日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

第81代日本ダービー馬はワンアンドオンリー!橋口弘次郎調教師念願のダービー制覇!

2014年06月02日 | 競馬

3歳世代最強を決める競馬の祭典・第81回日本ダービー(東京優駿 GⅠ・芝2400m 17頭立て)が6月1日、東京競馬場で行われました。2011年に生まれたサラブレッド7123頭の頂点を決めるこのレース、当初は18頭立ての予定でしたが、⑦ウインフルブルームが左肩跛行のため出走取消となり、17頭に変更。今年のダービーは、4連勝で皐月賞を制した⑬イスラボニータが得意の府中で2冠に挑戦すれば、皐月2着⑤トゥザワールド、上がり最速ながら4着に敗れた②ワンアンドオンリー、11着大敗の⑰トーセンスターダムが巻き返しを狙います。別路線組からは、青葉賞組の⑥ショウナンラグーンと⑱ワールドインパクト、京都新聞杯を勝った⑪ハギノハイブリッド、トライアル競走・プリンシパルステークスでダービーの切符を手にした⑩ベルキャニオン、さらにウオッカ以来の牝馬制覇を狙う⑯レッドリヴェールが参戦しました。


単勝の上位人気は、1番人気がイスラボニータ(2.7倍)、2番人気トゥザワールド(3.9倍)、3番人気がワンアンドオンリー(5.6倍)。4番人気のレッドリヴェール(8.5倍)までが10倍を切り、5番人気以降はトーセンスターダム、ベルキャニオン、ハギノハイブリッド、ワールドインパクトと続きました。
正面スタンド前でのスタートは、17頭綺麗に飛び出した。その中でも①サウンズオブアースが好スタートを切る。最初の先行争いで、トーセンスターダムが前に出るが、真ん中から⑫エキマエがハナを奪う。イスラボニータは4番手辺り、ワンアンドオンリーも前の位置につけ、トゥザワールドは中団、レッドリヴェールは13~15番手あたりでゴール板を過ぎていった。
1コーナーを回って向正面に入り、エキマエが大差をつけて単独先頭をひた走る。2番手にスターダム、その後ろの3番手にボニータ、⑭タガノグランパとサウンズ、ワンオンが4番手グループを形成し、7番手集団には③マイネルフロスト、ワールドインパクト、ベルキャニオンの3頭。中団にはトゥザワルが10番手あたりを走り、内に④アドマイヤデウス、真ん中に⑧スズカデヴィアス。13番手のところにリヴェールとハイブリッド、15番手⑨アズマシャトル。後方は16番手サトノルパン、ショウナンラグーンがしんがりという展開。
3コーナーを回るところで、先頭で快調に飛ばしていたエキマエがいきなり失速。そのまま止まって競走中止。変わって今度はトーセンスターダムが先頭に立ち、イスラボニータが外の2番手。ワンアンドオンリーは5番手、トゥザワールドは中団の外目、レッドリヴェールはまだ後方。ラグーンとハイブリッドも一緒だ。4コーナーから最後の直線コースに差し掛かり、スターダムが先頭で粘り、ボニータが並びかける。さらにはサウンズ、ワンオン、グランパも来ている。大外から追い上げているトゥザワルは伸びないか?残り300mでトーセンスターダムが内ラチに激突し、ズルズルと下がってしまった。残り200mで先頭争いはワンアンドオンリーとイスラボニータの2頭が競り合い、ワンオンが力強く抜け出してゴールイン!イスラボニータは2着に敗れ、2冠ならず…。


日本ダービー全着順&払戻金
1着②ワンアンドオンリー    2分24秒6
2着⑬イスラボニータ       3/4馬身
3着③マイネルフロスト     1馬身1/2
4着⑭タガノグランパ        クビ
5着⑤トゥザワールド        クビ
6着⑥ショウナンラグーン     3/4馬身
7着④アドマイヤデウス       ハナ
8着⑩ベルキャニオン        クビ
9着⑧スズカデヴィアス      1馬身1/4
10着⑱ワールドインパクト     1馬身1/4
11着①サウンズオブアース    1馬身1/4 
12着⑯レッドリヴェール      ハナ
13着⑪ハギノハイブリッド     1/2馬身
14着⑮サトノルパン        2馬身1/2
15着⑨アズマシャトル       2馬身1/2
16着⑰トーセンスターダム     9馬身
中止⑫エキマエ
取消⑦ウインフルブルーム

