日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

マスターズ2009 激動の最終日

2009年04月14日 | Sports

ゴルフの祭典・マスターズトーナメントもいよいよ最終日を迎えました。石川遼選手は残念ながら予選落ちとなりましたが、日本勢からは片山晋呉選手と今田竜二選手の2人が決勝進出。ここまで3日目を終え、首位はアンヘル・カブレラとケニー・ペリーが11アンダーで並び、片山晋呉は6アンダーの6位タイと首位とは5打差につけています。運命の最終日は、優勝争いにあの男たちが猛チャージを見せれば、グリーンジャケットの行方はプレーオフにまでもつれ込みました。


まずは今田選手の4日目を振り返ります。1オーバー・37位タイで最終日を迎えた今田は、2番パー5で絶妙なアプローチを見せてバーディーを奪います。3番でボギーをたたいた後、7番では2打目をグリーンに乗せ、傾斜を利用してピン手前まで寄せてバーディー。前半を35で回ると、10番も2打目をピン近くにつけてバーディー、その後11番~15番までパーと続きますが、16番パー3で長いバーディーパットを沈めて2アンダー。最終18番はパーで終え、この日は69とスコアを3つ伸ばし、通算2アンダーで初めてのマスターズを終えました。20位タイと来年の出場権を逃しましたが、最後はアンダーパーで終えたことに本人も満足そうでした。
6位タイで最終日を迎えた片山は、お馴染みのテンガロンハット&ピンクのウェアの背中に日の丸をつけて臨みました。1番をパーで抑えると、2番ではあと少し転がればイーグルという惜しいパット。でもバーディーを獲得。3,4番をパーにした後、5番で初めてのボギーを叩いてしまいます。片山は7番でバーディーを奪い、前半は7アンダーで折り返します。後半はパープレーが続き、12番ではグリーン奥からバーディーを狙うも僅かに左に外れてパー。本人もガッツポーズの準備をしていましたが、逸れてガックリ。13番ロングで2オンに成功、イーグルこそならずも3つ目のバーディーで8アンダー。15番で短いバーディーを外した直後の16番、バーディーを沈めてガッツポーズ。17番で長いパーパットを沈めてピンチを凌ぎきり、最終18番でバーディーを決めて10アンダーフィニッシュ。この日は5バーディー・1ボギーの68とスコアを4つ伸ばす活躍を見せてくれました。
8回目のマスターズ出場で初のベスト10入り、しかも4位入賞という日本人最高成績をマークした片山選手、大会4日間を通して調子が良かったですね。それにクラブメーカーを変えたということがプラスになったんじゃないかと思います。初日の4位発進が功を奏し、2日目は我慢のゴルフで7位、3日目もベスト10圏内をキープし、最終日に期待がかかりました。その最終日では期待に応えるかのような内容でした。これで木曜日からの国内ツアー開幕戦・東建ホームメイトカップに弾みがついたことでしょう。


