日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

がんばろう日本!春のセンバツ開幕!

2011年03月24日 | Sports

今月11日に発生した東日本大震災の影響で、開催危機に立たされていた第83回選抜高校野球大会が23日、阪神甲子園球場で無事に開幕。「がんばろう日本!」をスローガンに掲げた今大会、初日は開会式と1回戦3試合が行われ、高校生たちの若さあふれるプレーが見られました。


午前9時から始まった開会式は、スコアボード上に半旗が掲げられ、犠牲者の冥福を祈って1分間の黙とうからスタート。被災者に配慮する形で入場行進は中止となり、前回優勝校・興南高校を先頭に出場32校が外野に整列し、1校ずつマウンド方向まで前進。被災した東北高校(宮城)、光星学院(青森)、水城(茨城)の選手たちも開会式に参加し、スタンドから歓声が沸き起こりました。
選手宣誓は創志学園(岡山)の主将・野山慎介選手が務め「私たちは16年前、阪神・淡路大震災の年に生まれました」から始まり、宣誓文は東日本大震災を意識する内容となり、「『がんばろう!日本』。生かされている命に感謝し、全身全霊で正々堂々とプレーすることを誓います」と述べました。


第1試合:日本文理(新潟)VS香川西(香川)
2009年の夏の甲子園で準優勝だった日本文理と、センバツ初出場の香川西による開幕戦は、日本文理が初回に1死から野口竜義の2塁打、湯本翔太のライト前タイムリーによる連打で1点を先制。6回は湯本のヒットと連続四球で1死満塁の大チャンスを迎え、薄田寛也がフルカウントからの7球目を振り抜き、左中間を破るタイムリー2塁打で2点追加。なおも1死2,3塁で秋山将輝がセンター前に弾き返すタイムリーヒットでさらに2点を追加し、5-0と突き放します。8回には高橋洸のタイムリー3塁打、田村勇磨のライト前タイムリーで3点を奪い、8-0とさらに点差を拡げます。
香川西は5回に2死1,3塁とチャンスを迎えるも森幸一が凡退。その後も文理先発・田村勇磨から1点を奪い返せずにいましたが、9回に2死1,3塁と反撃のチャンスを迎え、山崎優一がライト前ヒットでようやく1点を返すも反撃はここまで。打線の繋がりを見せた日本文理が8-1で快勝し、2回戦進出を決めました。


第2試合:前橋育英(群馬)VS九州国際大付(福岡)
センバツ初出場同士の対戦となったこの試合、九国大打線が序盤から大爆発。初回、2死2塁で4番・高城俊人が前橋育英先発・高橋拓巳の変化球を捕らえ、レフトスタンドに突き刺さる先制の2ラン本塁打!2回には2本のタイムリーで2点を追加し、4-0とリードを拡げます。
4点を追う前橋育英は、4回にヒットと四球で2死1,3塁と反撃のチャンスを作り、神沢誠人が二塁手の頭上にポトリ落ちるラッキーなタイムリーヒットで1点を返します。
3点差とされた九国大は5回裏、この回先頭の安藤が前橋2番手・池田悠紀の4球目を振り抜くと、ライトポール際へ高々と舞い上がった打球はそのままスタンドイン!安藤のソロアーチで1点を追加すると、続く三好匠が左中間スタンドへの一発を放ち6点目。2者連続アーチが生まれた後、今度は5番・龍幸之介がライトへの豪快なホームランが飛び出した!この回3本のホームランで3点を追加、7-1と6点差に拡げました。
九国大先発・三好は、後半に入っても前橋育英打線の反撃を退け、11奪三振の好投で9回完投。九州国際大付属が投打で相手を圧倒し、7-1で完勝です。


第3試合:北海(北海道)VS創志学園(岡山)
創部1年目で甲子園の切符を掴んだ創志学園。16年ぶり12度目の出場となる北の名門・北海高校を相手に初陣を白星で飾れたのでしょうか?
創志は初回、先頭の野山がライト前ヒットで出塁し、友森尚哉の犠打で1死2塁と先制のチャンスを迎えますが、3番・吉田大樹と4番・金山高大が北海先発・玉熊将一の前に相次いで三振に倒れて無得点。その裏、北海は森貴弘と川崎和哉のヒット、相手のパスボールで2死2,3塁の場面で、川越誠司が創志先発・富田一成からライト前タイムリーを放って1点を先制。この後2死満塁となり、創志は小山を諦めて2番手・山本遼をマウンドへ。山本は北海7番・玉木昴太を空振り三振に仕留め、最大のピンチを凌ぎ、相手の攻撃を1点に抑えました。
北海1点リードで迎えた7回、創志は先頭の吉田がレフトへの2塁打で出塁すると、続く金山がレフト前ヒットを放った後、2塁盗塁を決めて無死2,3塁。一打同点or逆転の場面で、玉井涼太がレフトへの犠牲フライ。3塁走者・吉田がタッチアップから生還して1-1の同点に追い付きます!
同点で迎えた8回裏、北海は1死走者無しで4番・川越が山本の3球目を狙い撃ち。右中間への大きな当たりはフェンス上段に直撃。ボールがライト方向へ転々とする間に川越は2塁から3塁を蹴って一気にホームイン。ランニングホームランかと思いきや、ボールはスタンドインしておりました。
再び追う展開となった創志は9回、3番と4番が共に倒れて2死となりますが、玉井が左中間を破る2塁打で得点圏にランナーが出ます。しかし、須藤隆成が遊撃ゴロに倒れて試合終了。2-1で北海が接戦を制して初戦突破。創志学園の初めての甲子園は初戦で終わりました。


3試合で5本のホームランが生まれた大会初日は、日本文理、九州国際大付、北海の3校が勝ち上がり、2回戦で日本文理VS九国大付の対戦が決定しました。九国大付はエースの三好投手が投打で活躍し、5回に1イニング3本塁打の大会新記録を樹立するなど4本のホームランを放ちました。この打線の破壊力を見せつけたら、今後は驚異の存在になるかもしれません。北海は玉熊投手が10奪三振の力投を見せれば、4番の川越選手が3安打2打点の活躍で勝利に貢献。チームのセンバツ勝利は実に23年ぶり。久しぶりの春が来ましたねえ。
甲子園初出場の香川西、前橋育英、創志学園の3チームは全て敗戦し、ほろ苦い結果に終わりました。香川西はエースの宇都宮健太投手が8失点、前橋育英は九国大付打線の餌食に…。創志は一度は同点に追い付きながらも、8回に川越選手の一打を浴び、健闘むなしく敗戦。初めての大舞台で勝利するのは本当に難しいですね。この経験を糧にして、夏の地方大会での健闘を祈り、再び甲子園に戻って来てほしいなと思います。

24日の大会2日目は、天理高校(奈良)と横浜高校(神奈川)の名門校が登場。天理は21世紀枠の大館鳳鳴(秋田)、横浜は波佐見(長崎)と激突します。2011年のセンバツは始まったばかり。紫紺の優勝旗を手にするのは一体どのチームなのか?この大会に出場する選手の皆さん、全力プレーで被災者たちを元気づけられるように頑張ってください。



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