福岡ソフトバンクホークスは26日のオリックスで一度は4-0とリードしながらも、摂津と馬原が打たれて4-4の引き分け。3連戦は1勝1敗1分けという結果に終わりました。8月26日時点でパリーグ首位だった西武が6連敗で3位に転落、ソフトバンクとロッテが同率首位で、上位3チームがゲーム差0という大混戦に。27日からはヤフードームで千葉ロッテマリーンズとの首位攻防3連戦。この3連戦は恐らく今後のパリーグ上位争いを左右するかもしれません。
27日のスタメン
1(遊)川宗則
2(二)本多雄一
3(中)長谷川勇也
4(一)小久保裕紀
5(右)多村仁志
6(指)ペタジーニ
7(三)森本学
8(左)江川智晃
9(捕)田上秀則
(投)山田大樹
この日も打順を変えてきたホークスは、長谷川が3試合連続で3番に入り、森本が7番サード、8番に江川、田上が2試合ぶりにマスクをかぶりました。首位攻防第1ラウンドの先発投手は、ソフトバンクが山田大樹、ロッテは成瀬善久。
まず初回、山田がロッテの上位打線を打たせて取るピッチングで3者凡退に抑え、その裏のホークスの攻撃では、ロッテ先発・成瀬の立ち上がりを攻め立てます。先頭の川崎がレフト前ヒットを放つと、本多が犠打を決めて1死2塁と先制のチャンス。2死後、小久保が四球を選んで1,2塁となり、多村が成瀬の2球目のストレートを捕らえ、レフトへの打球はそのままスタンドへ突き刺さった!弾丸ライナーの3ラン本塁打でホークスが幸先良く3点先制!
更に追加点が欲しいホークスは3回、小久保のヒット、多村の四球で1死1,2塁のあと、ペタジーニのライト前ヒットで1死満塁の大チャンス!しかし、森本が1塁ファウルフライ、江川が空振り三振で3アウト。満塁を活かせず3者残塁、この回無得点に終わりました。
3回までパーフェクトピッチングの山田は4回、先頭打者の西岡への直球が左腕に当たり死球、続く清田には投手強襲の内野安打、井口にはストレートの四球で無死満塁のピンチを背負ってしまいます。そしてキム・テギュンを四球で歩かせ、押し出しで1点を返されます。なおも満塁のピンチが続き、福浦を2塁ゴロ併殺打に打ち取りますが、その間に3塁走者が生還して1点差に詰め寄られます。今江敬遠で2死1,3塁と今度は同点の危機でしたが、大松を2塁ライナーに打ち取り3アウト。山田はこの回、無死満塁から2点を失いました。
3-2と1点差とされたホークスは4回裏、1死から川崎と本多が続けてヒットを放ち、2死1,2塁で小久保が低めのチェンジアップを掬い上げ、ライト前にポトリと落ちるタイムリーヒット!2塁から川崎が生還して1点追加!4-2と2点差とします。
5回、山田は的場に四球を許すと、1死から西岡のヒット、清田の四球で再び満塁のピンチを背負ってしまう。ここでホークスベンチは山田を諦めて2番手に森福を投入。その森福は井口をスライダーで空振り三振に仕留め、テギュンを2塁ゴロに打ち取り3アウト!一打同点&逆転のピンチを凌ぐナイスリリーフ!6回も続投した森福は、ロッテの反撃を許さず無失点に抑えました。
終盤に入り、7回からはSBMの投手リレー。まず7回に3番手で上がった摂津が岡田&西岡を連続三振に仕留めるなどして3者凡退に抑えると、8回はファルケンボーグが攝津に負けじと3者凡退。そして9回は馬原が2人のランナーを背負いながらも、最後は西岡から空振り三振を奪いゲームセット。中継ぎ陣がロッテの反撃を最後まで許さず、4-2でホークスが勝利しました!
パシフィック・リーグ公式戦 2010/08/27(金)
ソフトバンク-ロッテ 18回戦
(ソフトバンク12勝6敗、ヤフードーム、18:00、31695人)
M 000 200 000 2
H 300 100 00X 4
【投手】
(ロ)成瀬、薮田、古谷-的場
(ソ)山田、森福、摂津、ファルケンボーグ、馬原-田上
【責任投手】
(勝)森福22試合1勝
(S)馬原44試合4勝27S
(敗)成瀬23試合10勝11敗
【本塁打】
(ソ)多村21号3ラン(1回、成瀬)
夏休み最後の天王山・ソフトバンクVSロッテの首位攻防戦の第1ラウンドは、ホークス打線が成瀬から4点を奪い、投手陣は5回途中からマウンドに上がった森福をはじめ、摂津→ファルケン→馬原の必勝リレーが決まり、4-2でホークスが勝利!首位攻防の初戦を制して、ホークスがまたまたパリーグの単独首位に躍り出ました!最後はヒヤヒヤ感がありましたが、久しぶりの首位浮上はうれしい限りです。ホークスはロッテ戦で4連勝、勝ち越しも見えてきたか?
先発の山田投手は、5回途中まで83球投げて被安打2・1奪三振・6四死球・2失点という内容。序盤の3イニングは打たせてとる形でロッテ打線をパーフェクトに抑えていたのですが、4回に先頭打者の西岡に死球を与えたところから乱れ気味となり、押し出し&併殺の間に2点を失い、5回も満塁のピンチを背負い、アウトカウント2つ残して降板。自身3連勝となる5勝目ならず。
この日の勝利投手となったのが、2番手で登板した森福充彦投手。満塁のピンチをゼロに抑えれば。6回も無失点に抑える好リリーフ。SBMがロッテの反撃を許さず、白星がつきました。森福投手はプロ4年目でうれしい初勝利です。前日のオリックス戦では5者連続三振という驚異的パフォーマンスを披露、一夜明けた27日は初白星とこの2日間で森福投手の株が上昇しています。ホークスにとって貴重な左の中継ぎ投手、「勝利の方程式」のメンバーに加わる日も近いでしょう。
打線のほうは9安打で4得点。初回に3ランを放った多村は3打数1安打3打点、4回に4点目のタイムリーを放った小久保は3打数2安打のマルチヒット。川崎も2安打を放ち、何れも得点に繋がりました。成瀬から4点取ったけど、3回の満塁のチャンスで無得点に終わったのは残念ですね。
27日はソフトバンクがロッテを破り単独首位、西武は楽天に敗れて7連敗。ここに来て西武が失速しています。順位では1位・ソフトバンク、2位・ロッテ、3位・西武。28日の首位攻防第2戦は、杉内俊哉と吉見祐治が予告先発。現在リーグトップの15勝を挙げている杉内は、ロッテに対して今季4勝と「マリンキラー」を発揮しています。杉内VS吉見の投げ合いは杉内が2勝。3度目の対戦もホークス打線が吉見をボコボコにするのでしょうか?杉内の好投でロッテに連勝し、首位固めと行きたいところです。