現在2位の福岡ソフトバンクホークスは、北海道日本ハムとの3連戦を戦っています。13日はペタジーニがダルビッシュから勝ち越し2ランを放てば、山田大樹投手が日ハム打線を7回1失点で3勝目。育成出身で年俸440万円の投手が、3億円超えのスター投手に投げ勝つという番狂わせで3連戦の初戦を制しました。迎えた14日の第2ラウンドは、エース・杉内俊哉が登場。日ハム戦は3戦3勝と相性抜群、4度目となる今回の登板も日ハム打線を翻弄することができたのか?
14日のスタメン
1(遊)川宗則
2(二)本多雄一
3(左)松田宣浩
4(指)小久保裕紀
5(右)多村仁志
6(一)ペタジーニ
7(三)イ・ボムホ
8(中)長谷川勇也
9(捕)田上秀則
(投)杉内俊哉
ここ最近先発メンバーが固定されています。小久保DH、ペタジーニファーストです。
エースとして連敗は許されない杉内は、初回に日ハムの先頭・田中賢介にファウルで粘られた後、6球目のスライダーを振らせて空振り三振。2死後、稲葉を直球で見逃し三振に仕留めて3アウト。まずは2つの三振を奪い、3者凡退の好スタートを切ります!2回は日ハムの中軸を打たせて取るピッチングでまたも3者凡退。3回は先頭打者で登場した中田翔を遊撃ゴロ、残り2人もしっかり抑えました。序盤3イニングは出塁を許さないパーフェクトピッチング、いきなり相性の良さを発揮します。
打線のほうは、初回は日ハム先発・榊原諒の前に3者凡退に倒れて無得点。続く2回、小久保と多村が相次いで倒れて2死後、ペタジーニが初球を捕らえて左中間への2塁打を放つと、ボムホがレフト前ヒットで続いて2死1,3塁。長谷川が四球を選んで満塁の場面で、田上が低めのスライダーをすくい上げ、レフト前にポトリと落ちるタイムリーヒット!ペタジーニとボムホが生還してホークス2点を先制!
4回まで日ハム打線を完璧に抑えていた杉内ですが、5回に試練が訪れます。先頭の小谷野に初安打となる2塁打を浴びると、糸井と二岡の2人に四球を与えてしまい、無死満塁と反撃のピンチを背負います。しかし、ここから杉内は踏ん張りを見せます。中田翔をチェンジアップで振らせて1死を取り、続く鶴岡は高めのストレートで空振り、そして金子誠を3球三振で3アウト!満塁の大ピンチを三者連続三振で凌ぎ、この回も無得点!
6回以降も杉内の粘投は続き、6回は2死から稲葉に内野安打を許すも、4番・小谷野を3球三振。7回は二岡に四球を与えますが、中田翔をセンターフライ、代打・陽岱鋼を空振り三振。そして8回、9回の残り2イニングを続けて3者凡退に抑え、最後の打者・糸井を直球で見逃し三振に抑えて試合終了!杉内が最後まで日ハムの反撃を許さず完封勝利!ソフトバンクが2-0で投手戦を制して日ハムに連勝です!
パシフィック・リーグ公式戦 2010/08/14(土)
ソフトバンク-日本ハム 16回戦
(日本ハム9勝7敗、ヤフードーム、14:01、30543人)
F 000 000 000 0
H 020 000 00X 2
【投手】
(日)榊原、林、菊地、建山-鶴岡、大野
(ソ)杉内-田上
【責任投手】
(勝)杉内21試合14勝5敗
(敗)榊原23試合5勝1敗
杉内投手さすがです!最後まで日本ハム打線に1点を与えない好投で完封勝利!この日の成績は打者32人に対して131球投じ、被安打2・12奪三振・3四死球・無失点と言う内容。杉内はリーグトップタイの今季14勝目、完封勝利は今季4度目となります。初回から4回まではパーフェクト、5回には無死満塁の大ピンチを切り抜け、その後も日ハム打線を沈黙させる好投。対日ハム戦は今季4連勝、昨年からの連勝記録を6に伸ばし、3戦連続完封という偉業を達成した杉内投手、彼こそ「ハムキラー」という名に相応しいでしょう。
打撃陣はチーム全体でわずか3安打。その3安打は全て2回に放ったものです。2回以外の8イニングは日ハム投手陣の前に全て3者凡退…。「何でもいいから塁に出ろー」と叫びたくなったファンもいたかもしれん。先制タイムリーが結果的に決勝打となった田上選手は、この日3打数1安打2打点の活躍。8月に入ってからは調子が上がらなかったんですが、久々に打点を挙げた事で復調の予感が…。
ハムに連勝して4カードぶりの勝ち越しを決め、チームも3連勝とまた調子を上げてきました。しかしこの日も西武が勝利したため、1.5差は変わらず。西武強いな~。3タテにリーチをかけた15日は、ソフトバンクが小椋真介、日ハムは武田勝が予告先発となっています。うーん、14日の打線の出来からすると、苦手の武田勝を攻略するのは正直難しい。小椋も序盤に打たれるかもしれないので、中継ぎ総動員になりそうだ。不安だけど、頑張ってね。