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今週の福岡ソフトバンクホークスは、本拠地・ヤフードームでの6連戦。その第1弾は、現在4位のオリックス・バファローズが相手。現在首位の西武とは1.5ゲーム差、今週中にも首位に返り咲ける可能性もあるかもわかりません。24日の試合は、ソフトバンクは2週間ぶりに1軍に復帰したホールトン、オリックスは近藤一樹の先発ではじまりました。
24日のスタメン
1(遊)川宗則
2(二)本多雄一
3(三)松田宣浩
4(一)小久保裕紀
5(右)多村仁志
6(指)ペタジーニ
7(中)長谷川勇也
8(左)江川智晃
9(捕)田上秀則
初回、ホールトンがオリックスの1,2番を打ち取って2死とした後、後藤に2塁打を打たれて2死2塁の場面でカブレラを迎えますが、スライダーで見逃し三振に仕留めて先制点を許さず。その裏のホークスの攻撃では、先頭の川崎がヒットで出塁すると、松田の死球、小久保四球で1死満塁と先制の大チャンス。ここで多村が近藤の2球目のチェンジアップを捕らえ、レフトスタンドに突き刺さる満塁本塁打!多村快心の一振りでホークスがまず4点を先制!この後長谷川の2塁打&2四球で再び満塁となるも、川崎が凡退して3者残塁…。
4点の援護を貰ったホールトンは、2回以降毎回のようにランナーを出し、3回には坂口に2塁打を打たれるも後続を打ち取り0点。4回までオリックス打線をゼロに抑え続けます。追加点が欲しいホークス打線は、4回に本多が内野安打で出塁すると、途中出場・森本学の場面で2塁盗塁を成功させます。2死2塁で森本がチェンジアップを弾き返すライト前ヒット。2塁から本多が生還して1点を追加!5-0とオリックスを突き放します。
ここまで無失点の好投が続いたホールトンですが、5回に2死から坂口に甘く入ったストレートを狙われ、ライトポール際の中段へのソロ本塁打を浴びてしまいます。続く6回にはカブレラにレフトフェンス直撃の2塁打を打たれると、T-岡田にも直球を狙い撃ちされ、右中間スタンドへの2ラン本塁打で2点差に詰め寄られます。2イニング連続で一発を浴びたホールトンはここで降板。2番手・甲藤がオリックスの後続を打ち取ってさらなる反撃を阻止。
追加点で悪い流れを止めたいホークスは、6回に川崎と本多が出塁して1死2,3塁とチャンスを作り、森本の内野ゴロを川崎が本塁に突入するも前進守備に阻まれて憤死。1死1,3塁で小久保が3塁フライに倒れて3アウト。7回にはペタジーニ四球、長谷川のヒット、田上の死球で2死満塁と再びチャンスが訪れたんですが、川崎が空振り三振に倒れて3者残塁。満塁のチャンスを活かし切れません。
ホークス2点リードで迎えた9回、満を持して守護神・馬原が登場。しかし、先頭のT-岡田に右中間への3塁打を浴びてしまう。1死後に日高の場面で暴投、T-岡田生還で1点差とされる。このあとカラバイヨにもヒットを打たれ、2死2塁と同点のピンチを背負いましたが、代打・下山を見逃し三振に仕留めて試合終了!オリックスの反撃をなんとか振り切り、5-4で勝利しました。
パシフィック・リーグ公式戦 2010/08/24(火)
ソフトバンク-オリックス 19回戦
(ソフトバンク11勝6敗2分、ヤフードーム、18:01、30612人)
Bs 000 012 001 4
Sh 400 100 00X 5
【投手】
(オ)近藤、西川、比嘉、前田祐、香月、鴨志田-鈴木、日高
(ソ)ホールトン、甲藤、摂津、ファルケンボーグ、馬原-田上
【責任投手】
(勝)ホールトン14試合7勝6敗
(S)馬原42試合4勝26S
(敗)近藤22試合5勝9敗
【本塁打】
(オ)坂口4号ソロ(5回、ホールトン)、T-岡田31号2ラン(6回、ホールトン)
(ソ)多村20号満塁(1回、近藤)
初回に多村が満塁本塁打を放ち、4回に森本のタイムリーで追加点を奪い、オリックス先発・近藤から5点を奪ったのですが、ホールトンが2本塁打を浴び、9回に馬原の暴投で1点差まで詰め寄られました。最後は馬原が同点のピンチを凌いで逃げ切り。途中までの快勝ムードが、終わってみれば辛勝に終わりました。勝ちは勝ちでも苦しかった…。これでホークスは近藤から今季4勝目。苦手とされていた相手だったけど、3連勝もしたから克服したと言ってよいでしょう!
今回の先発のホールトンは、6回途中まで93球投じ、被安打6・6奪三振・1四死球・3失点・被本塁打2という内容。4回までオリックス打線を無失点に抑え、味方の援護とSBM48の中継ぎリレーで約1ヶ月ぶりの7勝目を挙げました。ここ3試合結果が出ずに2軍落ち、約2週間ぶりの1軍登板で結果を出しました。ここからまた巻き返しを図って欲しいところです。
打線のほうは全体で8安打5得点。近藤から5点を奪ったんですが、オリックス中継ぎ陣から追加点が取れませんでした。特に川崎は2度の満塁のチャンスを潰してました。川崎がしっかりタイムリーを打っていれば、あと3,4点は取れていたはずですがねえ。初回にグランドスラムを放った多村選手は今季20号に到達。この日は2打数2安打のマルチヒットを記録したんですが、右前腕の痛みを訴えて4回に代打を送られました。それでも痛みに耐えての満塁ホームランは立派です。
この日3番サードでスタメン入りしていた松田選手ですが、初回に左手首付近に死球を受けてしまい途中交代。本人曰く「打撲だから問題ない」と翌日以降の出場に意欲的。残り試合が少ない時期での離脱はチームにとっても痛手になります。果たして25日の試合に出られるのか?
24日はソフトバンクが勝利し、西武がロッテに敗れたため、0.5ゲーム差まで接近してきました!西武はここに来て4連敗と失速寸前。首位から3位までは2ゲームと混戦模様となっています。ロッテも迫ってるから安心できません。25日はホークス・和田毅VSオリックス・金子千尋のエース対決!和田はオリックス戦で4勝と相性良しだから、金子に投げ勝てる可能性も十分ありそう。首位奪還の期待がかかる水曜日は投手戦になりそうな予感。打線が苦手の近藤を攻略できたんだから、金子にも勝てるはずだ。