日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

真夏の中山グランドジャンプ2011 最終障害の悲劇…。

2011年07月03日 | 競馬

春の中山の名物レースの一つである「中山グランドジャンプ(J・GI)」が2日、中山競馬場で開催されました。例年は4月に行われるこのレースですが、13回目を迎える今年は東日本大震災の影響により延期され、7月開催となりました。今年は4260mの長丁場に12頭で争われ、2007年の中山大障害優勝馬でGJ5度目の挑戦となる⑫メルシーエイタイムをはじめ、昨年の2着馬で阪神スプリングジャンプを制した⑨オープンガーデン、⑦エーシンダードマン、③テイエムトッパズレ、⑧マイネルネオスといった障害の実力者たちが参戦しました。


直前の単勝オッズでは、1番人気がオープンガーデン(2.6倍)、マイネルネオス2番人気(4.4倍)、3番人気テイエムトッパズレ(5.8倍)、4番人気・エーシンダードマン(7.4倍)、5番人気のメルシーエイタイム(9.7倍)までが単勝10倍以下。
スタートでややばらつきがあったこのレース、最初の5号障害(生垣)をテイエムトッパズレが先頭で飛越。他の馬たちも続々と飛び越え、④プラテアードが飛ぶ前にスローダウンしたが、何とかクリア。4コーナーからスタンド前で①メジロラフィキが先頭に立ち、1号(水ごう)&2号障害をトップで飛越。2番手に②エルジャンクション、トッパズレ3番手、メルシーエイタイムと⑤スズカスペンサーが4,5番手。オープンガーデンは7番手。マイネルネオスが10番手、エーシンダードマン最後方。
1コーナーの3号(生垣)を越えた後、バンケット→向正面→大障害コースに入り、最初の難関・大竹柵に突入。逃げるメジロラフィキがトップで飛越に成功すると、2番手以降の馬たちも綺麗にジャンプ!12頭大竹柵クリア!逆回りでオープンガーデンが3番手に浮上、エイタイム5番手、ダードマンも浮上。2回目の5号障害→バンケットでオープンガーデンが2番手まで進出。12頭は2度目の大障害コースに向かい、第2の難関・大生垣(赤レンガ)をラフィキが先頭でジャンプ!他の11頭も無事!場内からは拍手が沸いた。
2つの難関を飛び越えた12頭は、順回りコースに入る。2号障害通過時点でメジロラフィキが先頭、オープンガーデン2番手、3番手にメルシーエイタイム。その後にテイエムトッパズレ5番手。エルジャンクションは6番手後退。7,8番手にエーシンダードマンとマイネルネオス、9番手集団に⑪タカラボスと⑥ナドレ、⑩エフテンヴィーゼとプラテアードが最後方で飛越。1,2コーナー中間地点の3号障害で、ダードマンに乗っている西谷誠騎手が落っこちそうになるが、何とか持ちこたえた。
そして芝外回りの「GJコース」に突入。ここでは3つの障害が待ち構える。ここでマイネルネオスがエイタイムを抜いて3番手。最初の可動式障害で縦長の状態となり、メジロラフィキはまだ逃げ続ける。残り800mを切ったところでメルシーエイタイムがオープンガーデンを抜いて2番手に。スズカスペンサーが9号障害を越えたところで失速。これは故障発生か。
道中逃げ続けてきたメジロラフィキは先頭で直線に入り、エイタイムが2番手で猛追。優勝争いはこの2頭に絞られたか。そして運命を分ける最終障害、ラフィキがトップで飛越するも落馬!今度はメルシーエイタイムが先頭に躍り出て、ラストスパート。このままトップでゴールかと思われたが、残り100m後にマイネルネオスが一気に差を詰め、ゴール前でエイタイムをかわして先頭でゴールイン!マイネルネオス大逆転勝利!メルシーエイタイムまたしてもGJ制覇の夢かなわず…。