さあ注目の最終日、優勝争いは5打差以内に8人がいるという激戦ムード。混戦の優勝争いに、フィル・ミケルソンとタイガー・ウッズという世界2強が割って入りました。
共に4アンダーで10位タイと優勝にはほぼ絶望的のタイガーとミケルソン。最終日は同じ組に入るということで、2人の一騎打ちを見ようと大勢のギャラリーが集まりました。1番でパー、2番でバーディーと両者とも互角の展開の中、ミケルソンが猛チャージを見せます。3番でバーディーを奪うと、5番から8番まで4ホールは、アイアンとパットが冴え渡って連続バーディーと大爆発。特に7番では、ラフからの第2打をあわやチップインイーグルかというようなミラクルショットでバーディー。前半は6バーディーと2位タイまで躍進。一方のタイガーは、ショットが安定しなければ、バーディーを逃し続けてパーセーブと上昇気流に乗れません。しかし8番で起死回生のイーグルを奪って7アンダーとしました。
気になる首位争いですが、最終組1つ前の24組目で登場したチャド・キャンベルが3番と8番でバーディーを奪って11アンダーとしますが、9番でボギーを叩いてしまう。最終組のペリーVSカブレラは、3番でカブレラがバーディーを奪って一歩抜け出しますが、4番と5番で連続ボギー。対するペリーは、前半9ホールは全てパープレーと我慢のゴルフが続きます。前半を終えて、ペリーが単独首位、カブレラとキャンベルとミケルソンの3人が10アンダーで追いかける展開。タイガーは7アンダー、首位とは4打差の5位タイで後半に入ります。
後半に入り、ミケルソンは10,11番と連続でパーで抑えると、12番パー3でティーショットを池に落とし、長めのボギーパットも沈められずダブルボギー。続く13番パー5、フェアウェイからの2打目をグリーンに乗せ、ピンまで1.5mという絶好のイーグルチャンスを迎えます。決まればトップに並び、12番のダボを帳消しにする場面でしたが、短いイーグルを外してしまう。タイガーは12番までパーが続きますが、13番でこの日3つ目のバーディーを奪うと、15,16番と連続バーディーを取って10アンダー。タイガーチャージで奇跡の逆転Vへ絶対に諦めないタイガーでしたが、17番と18番で連続ボギーを叩いてTHE END。通算8アンダーで4日間を終えたのでした。ミケルソンは15番でバーディーを奪うも18番をボギーとし、通算9アンダーでホールアウトしました。
タイガーとミケルソンが脱落、残るはカブレラ・ペリー・キャンベルの3人に絞られました。10番ではカブレラがボギーでまた一歩後退、11番でキャンベルがスコアを落とし、カブレラとキャンベルが9アンダーで並びます。キャンベルは12番と13番を連続バーディーで11アンダー、カブレラは13番バーディーで2桁アンダーに戻す。首位をキープし続けるペリーは、12番でグリーン外からのバーディーパットを沈めて12アンダーと優勝に前進。
14ホールを終えてペリーの首位は変わらず、2位・キャンベル、3位・カブレラという展開。15番、24組目のキャンベルがバーディーでトップに並ぶが、ペリーが直後にバーディーを決めて12アンダー。ペリーは16番でティーショットをピン近くまでつけ、バーディーも余裕で沈めて14アンダー。カブレラも15,16と連続バーディーとスコアを伸ばしてきます。
16番まで首位・ペリーと2位との差は2打差、ペリーが優勝をほぼ手中に収めたかに見えました。しかし、何が起こるか分からないのがオーガスタ。簡単に終わらせてくれません。17番でペリーがボギーを叩いて1打差、勝負は最終ホールまでもつれ込みます。18番、カブレラは勝負に出るもパーでホールアウト。ペリーがパーで抑えれば優勝決定というところですが、長いパーパットを沈められずボギー。ペリーは17,18と連続ボギーとしてしまい、12アンダーで3人が並んでプレーオフに。
プレーオフ1ホール目の18番、カブレラはティーショットを林の中に入れてしまうというピンチがありましたが、2打目をフェアウェイに戻す。ペリーとキャンベルは2打目をグリーンに乗せられず。キャンベルに至ってはバンカーに落ちてしまった。勝負は3打目以降に持ち込み、カブレラはピン近くに付け、ペリーはピン手前まで寄せる好アプローチ。カブレラとペリーはパーで終え、キャンベルはやや短めのパーパットを外して脱落。2ホール目は10番、ペリーとカブレラは共に1打目をフェアウェイキープ。ペリーの2打目は左サイドに飛んで行き、ボールは木の下へ。対するカブレラはグリーンに乗せてバーディーチャンス。ペリーはアプローチするも長い距離のパットを残す。そしてパーパットを外してボギーで終わる。これでカブレラがパーで終えても優勝ということに。カブレラのバーディーはカップ左に逸れるが、パーパットを沈めて勝負あり。アンヘル・カブレラがマスターズ初優勝、南米選手としては史上初の快挙を成し遂げました。


プレーオフまでもつれ込んだ今年のマスターズは、アルゼンチン出身のカブレラ選手が激戦を制して優勝。片山選手は10アンダー日本人最高の4位、前半で猛チャージを見せたフィル・ミケルソンは9アンダーで5位、タイガー・ウッズは8アンダーで6位タイという成績に終わりました。マスターズ初優勝のカブレラ選手は、2007年の全米オープン以来2年ぶり2度目のメジャー制覇です。
最終日は本当にカブレラ・ペリー・キャンベルの上位3選手、タイガーやミケルソン、片山といった選手がいろいろと見せてくれました。ミケルソンが前半にバーディーラッシュを見せれば、後半はタイガーが必死に追い上げたんですが、タイガーは最後の2ホールで連続ボギー、ミケルソンは12番の池ポチャ&ダボが影響してミラクル逆転Vならず。13番の短いイーグルを外してしまったというのも痛かったですね。
今年は石川遼がオーガスタに初挑戦、片山晋呉の大健闘で日本の朝を盛り上げました。片山選手が4位に入ったことで、日本人ゴルファーが世界の頂点に近づいた感じもしました。いつかは日本人選手がメジャー大会で優勝するという快挙が報じられる日が来る事を願うばかりです。マスターズで南米の選手が優勝したから、次はアジア系の選手が優勝する番だ。木曜日からは国内ツアーが開幕、今年も「遼くんフィーバー」で盛り上がりそうです。



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