今週から春のクラシックのトライアル競走が開幕。8日は阪神競馬場で桜花賞トライアル・第21回チューリップ賞(GⅢ・芝1600m 13頭立て)が行われました。3着までに桜花賞の優先出走権が与えられるこのレースには、今年の牝馬戦線で最も注目を集めている③ハープスターが登場。前走は阪神ジュベナイルフィリーズでハナ差の2着、今回は内容も結果も問われる一戦です。他にも、エルフィンステークスを勝った①シャイニーガール、2戦目で重賞挑戦の⑥プリモンディアル、⑦マラムデール、2連勝中の関東馬⑬ヌーヴォレコルト、フェアリーステークス3着⑫リラヴァティ、地方・高知所属の⑩クロスオーバー(鞍上は女性ジョッキー・別府真衣騎手)などが参戦しました。
直前の単勝のオッズでは、ハープスターが1.1倍という断然の1番人気。2番人気以降はプリモンディアル、シャイニーガール、ヌーヴォレコルト、マラムデールと続きました。
向正面中ほどからのスタートで、⑨ウインリバティと④ヒナアラレが出遅れ、ハープスターは後方に下げた。先行争いでは⑤ビートゴーズオンが好スタートを切ったが、外からリラヴァティが押して先手を奪う。2番手にはビートゴーズオン、3番手にクロスオーバー、その内に②レッドオーラム、5番手にマラムデール。その後ろの6番手にヌーヴォ追走。中団の7番手の位置に⑪ミュゼリトルガールとシャイニー、⑧ブランネージュ9番手、10番手にプリモン、11番手にリバティ。そしてハープが後方2番手で控え、ヒナアラレが最後方。
外回り3,4コーナー中間点を過ぎ、リラヴァティが先頭を走り、ビートゴーズオンが2番手、クロスは4コーナー手前で後退気味、代わってオーラムが3番手に上がる。ハープスターは前との差を縮め、大外に持ち出した。4コーナーから最後の直線に差し掛かり、依然としてリラヴァティが逃げ粘るが、ハープスターが大外から一気に上がって来た!それに連れてブランネとヌーヴォ、マラムデールも追い上げる。残り200mでハープスターがリラヴァティをかわして先頭に躍り出ると、残り100mで一気に突き放し、独走で1着ゴールイン!負けられない一戦に勝ち、レベルの違いを見せたハープスター、これで堂々と桜花賞に向かいます!
チューリップ賞全着順&払戻金
1着③ハープスター 1分34秒3
2着⑬ヌーヴォレコルト 2馬身1/2
3着⑫リラヴァティ 1馬身1/2
4着⑧ブランネージュ 1/2馬身
5着⑨ウインリバティ ハナ
6着⑦マラムデール 3/4馬身
7着②レッドオーラム 1/2馬身
8着⑪ミュゼリトルガール 3/4馬身
9着⑧プリモンディアル クビ
10着①シャイニーガール アタマ
11着⑤ビートゴーズオン 2馬身1/2
12着⑩クロスオーバー 大差
13着④ヒナアラレ 4馬身
単勝 ③ 110円
複勝 ③ 110円 ⑬ 190円 ⑫ 320円
枠連 [3]-[8] 300円
馬連 ③-⑬ 480円
馬単 ③-⑬ 540円
ワイド ③-⑬ 230円 ③-⑫ 420円 ⑫-⑬ 1320円
3連複 ③-⑫-⑬ 1860円
3連単 ③-⑬-⑫ 3730円
いやぁ~こりゃ強すぎたわ!ハープスターが圧倒的1番人気に応えてチューリップ賞を制し、新潟2歳ステークス以来の重賞2勝目を飾りました。鞍上の川田将雅騎手は、今年の重賞2勝目で、同レース初勝利。9日の弥生賞ではトゥザワールドに乗るので、2日連続重賞勝利も間違いなしか?2着にはヌーヴォレコルト、3着には道中先行していたリラヴァティが入り、この上位3頭が桜花賞の優先出走権を獲得しました。2番人気だったプリモンディアルは8着、3番人気のシャイニーガールは9着。別府騎手が騎乗したクロスオーバーは12着に終わりました。
前走の阪神JFから約3か月の休み明けで臨んだ今回、結果も内容も完璧でした。スタートから後方でレースを進め、4コーナー辺りで大外に持ち出し、直線で一気にごぼう抜き!最後は持ったまま突き放し、2馬身半差の快勝でした。勝ちタイム1分34秒3は、同レース歴代3番目の好タイム。ラスト3ハロンは最速の33.7秒でした。面子からして勝って当たり前だったけど、見ていてスカッとするような走りを見せてくれました。桜花賞がますます楽しみになってきた!
9日は中山競馬場で皐月賞トライアル・弥生賞が行われます。このレースには現在3連勝中の⑩トゥザワールドと、暮れのラジオNIKKEI杯2歳ステークスを勝った⑪ワンアンドオンリー、京成杯2着の⑥キングズオブザサン、3着③アデイインザライフが出走します。トゥザワールドは前日発売の単勝オッズで1.9倍の1番人気。4連勝で皐月賞の最有力候補となれるのか?