
サッカー・Jリーグの2011年シーズンが5日に開幕しました!昨季は名古屋グランパスが悲願の初優勝を果たせば、FC東京がまさかのJ2降格。今季のJ1も18チームが34試合戦い、リーグ王者&ACL出場権をかけて争われます。最終節の12月3日までの渡る長き戦いを制するチームは一体どこなんでしょうか?5日の第1節7試合は各地で熱戦が展開されました。
名古屋グランパス(勝ち点1)1-1横浜Fマリノス(勝ち点1)@豊田スタジアム
リーグ連覇を目指す名古屋は、先週の富士ゼロックススーパーカップで鹿島アントラーズをPK戦の末に破って優勝したものの、1日のACL第1戦では杭州緑城に完敗。開幕戦の横浜戦に勝利して連覇へ白星スタートと行きたいところ。対する横浜FMは元日本代表の大黒将志が加入。新主将・中村俊輔がベンチスタートでした。
序盤は横浜ペースで進み、前半20分に大黒が低い体勢からヘディングシュートを狙うもわずかに枠を外します。名古屋は26分に金崎夢生がループシュートを狙うもゴール前でクリアされると、28分にはケネディが相手DFラインを抜け出して中央からシュートを狙うもGKの正面。前半は両チームとも決定的シーンを作るも0-0で折り返し。
後半も両チーム互角の戦いが続きますが、後半18分に兵藤慎剛が中央からの右足ミドルシュートがゴール右隅に決まり横浜が1点を先制。1点を追う名古屋は後半21分にスーパールーキー・永井謙祐を投入。その永井は後半25分に玉田圭司のスルーパスに反応してシュートを放つもGKに阻まれ、後半38分にはペナルティエリア手前から左足ミドルもバー直撃。後半41分には俊足を活かして相手DFをかわして今度こそゴールを奪うかと思われましたが、横浜GK・飯倉大樹のセーブに泣く。このまま試合終了かと思われた後半アディショナルタイム(旧名・ロスタイム)、名古屋は永井が倒されてPKを獲得し、ケネディがしっかりと決めて1-1の同点としたところで試合終了。名古屋はなんとか追いついて勝ち点1、横浜は1点を守り切れず。
ガンバ大阪(勝ち点3)2-1セレッソ大阪@万博記念競技場
ガンバVSセレッソの「大阪ダービー」が開幕戦でいきなり実現!大阪決戦を制して好スタートを切ったのはどっちだ?
前半36分、遠藤保仁が左サイドでクロスを入れると、ボールは相手DFの手に当たりPKを獲得。このPKを遠藤が蹴るが、セレッソGKキム・ジンヒョンに止められてしまう。セレッソは39分に乾貴士が右足でミドルシュートを放ちますが、これはバーに弾かれた。両チーム0-0で迎えた後半15分、ガンバは左サイドのクロスに昨季までセレッソに所属していたアドリアーノのヘディングシュートが決まり先制ゴール!しかし後半28分、セレッソは倉田秋(元ガンバ)がPA手前からのミドルが直接決まって1-1の同点に。追いつかれたガンバは3分後の後半31分、宇佐美貴史のパスを受けた遠藤が右足ミドルを鮮やかに決めて勝ち越し!これが決勝点となり、ガンバ大阪が大阪ダービーを制しました!
柏レイソル(勝ち点3)3-0清水エスパルス(勝ち点0)@日立柏サッカー場
唯一のナイトゲームであるこの試合、前半21分、ペナルティエリア手前でのFKをジョルジワグネルが左足で直接決めて先制。後半、清水の反撃に遭いますが、後半20分に左サイドのクロスをパク・ドンヒョクが競り、こぼれ球を上手く押し込んで2点目を奪うと、3分後にはカウンターからレアンドロが右足で決めて3点目。一方の清水は前半に大前元紀のオーバーヘッドが不発、後半には高原を投入するも実らず、おまけにボスナーが一発退場…。2季ぶりにJ1に復帰した柏レイソルが終始清水を圧倒しました。
アビスパ福岡(勝ち点0)0-3アルビレックス新潟(勝ち点3)@レベルファイブスタジアム
4年ぶりにJ1に復帰した福岡は新潟と対戦。前半は福岡に決定的シーンが続き、主導権を握りながらも先制ならず。両チーム無得点で迎えた後半7分、新潟は曹永哲(チョ・ヨンチョル)のパスを受けたミシェウが右足で押し込んで先制点を奪います。新潟は24分、ヨンチョルのクロスにブルーノ・ロペスが頭で合わせて2点目、さらに30分にヨンチョルのシュートのこぼれ球を藤田征也が詰めて3点目。3点を追う福岡は後半35分に成岡翔が2枚目の警告で退場処分。新潟はアウェーで3得点を奪い快勝、福岡は久々のJ1での戦いはほろ苦いスタートとなりました。
川崎フロンターレ(勝ち点3)2-0モンテディオ山形(勝ち点0)@等々力陸上競技場