単勝 ② 560円
複勝 ② 200円 ⑬ 140円 ③ 1,220円
枠連 [1]-[7] 800円
馬連 ②-⑬ 850円
馬単 ②-⑬ 1,860円
ワイド ②-⑬ 420円 ②-③ 5210円 ③-⑬ 3580円
3連複 ②-③-⑬  27470円        
3連単 ②-⑬-③ 103300円


30℃を超える真夏日の下で行われた今年の日本ダービー、大逃げを打っていたエキマエの競走中止、トーセンスターダムの内ラチ激突とアクシデントが続出する中、単勝3番人気のワンアンドオンリーが優勝し、7123頭の頂点に立ちました。皐月との2冠を狙ったイスラボニータは、ゴール前で競り負けて2着。22度目のダービー挑戦だった蛯名正義騎手、今年もダービー初勝利なりませんでした。3着には伏兵のマイネルフロストが入りました。2番人気のトゥザワールドは伸び切れず5着、3番人気だったレッドリヴェールは12着。前走より-8キロ(418→410Kg)の影響がモロに出ましたね。内ラチに当たったトーセンスターダムは16着に沈みました。武豊騎手とスターダムが無事なのが幸いだったけど、アクシデントさえ無ければ掲示板には載っていたのに…。なお、3コーナーで競走中止したエキマエは、右寛跛行と診断されました。
優勝したワンアンドオンリーに騎乗した横山典弘騎手は、2009年のロジユニヴァース以来、5年ぶり2度目のダービー制覇。GⅠ勝利も昨年のヴィクトリアマイル以来となりました。ワンオンを管理する橋口弘次郎調教師は、18度目のダービー挑戦で念願の初勝利。これまでに2着が4回と悔しい思いを続けてきましたが、ようやく夢を掴むことができました。2016年2月末で定年を迎える橋口調教師、引退前にダービー勝ててよかったですね。生産者のノースヒルズは、昨年のキズナに続いての連覇。昨年も白帽&ノースヒルズの勝負服で勝ったんだよなあ。そして、ハーツクライ産駒は、先週のオークスのヌーヴォレコルトに続き、2週連続でGⅠ勝利。10年前のダービーでは2着と惜敗、その無念を息子が晴らしてくれました。
余談になりますけど、この日は皇太子殿下がダービー観戦に訪れましたが、皇太子さまと横山騎手、馬主の前田幸治さん、ワンアンドオンリーの誕生日が「2月23日」で一致していたのです。偶然の一致とはいえ、奇跡モンでしょう。
第81代ダービー馬となったワンアンドオンリーは、昨年8月の新馬戦で12着と惨敗。3戦目で初勝利を挙げると、ラジオNIKKEI杯2歳ステークスで重賞初勝利。弥生賞では2着、皐月賞では4着でしたが、2戦とも上がり最速(弥生35.5秒、皐月34.3秒)をマーク。この日のダービーでは、後方待機ではなく先行策を取り、道中は5番手あたりを走行。直線残り200mでイスラボニータと叩き合いとなり、ゴール前で抜け出しました。横山騎手の先行策がうまくはまりましたね。
ダービー馬の栄誉を手にし、次なる目標は菊花賞となるのか、あるいは凱旋門賞のどちらかでしょう。個人的には骨折で断念したヒルズの先輩・キズナの代わりに凱旋門にチャレンジしてほしいんだが…。陣営では来年の「キングジョージVI世&クイーンエリザベスステークス」挑戦プランもあるそうです。これからは世界を見据えての戦いが続きそうだなあ。ワンオンなら海外のビッグレースでも勝てたりして。


来週は東京GⅠ5連戦のファイナル・安田記念が行われます。ドバイデューティーフリーを圧勝し、世界ランキング1位となったジャスタウェイが登場するんですが、主戦を務める福永祐一騎手が騎乗停止により乗れなくなってしまいました。代役を務めるのは中山記念でコンビを組んだ横山ノリ騎手なのか、それとも他の騎手なのか?ジャスタウェイの他にも、NHKマイルカップを逃げ切った3歳馬のミッキーアイル、屈腱炎から復活したワールドエース、昨年のマイルCSを勝ったトーセンラー、京王杯スプリングカップ覇者・レッドスパーダ、ショウナンマイティ、ホエールキャプチャ、フィエロ、カレンブラックヒル、ダノンシャークなどマイル実力者が多数参戦します。ジャスタウェイの凱旋レースで、ドバイの再現が見られるか期待したい。





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