福岡ソフトバンクホークスは火曜日から千葉マリンスタジアムで千葉ロッテマリーンズとの3連戦を戦っておりますが、14日は2度も同点に追いつきながらも延長11回に明石健志のエラーでサヨナラ負けを喫しました。この時期での敗戦はリーグ優勝は絶望を意味します。屈辱のサヨナラ負けから一夜明けた15日は、ソフトバンクは和田毅が16勝目をかけて先発。対するロッテは渡辺俊介が先発しました。
15日のスタメンは次の通り。
1(遊)川宗則
2(二)本多雄一
3(左)オーティズ
4(一)小久保裕紀
5(右)多村仁志
6(指)ペタジーニ
7(中)長谷川勇也
8(三)松田宣浩
9(捕)山崎勝己
(投)和田毅
初回、ホークス打線がいきなり渡辺の立ち上がりを攻め立てます。川崎が四球で出塁すると、 続く本多がレフト前ヒット。川崎は3塁、打った本多は2塁まで進み、無死2,3塁とチャンスを作ります。このチャンスにオーティズがセンターへの犠牲フライで川崎が生還してホークス1点先制。2死後、多村が四球を選んで1,3塁の場面で、ペタジーニがインコースの球を詰まらせながらもレフト前タイムリーで2点目。この後長谷川の死球で満塁となり、松田が渡辺のシンカーを叩きつけてボテボテの3塁ゴロと思われましたが、ロッテ3塁手・今江が悪送球。1塁では松田と福浦が交錯し、ボールが転々とする間に満塁のランナーが全員ホームイン。結果的には走者一掃、記録はタイムリー内野安打&エラー。この回打者一巡の猛攻で5得点を奪いました。
2回には先頭の本多が2塁打を放つと、オーティズの場面で3盗を成功させます。2死となった後、多村がストレートを左中間に弾き返すタイムリー2塁打で1点を追加。4回には2死から小久保が2塁打、続く多村がセンター前タイムリーを放って7点目。4回終了時点で7-0と大きくリードします。
ホークス先発の和田は、毎回のようにランナーを出し、3回に西岡と井口にヒットを許して2死1,2塁とピンチを背負いますが、キム・テギュンをフォークで3球三振。4回には今江に2塁打を打たれ、2死3塁と再び反撃のピンチを迎えるも、竹原をレフトフライに打ち取り3アウト。圧巻だったのは5回でした。先頭の斉藤俊雄をチェンジアップで空振り三振、西岡にはカーブで3球三振、そして清田にも3球三振で仕留め、3者連続三振で初めてロッテ打線を3者凡退に抑えました。
7点リードの6回、ホークスは本多が相手のエラーで出塁すると、オーティズが四球を選んで無死1,2塁とまたしても追加点のチャンス。小久保の場面で相手バッテリーのミスもあり1,3塁とチャンスが拡がり、小久保がロッテ3番手・内の直球を捕らえ、左中間フェンス直撃のタイムリー2塁打。1塁走者のオーティズも一気にホームインして2点追加。9-0と更にロッテを突き放します。
和田は6回裏に2死1,3塁とまたもやピンチを招くも後続を打ち取り無失点。7回もヒットを打たれながらも連続三振を奪って0点で切り抜けたところで降板。8回は2番手の金沢、9回は3番手・大場が3四球で満塁を背負いましたが、井口をセンターフライに打ち取り試合終了。最後までロッテの反撃を許さず、9-0で快勝しました。
パシフィック・リーグ公式戦 2010/09/15(水)
ロッテ-ソフトバンク 22回戦
(ソフトバンク14勝8敗、千葉、18:15、22316人)
H 510 102 000 9
M 000 000 000 0
【投手】
(ソ)和田、金沢、大場-山崎
(ロ)渡辺俊、川越、内、伊藤-的場、斉藤、田中
【責任投手】
(勝)和田25試合16勝8敗
(敗)渡辺俊26試合8勝8敗
投打が噛み合ったホークスが前夜の雪辱を果たす快勝を見せました。すっきり勝ったのは恐らく久しぶりじゃないかと思われますが。ホークス打線がロッテ先発・渡辺を攻め立て、初回に打者一巡で5点を奪うと、2回には多村のタイムリーでKO。序盤の大量点がかなり効いたねえ。この日のロッテは4失策、福浦や的場といった先発メンバーが相次いで負傷交代。ミスと怪我に泣かされた感がありました。
この日の先発の和田は、7回まで打者29人に対して131球、被安打7・9奪三振・1四死球・無失点という内容。2試合連続無失点の好投で今季16勝目を挙げました。最多勝争いは金子と和田の2人に絞られたか。この日の和田は常にランナーを出してしまい、ピンチの場面もいくつかありましたが、粘りの投球でロッテの反撃を許さず。9奪三振のうち、西岡から2三振、清田には3三振を奪ってみせました。
打線の方は全体で9安打。好調の多村は3打数2安打2打点。前日は26号3ラン本塁打、この日は2打席連続タイムリーを放ち、この2日間で5打点を挙げております。現時点で本塁打ランキングでリーグ2位、30本塁打まで残り4本。今の調子なら30号到達は難しいか…?この他にも小久保が2安打2打点、本多も2安打のマルチヒットを記録し、3度ホームを踏みました。
この日は首位西武がオリックスに勝ったため優勝マジックが5となりました。逆転優勝は正直無理なので、せめてレギュラーシーズンを2位で終えたいところです。16日の予告先発はソフトバンクが山田大樹、ロッテはコーリーとなっています。金曜日からの西武戦に弾みをつけるためにも、ロッテに勝ち越してもらいたいところです。16日は雨の予報が出ているみたいですが、試合できるんでしょうか?