先発・内海は、2回,3回に西武打線を2イニング連続で3者凡退に抑え、序盤は無失点の好投を見せます。4回、西武は1死から中島がヒットを放つと、中村が四球を選んで1,2塁とチャンスを迎えます。しかし後続が相次いで凡退し、反撃点が奪えず。
西武は3回から石井カズが2番手で登板。その石井一は、木村・小笠原・ラミレスを3者凡退に抑えると、4回も巨人打線を完璧に3者凡退に抑える好投を見せました。石井一が好リリーフを見せた直後の5回、代打・ボカチカが内海の3球目を左中間スタンドに運ぶホームランで1点を返します。5回裏、今度は3番手に涌井秀章を投入。プロ初の中継ぎを任されることになった涌井は、5,6回の2イニング連続で3者凡退、4奪三振と完璧な内容でこちらもナイスリリーフ。巨人打線はここまで4イニング連続で3者凡退と勢いがありません。
巨人は6回、1失点の内海が1死をとった後マウンドを降り、2番手に西村健太朗が登板。その西村は、中島と中村を打ち取って反撃を許さず。7回には3番手に越智大祐が登板。平尾のヒット、佐藤友亮の四球で1死1,2塁とピンチを迎えます。ここで西武は涌井に代えて石井義人が代打で登場。ヒットが出れば同点の場面でしたが、結果は見逃し三振。次は前の打席で本塁打を放っているボカチカ。2打席連続なら逆転だったんですが、最後は高めの球を振ってしまい3球三振。2者連続三振を奪った越智はガッツポーズ!
8回、7回のピンチを守りきった越智はそのまま続投。西武は先頭の片岡が四球で出塁。本人にとっては痛いけど出塁したことで嬉しいようだ。栗山のところで、片岡がこの日2個目の盗塁を決め、栗山の犠打で1死3塁と同点のチャンス。ここで中島が3塁ゴロで倒れますが、その間に片岡が生還して同点。試合を振り出しに戻した西武は、中村が敬遠気味の四球で出塁、途中からマスクを被っている野田浩輔も四球で1死1,2塁と逆転のチャンス。この場面で勝負強さを持つ平尾が、フルカウントからの6球目をセンター前タイムリー!2塁からおかわり君が生還!この回2点を奪い逆転に成功しました。
9回、西武はこの回の先頭打者で、8回からセンターの守備に就いていた赤田将吾が、巨人4番手・豊田清からライトフェンス直撃の3塁打でダメ押し点のチャンスでしたが、後続が凡退して追加点ならず。その裏、西武は8回から5番手で登板していたグラマンが巨人打線を3者凡退、最後の打者・ラミレスを遊撃ゴロに打ち取って試合終了!3-2で埼玉西武ライオンズが逆転勝ち、4勝3敗で日本一達成です!


日本シリーズ 2008/11/09(日)
巨 人-西 武 第7戦 
(西武4勝3敗、東京ドーム、18:16、44737人)
L 000 010 020  3
G 110 000 000  2
【投手】
(西)西口、石井一、涌井、星野、グラマン-銀仁朗、野田
(巨)内海、西村健、越智、豊田-鶴岡、加藤
【責任投手】
(勝)星野3試合1勝
(S)グラマン2試合2S
(敗)越智5試合1勝1敗
【本塁打】
(西)ボカチカ1号ソロ(5回、内海)
(巨)坂本1号ソロ(2回、西口)


今年の日本シリーズは、最終戦で逆転勝ちで総力戦を制した埼玉西武ライオンズが4勝3敗で読売ジャイアンツを降し、4年ぶり13回目の日本一に輝きました!渡辺久信監督は90年代の黄金時代に選手として日本一を何度も経験しましたが、監督としても日本一を味わうことになりました。胴上げの時は「ナベQ」にちなんで9回も宙に舞ったそうです。今大会の最優秀選手(MVP)には2試合で巨人打線を完封した岸孝之投手が獲得。敢闘賞は2本塁打のラミレス、優秀選手は西武から平尾選手と中島選手、巨人からは鈴木尚広が選ばれました。
この日の試合ですが、西武の先発・西口投手が立ち上がりから苦しいピッチングが続き、ヒットと2つの四球で満塁→亀井の場面で暴投で1点を失うと、2回には坂本に一発を浴びてしまいKOとなりました。3回以降は石井一、涌井の先発陣が中継ぎに回り、巨人打線を0点に抑え続けました。その好投に応えたのが、反撃弾を放ったボカチカ、逆転タイムリーの平尾選手でした。決勝打の平尾はこの日は4打数2安打1打点と活躍。このシリーズでは2本塁打6打点の活躍で日本一に大きく貢献しました。中島選手はわき腹痛に耐えて全試合ヒットを記録。平尾や中島にもMVPを挙げてもらいたいですよね。
あと、西武は全試合で本塁打が出たというシリーズ初の快挙も成し遂げました。中島と平尾が2本塁打、おかわり君は3本、後藤武敏やボカチカに1本と7試合で9本塁打が飛び出し、シリーズ同様破壊力を見せ付けました。ブラゼルとG.G.佐藤が離脱していなかったらもっと早く日本一になれたはずです。こんなに本塁打が飛び出たのは、デーブ大久保打撃コーチの指導のおかげでしょう。この際WBCの打撃コーチには、ならないか…。
敗れた巨人は、坂本がホームランが飛び出しましたが、3回以降は西武中継ぎ陣等の7イニング連続3者凡退に抑えられました。先発の内海は6回途中まで1失点と我慢のピッチングで勝利投手の権利を持っていましたが、8回に越智が逆転を許してしまいました。6番に降格したイ・スンヨプはこの日も無安打。通算打率.111の結果に終わりました。日本一になれなかった原因は、スンヨプと谷の不振もあると思いますが、後手後手のベンチワークだったのかも。7回のピンチを防いだ越智を8回も続投させ、その結果2失点で逆転。普通なら8回に山口鉄也、9回にクルーンという必勝パターンで日本一になれたと思います。スンヨプも戦犯だけど、最大の戦犯は巨人首脳陣でしょう。WBCで指揮を執る原監督にとって、今後に不安と課題と反省を残したまま日本シリーズと終えることになりました。
日本一になった西武は、13日から始まるアジアシリーズの出場権を獲得。次はアジアの野球クラブチーム№1に挑戦します。北京五輪では韓国に敗れましたが、アジアのクラブ№1を他国に譲る気は一切ございません。西武の皆さん、日本勢4連覇は至上命題ですよ。



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コメント (2)
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