最終成績&払戻金
1着⑧マイネルネオス    4:51.6
2着⑫メルシーエイタイム  1 1/4
3着⑪タカラボス       大差
4着⑨オープンガーデン     1/2
5着③イエムトッパズレ     8
6着⑦エーシンダードマン    3/4
7着②エルジャンクション   大差
8着⑥ナドレ         大差
9着⑩エヒテンヴィーゼ     クビ
10着④プラテアード      大差
中止⑤スズカスペンサー 
中止①メジロラフィキ

単勝 8 440円
複勝 8 200円 12 310円 11 610円
枠連 6-8 1200円
馬連 8-12 2070円
馬単 8-12 3640円
ワイド 8-12 820円 8-11 1680円 11-12 3200円
3連複 8-11-12 15850円
3連単 8-12-11 69140円


最終障害で悪夢の落馬、ゴール前での逆転劇と最後の直線でドラマが生まれた今年の中山グランドジャンプ、単勝2番人気のマイネルネオスがメルシーエイタイムを差し切って優勝しました。5度目の挑戦だったメルシーエイタイムは2着、3着には伏兵のタカラボスが入り、1番人気のオープンガーデンは4着に終わりました。
また、このレースでスズカスペンサーが3,4コーナー付近で故障発生、メジロラフィキが最終障害で落馬競走中止。スズカスペンサーは左第1指関節脱臼で予後不良、メジロラフィキは第3頚椎骨折で死亡。鞍上の五十嵐雄祐騎手は頚椎を捻挫しました。落馬したときは、首から落ちてすぐに横たわり、そのまま動けずに即死状態。テレビでその瞬間を見た時は非常に衝撃的でした。大竹柵や大生垣をトップでクリア、4コーナーまで先頭をキープしていましたが、悲劇の最期を迎えてしまいました。無事に飛越していれば優勝も見えてだけに残念としか言えません。障害レースに落馬はつきものだけど、今後の大障害およびグランドジャンプでメジロラフィキの悲劇が再び起こらない事を願いたい。
優勝したマイネルネオスに騎乗した柴田大知騎手は、平地と障害を通じて初めてのGI制覇。勝利騎手インタビューでは涙を流しながら受け応えしていたのが印象的でした。デビューした時は弟の未崎さん(現在は引退して調教助手)と共に史上初の双子ジョッキーとして話題を集めながらも、年々騎乗機会数が減り、3年間も未勝利、障害レースにも乗るようになりました。そして今年に入ってからは平地や障害で結果を出し、久しぶりに平地GIを騎乗することも。苦しい時期が続く中でも決して諦めなかったことが復活の要因であり、今回のGIタイトル獲得で長年の苦労がようやく報われました。未崎さんや福永騎手、和田騎手などの「花の12期生」の仲間たちも喜んでいると思います。現役を続けて本当によかったなあ。

日曜日は中山で3歳のハンデ重賞「ラジオNIKKEI賞」、函館ではサマースプリントシリーズの第1戦「函館スプリントステークス」が行われます。今週もまた「WIN5」で2億円馬券が飛び出るのでしょうか?


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コパアメリカ2011開幕!アルゼンチン格下のボリビアに痛い引き分け。 

2011年07月03日 | soccer

サッカーの南米選手権「コパ・アメリカ2011」が、アルゼンチンで開幕しました。本来ならサッカー日本代表がこの大会に出場する予定でしたが、震災の影響及び海外組の招集が困難だったため辞退となりました。2日の開幕戦は、開催国のアルゼンチンとボリビアが対戦。世界最高のストライカー・メッシなどの活躍で開幕戦を白星を飾りたいアルゼンチンでしたが、格下に苦戦を強いられました…。


