日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

民主党代表選挙  菅直人首相が小沢一郎に大差の圧勝で再選。

2010年09月15日 | Weblog

「事実上の次期首相」を決める民主党代表選挙が14日、都内のホテルで行われました。今回の代表選は、現在の民主党代表である菅直人氏と、今年6月に幹事長を辞任した小沢一郎氏の両者による一騎討ち。結果次第では民主党分裂の危機ももささやかれ、戦前の予想では「脱小沢」を掲げている菅さんがやや有利、僅差の争いになるだろうと思われたのですが、結果はどうなったのでしょうか?


代表選挙は、民主党所属の国会議員だけでなく、党員やサポーター、地方議員も投票に参加できます。選出方法はサポーター票(300ポイント)、地方議員票(100ポイント)、国会議員票(824ポイント)の総計ポイントで争われ、1224ポイントのうち過半数の613ポイントを獲得した候補者が新代表に選ばれます。特に国会議員票では1票につき2ポイントが与えられ、412人=824ポイントの国会票が勝敗のカギを握ります。
午後2時から臨時の党大会が開かれ、投票前の演説で、小沢氏が冒頭で政治資金問題について「お騒がせしたことをお詫びしたい」と議員の前で謝罪し、「官僚主導を根っこから国民、政治主導に変える」と決意を述べました。菅氏は代表、首相として重責を引き続き果たさせていただきたい」と続投に意欲を見せ、「しっかりチームを組んで戦い抜く。全員参加の内閣で本当の政治主導を実現する。」と挙党体勢を強調しました。
両者の演説が終わった後、国会議員の投票→開票と順調に進んでいよいよ結果発表。まず最初に党員&サポーター票が発表され、小沢氏が51ポイントに対し、菅氏が249ポイント。地方議員投票では、菅・60ポイントVS小沢・40ポイント。ここまで菅氏が309ポイントを獲得し、91ポイントの小沢氏を大きくリード。そして最後に発表された国会議員票の結果、小沢氏は200票、菅氏は206票。以上3投票の総計で、菅氏が721ポイント、小沢氏が491ポイントという結果となり、菅直人氏の民主党代表再選が決まりました。

再選を果たした菅代表は、就任挨拶で「小沢さんには長い間、先輩として教えをいただいた。選挙が終わったのでノーサイド」と挙党一致をアピール。その後に開かれた記者会見では党役員人事や小沢氏の処遇については白紙だと述べました。
一方敗れた小沢氏は、支持議員の集会に出席して「今後とも皆さんと一緒に、一兵卒として民主党政権のために頑張っていきたい」と誓ったのでした。


激戦が予想された今回の代表選、終わってみれば菅直人氏が小沢氏に230票差の圧勝という結果になりました。サポーター票で5倍の差がついたのは、政治とカネの問題を抱えている小沢氏への反発、菅さんに首相を続けてほしいという思いが大差に繋がったのではないかと思われます。ちなみに、両者のサポーター得票数は、菅氏が13万7998票、小沢氏が9万194票でした。
苦戦すると思われた国会票では、小沢氏にわずか6票差で勝利。態度未定の議員が菅さんを投票したというのもあるけど、もしかしたら「小沢→菅」に寝返った議員もいるのではないでしょうか?
首相へのラストチャンスをかけた戦いに敗れた小沢氏は、影響力や発言力も落ちることは確実。党三役に加わることはほとんど無いと思います。このままずっと静かにしてほしいものだ。検察審査会や東京地検特捜部の人たちも「小沢を起訴するチャンスができた」と喜んでいるはず。もし起訴されたら小沢氏も終わりでしょう。あと、敗戦にショックを受けている小沢グループの中から離党者が出そうな気がします。
今後の課題については、円高対策、エコポイント制度・雇用促進といった景気対策問題、普天間基地の移設問題、来年度の予算案などが挙げられます。新しい党役員人事、17日に行われる予定の内閣改造では、「脱小沢路線」を進めていくかもしれません。小沢氏を支持していた現職の閣僚は残れるのか?民主党の代表と総理のイスを守り抜いた菅直人さん、長期政権の道を歩めるよう頑張ってもらいたいものです。



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