プロ野球オープン戦もいよいよ大詰め。福岡ソフトバンクホークスは3月21日から広島東洋カープとの3連戦を戦っており、21日の初戦は、攝津正投手と前田健太投手が投げ合い、1-1の引き分けに終わりました。22日も本拠地・ヤフオクドームで広島と対戦し、ホークスの眠れる4番がついに目を覚めました!
福岡ソフトバンク 広島
1(一)中村 晃 (中)丸 佳浩
2(遊)今宮健太 (二)菊池涼介
3(左)内川聖一 (一)キラ
4(指)李 大浩 (左)エルドレッド
5(右)長谷川勇也 (右)松山竜平
6(三)松田宣浩 (遊)梵 英心
7(中)柳田悠岐 (三)堂林翔太
8(捕)鶴岡慎也 (捕)石原慶幸
9(二)本多雄一 (指)小窪哲也
(投)中田賢一 (投)九里亜蓮
初回、ホークス先発・中田が、広島先頭の丸をフォークで空振り三振を奪うと、続く菊地とキラの2人を三振に斬って取り、上位打線を3者連続三振を奪う最高の立ち上がりを見せます。その裏のホークスの攻撃は、先頭の中村がセンター前ヒットで出塁すると、今宮が犠打で繋ぎ、2死2塁でイデホが広島先発・九里の6球目のチェンジアップを合わせ、三遊間を破るレフト前タイムリーヒットで1点を先制します。
1点リードの3回、先頭の内川が右中間への2塁打を放つと、無死2塁でイデホが初球ストレートを捉え、センターへの大きな当たりはフェンスダイレクト。2塁走者の内川が生還し2点目が入り、打ったイデホは体重130キロの巨体を揺らしながら3塁へ。この後、長谷川の内野ゴロの間に1点を追加。1死後、松田と柳田の連続四球、本多のレフト前ヒットで2死ながら満塁とし、中村が左中間を破る走者一掃のタイムリー2塁打でさらに3点追加。この回5点を加え、6-0と大量リード。
4回、内川がレフトへ2塁打を放つと、続くイデホが九里の2球目のシュートを振り抜き、レフトへ鋭く伸びてスタンドへ一直線!ついに主砲・イデホのオープン戦第1号ホームランが飛び出し、8-0とさらに点差を拡げます。5回には2死2塁で今宮がレフト前タイムリーを放ち9点目。
味方の大量援護を貰った中田は、2回以降も安定感を見せ、4回に広島のクリーンナップを簡単に3者凡退に仕留め、5回には2つの三振を奪い、5回まで2塁すら踏ませず無失点の好投。しかし6回、先頭の小窪に内野安打を許すと、丸に2塁打を浴び、無死2,3塁のピンチを招き、菊地にセンターへの犠牲フライを浴びて1点を失います。なおも得点圏に走者を背負いますが、キラを2塁フライ、エルドレッドをレフトフライに打ち取り3アウト。広島の反撃を1点に抑えた中田は、6回1失点でマウンドを降りました。
7回、ホークスは2死から本多のヒット、代打・明石健志の2塁打で2,3塁とした後、今宮がライト前へのタイムリーヒットで2点を追加すると、なおも2死2塁で途中出場・細川亨がレフト前タイムリーを放って1点追加。この回3点を挙げ、12-1とします。
試合はこの後、8回に3番手・五十嵐亮太がキラにタイムリー2塁打を浴びて1点を失い、9回にサファテが先頭打者に2塁打を許すも後続を抑えて試合終了。先発・中田&4番・イデホの新加入コンビの活躍で、広島に圧勝しました。
試合結果 オープン戦 2014/03/22(土)
ソフトバンク-広島 2回戦 (ソフトバンク1勝1分、ヤフオクドーム、13:00、27821人)
C 000 001 010 2
H 105 210 30X 12
【投手】
(広)九里、西原、河内、横山、ミコライオ-石原、会沢
(ソ)中田、岡島、五十嵐、サファテ-鶴岡、細川
【責任投手】
(勝)中田4試合2勝
(敗)九里2試合1勝1敗
【本塁打】
(ソ)李大浩1号2ラン(4回、九里)
本拠地・ヤフオクドームでのオープン戦最終戦だったこの試合、ホークス打線が広島のルーキー・九里投手にプロの洗礼を浴びせ、先発の中田投手が安定感のある投球で広島打線を寄せ付けず、12-2で大勝しました。ホークスはこれで2つの引き分けを挟んでオープン戦12連勝。通算成績も14勝2敗2分け、勝率.875とし、23日の最終戦を残してオープン戦1位確定です。ホークスがオープン戦で1位になったのは、2009年以来5年ぶり。公式戦ではないので参考記録扱いになると思うけど、3年ぶりの日本一奪回へ最高の滑り出しと言ってよいでしょう!
先発の中田投手は、6回まで22人の打者に対して76球を投げ、被安打4・6奪三振・無四球・1失点という内容でオープン戦2勝目。前回の巨人戦では右太もも裏の違和感を訴えて4回で降板しましたが、この日は初回に3者連続三振を奪うと、その後も相手打線を翻弄。6回には連打を浴びて無死2,3塁とされましたが、最少失点で切り抜きました。オープン戦最後の登板を投げ終え、「まだ元気だしもっと投げたいな」と快調をアピール。中田投手は30日の開幕第2戦に登板が濃厚、公式戦での活躍が楽しみです。
打線の方はチーム全体で15安打。イデホ選手が3安打4打点と大活躍し、最初の打席で先制のタイムリーを放つと、2打席目にはまさかの3塁打。そして4回の第3打席で、待望の第1号ホームランを放ちました。オープン戦では快音が全く聞かれず「どうしたのかな?本当に大丈夫かな?」と心配になってましたが、18日の日ハム戦で久々のヒットを放つと、これを機に上り調子となり、前日の試合では3安打の猛打賞をマークすると、この日も猛打賞。4試合連続ヒットで、1割を切りそうになった打率も.273まで上昇しました。ようやくイデホが目覚めてくれたので、私も一安心です。
イデホ以外では、今宮選手が2打席連続でタイムリーヒットを放って3打点。内川選手、本多選手と中村選手も2安打のマルチヒットを記録。中村選手は3回に2死満塁で走者一掃のタイムリー2塁打を打って3打点を挙げております。
ホークスのオープン戦も残すところあと1試合。23日はマツダスタジアムに乗り込んで広島との第3戦。最終戦はインフルエンザで休んでいたウルフ投手が先発で登板します。結果を出して復活をアピールできるか?最後も広島に勝って13連勝締めできるといいですね。