東日本大震災の影響でオープン戦が相次いで中止となった福岡ソフトバンクホークスは、19日にヤフードームで東京ヤクルトスワローズと対戦しました。オープン戦は3月10日の横浜ベイスターズ戦(@北九州)以来18日ぶり。この試合は東日本大震災のチャリティーマッチとして行われ、秋田出身の摂津正が2度目の先発登板で力投を見せました。
19日のスタメン
1(遊)川崎宗則
2(二)本多雄一
3(右)内川聖一
4(指)カブレラ
5(一)小久保裕紀
6(左)松中信彦
7(三)松田宣浩
8(中)長谷川勇也
9(捕)細川享
(投)摂津正
この日は多村仁志が「体調不良」(ホントは家族が心配で自宅のある横浜に戻った)で欠場した以外はほぼベストオーダー。山形出身の長谷川も8番センターで先発出場。
試合前、ドーム入口にて東日本大震災の義援金を募る募金活動を実施。ヤクルトとソフトバンクの選手たちが募金箱を持参し、選手の前には募金をしようと長蛇の列ができました。プレーボール直前には震災で犠牲になった方々に対して1分間の黙とうが捧げられました。
1回、ホークス先発・摂津がヤクルトの上位打線を3者凡退に抑え、2番・三輪正義を変化球で空振り三振を奪って上々な立ち上がりを見せます。その裏のホークスの攻撃は、先頭の川崎がレフトへの2塁打を放つと、本多の犠打で1死3塁の場面で、内川がヤクルト先発・石川雅規の直球を捕らえ、左中間へ弾き返すタイムリーヒットで1点を先制。打った内川は2塁を狙うもタッチアウト…。
摂津は2回に先頭打者のホワイトセルにヒットを許しますが、相川亮二とバレンティンを連続三振に仕留めて無失点。3回と4回は2イニング続けて3者凡退。迎えた5回、相川と宮本慎也にヒットを許すと、川端慎吾に四球を与えて1死満塁と一打逆転のピンチを招きますが、石川を三振、青木宣親を一塁ゴロに打ち取りピンチをしのぎました。
追加点が欲しいホークスは5回裏、1死から細川・川崎・本多が3連打を放って満塁の大チャンス。ここで内川がライトへの犠牲フライを放ち、3塁から細川生還で待望の2点目。なおもチャンスが続き、カブレラの代打・オーティズが登場も結果は空振り三振…。6回には途中出場の福田秀平がライト前ヒットを放つと、松中の場面で2塁への盗塁を成功させます。無死2塁で松中がレフトへのタイムリー2塁打で3点目が入ります。7回は本多が四球&盗塁でチャンスを作ると、またしても内川が仕事を見せます。今度はレフト線を破るタイムリーヒット。本多が生還してこれで4点目。3イニング連続で得点が入り、4-0とヤクルトを突き放す。
終盤以降は7回に森福允彦→8回は金沢健人→そして9回は馬原孝浩がヤクルトの反撃を一切許さない完封リレーで試合終了。ソフトバンクが内川の活躍もあって4-0でヤクルトに快勝しました。
オープン戦 2011/03/19(土)
ソフトバンク-ヤクルト (ヤフードーム、13:00、24605人)
YS 000 000 000 0
SH 100 011 10X 4
【投手】
(ヤ)石川、押本、久古、林昌勇-相川
(ソ)摂津、森福、金沢、馬原-細川、山崎
【責任投手】
(勝)摂津3試合2勝
(敗)石川3試合2敗
内川選手のバッティングの調子が止まりません。この日は3打数2安打3打点と大活躍、初回にセンター前タイムリー、第3打席には2点目となる犠牲フライ、4打席目には4点目となるレフトへのヒットを放ちました。打率も.323と3割到達。打撃は素晴らしかったけど、この日は2塁での憤死が2度もありましたねえ。今季は20盗塁を目標に掲げておりますが、こんなんじゃ無理っぽいな…。他にも川崎選手が2本のマルチヒット、松中選手は2塁打を2本放ち1打点をマーク。
先発で登板した摂津投手は、自己最長の6回まで投げ、打者22人に対して87球、被安打3・6奪三振・1四球と言う内容でオープン戦2勝目。オープン戦では3度登板して未だに無失点と安定しています。ホークスの選手の中で誰よりも東北への想いが大きい摂津投手、今後も東北そして被災地のために投げ続けます。
東北出身者も摂津に負けじと活躍。青森生まれの細川選手は5回の第2打席で2点目のきっかけを作るセンター前ヒット、山形生まれの長谷川選手は8回の打席でヒットが出ました。
日曜日も同じくヤフードームでヤクルトと対戦。開幕投手候補・和田毅投手が先発登板予定か?先週13日の広島との練習試合では6失点と炎上しましたが、はたして今度はどうなるやら…。そして最近絶好調の内川選手のバットにまたも快音が聞かれるのか期待しよう。