昨季は5位とACL出場権を逃した川崎は、相馬直樹氏を新監督に迎えて悲願のタイトル奪取に挑戦。一方の山形は昨季13位を上回る順位を狙えるか?試合は前半から川崎が主導権を握り、34分に矢島がドリブルで突破し、そのままシュートを決めて先制点を挙げます。その4分後、登里享平の左足シュートで2点目をゲット。後半も川崎ペースで進むも追加点が奪えず。それでも山形に完封勝ちを収め、相馬監督のデビュー戦を白星で飾りました。
ヴァンフォーレ甲府(勝ち点0)0-1ジュビロ磐田@山梨中銀スタジアム(小瀬スポーツ公園陸上競技場)
2007年以来のJ1となる甲府と昨年のナビスコ王者・磐田の一戦は、甲府が前半にシュート7本と磐田を圧倒。しかし後半に入ると磐田ペースとなり、後半36分にCKからのこぼれ球を山本康裕の右足シュートがゴール右隅に決まり磐田が均衡を破ります。結局試合は1-0で磐田が勝利。甲府もJ1復帰戦を飾れず。
サンフレッチェ広島(勝ち点1)0-0ベガルタ仙台(勝ち点1)@広島ビッグアーチ
柳沢敦とマルキーニョスが加入した仙台と李忠成を要する広島との一戦は、両者とも決め手を欠きスコアレスドローに終わりました。
開幕戦の1日目を終えまして、名古屋は永井選手がデビュー戦から存在感をアピールし、チームの敗戦危機を救いました。決定的な場面も何度もありましたが、初ゴールは次節以降に持ち越し。昇格組では柏が3チーム中唯一の白星、福岡と甲府は黒星を喫しました。1日目を終えての暫定順位は、勝ち点3の新潟と柏が得失点差+3で並び同率首位、ガンバが4位、王者名古屋は6位タイ、セレッソは14位スタート。まだシーズンは始まったばかりなので今後の順位がどう動くのか?
2日目の6日は鹿島アントラーズVS大宮アルディージャ、ヴィッセル神戸VS浦和レッズの2試合が行われます。埼玉の2チームが日曜日に登場し、アウェーに乗り込みますね。浦和は低迷期脱出、大宮は残留争いの常連から卒業できるかどうか…。
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追記:日曜日の試合結果
鹿島アントラーズ(勝ち点1)3-3大宮アルディージャ(勝ち点1)@カシマサッカースタジアム
王者奪還を狙う鹿島と躍進を目指す大宮の一戦はシーソーゲームの展開となり、立ち上がりから主導権を握った大宮は前半11分、キム・ヨングンのロングパス→フリーになったイ・チョンスが右足ダイレクトシュートが決まり1点を先制。大宮1点リードで迎えた後半は、激しい点の奪い合いに。まず後半2分、鹿島はCKからフェリペ・ガブリエルが合わせ、こぼれ球を伊野波雅彦が押し込んで1-1の同点に。しかし2分後、上田康太のFKが直接決まって大宮が勝ち越し(2-1)。後半13分に鹿島がCKを岩政大樹が頭で合わせて再び同点に追いつく。大宮は後半19分、イ・チョンスのミドル弾で3-2と勝ち越し。この後鹿島が猛反撃を見せ、大宮が必死に1点を守り続けてこのまま大宮勝利かと思われた終了直前、野沢拓也のクロスボールが大宮DFに当たってそのままゴールイン。オウンゴールで同点という意外な結末で終わった鹿島VS大宮は3-3の引き分け。
ヴィッセル神戸(勝ち点3)1-0浦和レッズ(勝ち点0)@ホームズスタジアム神戸
降格目前で迎えた昨季の最終節で浦和に完勝し、奇跡の逆転残留を決めたヴィッセル神戸。今季開幕戦はまたしても浦和との対戦です。浦和レッズは開幕戦3連敗中。今年こそ白星スタートと行きたいところでしたが…。
浦和は立ち上がりから決定的チャンスを連発。前半2分に原口元気がドリブルからシュートもGK正面。さらにこぼれ球をエジミウソンが拾うもダメ。7分には田中達也が右サイドをドリブル突破すると、ワンツーからシュートを放つも決まらず。20分にはマルシオ・リシャルデスが中央からシュート放つもGKにキャッチされた。神戸は前半終了間際の43分に茂木弘人の強烈な右足ロングシュートはGKに阻まれ、こぼれたところをポポが詰め寄るも柏木陽介がブロック。前半は両チームスコアレスで終了。
エンドが変わった後半7分、浦和はCKのこぼれ球を田中がエリア手前から狙うも枠を外す。さらに16分にもCKからエジミウソンが頭で合わせますが、バーに弾かれてしまった。浦和が押す中で迎えた後半17分、鈴木啓太が2枚目の警告で退場。残り時間を10人で戦う事に。数的有利となった神戸は、後半31分にFKを獲得し、ポポの鋭い右足シュートが直接決まり1点先制。このFK弾が決勝点となり、神戸がホームで浦和を下しました。敗れた浦和は開幕戦4連敗です…。