試合は序盤からアルゼンチンがペースを握り、開始3分にメッシのFKをテベスが頭で合わせるもゴール左に逸れます。10分にメッシがドリブルで相手DFをかわしまくった後に左サイドへスルーパス、ラベッシがシュートを放つもオフサイドを取られます。対するボリビアは13分にマルティンスがFKを直接狙うもGK正面。21分には左サイドのクロスからチャンスを掴み、こぼれ球にロハスが中央から打っていくも弱かった。
24分過ぎからアルゼンチンの決定的シーンが続きます。25分にラベッシが右サイドを突破してからシュートするも左に逸れ、30分に中盤でバネーガの縦パス→メッシがドリブルで持ち込み、左サイドにいたテベスのシュートはGKに阻まれる。33分には右サイドのラベッシのクロスにメッシが右足で合わせるもGKに弾かれ、こぼれ球にカンビアッソが詰めるも押し込めず…。アルゼンチンは再三に渡りチャンスの場面で決められず、前半は0-0で終了。

エンドが変わった後半、開始早々に試合が動きます。後半2分にボリビアが左CKをロハスがヒールシュート。ボールはゴール前にいたバネガの股間を通り抜け、アルゼンチンGK・ロメロがキャッチするも、判定はゴールイン。何とも意外な形でボリビアが先制点を奪います。後半20分、ボリビアにまたもチャンスが訪れ、自陣左サイドでメッシからボールを奪ったカンポスが中央へスルーパス。マルティンスがDFラインを抜け出し、GKと1対1になるが、シュートはGKに防がれた。
1点を追うアルゼンチンは、ラベッシに代えてアグエロを投入。21分に同じく途中出場のディマリアがドリブルからシュートを放つも枠を捉えられず。26分にCKからマスケラーノが強烈に狙うもバーの上、28分にはアグエロが自らドリブルで仕掛けて左足を振り抜いたが、ボールは右に逸れる。迎えた後半30分、左サイドでファウルを獲得し、早いリスタートからクロス、サネッティが胸で落とし、アグエロの左足ダイレクトボレーが決まり同点!
同点ゴールの流れに乗りたいアルゼンチンは32分、右サイドのサネッティがドリブルで持ったままペナルティエリア内に入るが、グラウンダーのクロスはアグエロには合わず。33分にアグエロのシュートはGKに阻まれ、こぼれ球に反応したディマリアが打つもダメ。40分にメッシがエリア内に入るもボリビアDFに囲まれ、拾ったテベスが反転からシュートもGKにキャッチされる。後半ロスタイム、左サイドのFKから変化をつけ、クロスにブルディッソが頭で叩きつけるも決まらず。試合は1-1の引き分けに終わりました。


アルゼンチンVSボリビアのコパアメリカ開幕戦は、両チームとも後半に1点ずつ得点を挙げ、勝ち点1ずつという結果に終わりました。アルゼンチンは開催国の意地で勝ち点3を奪おうと攻め続けていたのですが、得点がなかなか入らず、格下の相手に勝ち点2を取りこぼした感じでした。メッシもあまり目立っていなかったような。バルセロナではかなり大暴れしているのになあ。
先制点を決めたボリビア・ロハスのヒールシュートは、「あれが入っちゃうのか」というようなシュートでしたねえ。見た目的に威力が弱そうでしたが、バネガがクリアしきれず。結果的にはロハスのゴールでしたが、リプレイで見るとオウンゴールにも見えちゃうな~。バネガも引き分けでなんとか命拾いしたけど、負けていたら大バッシングされていたでしょう。
アルゼンチンの危機を救う同点ゴールを決めたアグエロは、後半20分過ぎから途中出場し、10分後に左足ボレーを一閃。あのダイレクトボレーは豪快で、ゴールネットをグサッと突き刺しちゃいました。ロハスがテクニックで決めれば、アグエロは力技で対抗でしょうか。
2日から始まった「コパアメリカ」。4日のグループBには前回王者で3連覇を狙うブラジルが初戦を迎え、C組は南アフリカW杯のMVP選手・フォルランを擁するウルグアイが登場します。南米最強の国は果たしてどこなのでしょうか?



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