今週8日から野球の国際大会「WBSC世界野球プレミア12」が始まりますが、開幕直前の5日と6日の2日間、福岡ヤフオクドームで「ひかりTV 4K presents 世界野球 WBSC プレミア12 侍ジャパン強化試合」と題して、野球日本代表がプエルトリコ代表と戦います。2013年のWBC準優勝国を相手に連勝して、8日の韓国戦へ弾みをつけたいところです。
両チームのスタメン
<日本>
1番(中)秋山翔吾
2番(遊)坂本勇人
3番(二)山田哲人
4番(指)中村剛也
5番(左)筒香嘉智
6番(一)中田翔
7番(三)松田宣浩
8番(右)平田良介
9番(捕)嶋基宏
(投)前田健太
<プエルトリコ>
1番(中)J・ゴンサレス
2番(遊)ロペス
3番(二)ソーン
4番(左)シルバ
5番(捕)サントス
6番(一)ヒメネス
7番(右)L・リベラ
8番(指)アルベロ
9番(三)J・リベラ
(投)サンティアゴ
第1戦は、セリーグトリプルスリーの山田が3番に入り、4番に中村剛也を起用し、中田翔は6番に入りました。先発ピッチャーは今季沢村賞を獲得した前田健太が登板しました。
1回、日本はプエルトリコ先発・サンティアゴの前に3者凡退に終わり、その裏に日本先発・前田がプエルトリコ上位打線を3者連続三振を奪う完璧な立ち上がりを見せます。
日本は2回、2アウトから中田翔が3塁強襲のヒットを放ちますが、続く松田がレフトフライに倒れて無得点。3回、1死から嶋が技ありのライト前ヒットを放つと、1番・秋山の場面で2塁への盗塁を成功させます。1死2塁となり、秋山がサンティアゴの4球目を捉え、ライトポール際への打球は、そのままホームランテラスに突き刺さる2ラン本塁打!秋山の一発で日本が2点を先制します。
2点の援護を貰った前田は、2回も2つの三振を奪い、3回には先頭のL.リベラに2塁打を打たれますが、後続3人を続けて三振に打ち取り、得点を与えず。前田は3回まで投げ、プエルトリコ打線から8個の三振を奪う完璧なピッチングを見せました。
追加点が欲しい日本は、4回に中村剛の2塁打、中田の四球で1死1,2塁とチャンスを作り、松田がライト線へのタイムリーヒット。2塁走者・中村剛がクロスプレーをかいくぐって生還して1点追加。なおも1,3塁で平田の犠牲フライで4点目。さらに5回、2死2塁の場面で山田が左中間フェンス直撃のタイムリー3塁打を放ち、5点目を奪います。
しかし5回裏、4回から2番手で登板している大谷翔平が、2アウトからランナーを2人出してしまい、1番・J.リベラにライト前タイムリーヒットを浴びて1点を失うと、さらにJ.ゴンサレスにもレフトへのタイムリー2塁打を打たれ、もう1点失う。2死1,3塁から連続タイムリーで2失点を喫しました。
後半に入り、6回にヒット1本&2つの四球で1死満塁のチャンスを掴むも、代打・炭谷銀仁朗が併殺打に倒れて無得点。7回に4番手・則本昂大が3者連続三振を奪う好投を披露します。
8回、日本は先頭の筒香がプエルトリコ6番手・G.エルナンデスの初球ストレートを叩き、ライトホームランテラスへのソロ本塁打を放ち1点追加。さらにこの後、中田の2塁打と川端慎吾の投手ゴロ→ピッチャー悪送球で無死1,3塁となり、平田のセンター前タイムリーヒット、炭谷のセンター犠牲フライで2点を加え、この回3点を奪う。
この後、プエルトリコが日本5番手・増井浩俊のパスボールで1点返すも反撃はここまで。日本が8-3でプエルトリコに快勝しました。
強化試合 11月5日(木)
プエルトリコ-日本
(◇開始 19時07分 ◇試合時間 3時間24分 ◇入場者 13,537人)
JPN 002 210 030 8
PUR 000 020 010 3
勝利投手[日]前田(1勝0敗0S)
敗戦投手[プ]A.サンティアゴ(0勝1敗0S)
本塁打 [日]秋山 1号(3回表2ラン) 筒香 1号(8回表ソロ)
「侍ジャパン強化試合」の第1戦は、日本代表が秋山選手と筒香選手のホームランなど8点を奪えば、投げては前田→大谷→大野雄大→則本→増井→松井裕樹の6人で、プエルトリコ打線から18個の三振を奪いました。投打が噛み合った日本が、プエルトリコとの初戦を勝利で飾りました。
まず投手陣ですが、先発の前田投手が3回まで被安打1・8奪三振・無四球・無失点の好投。初回に3連続三振を奪うと、2回以降も奪三振を量産し、相手打線を捻じ伏せました。小久保監督から「侍ジャパンのエース」に指名されたマエケン、エースの名に恥じない圧巻のピッチングでしたね。
一方、4回から2番手で登板した大谷投手は、2イニング投げて3安打・3奪三振・2失点。最初のイニングは3者凡退に抑え、2イニング目も簡単に2アウトを取ったんですが、自ら悪送球を犯してから、連続タイムリーを打たれてしまいました。8日の初戦・韓国戦で先発投手を務める大谷投手ですが、少し不安の残る内容…。韓国の重量打線の餌食に遭わなければいいが…。
そして9回に登板した松井投手は、無失点に抑えたものの、ヒット3本も打たれました。1死1,2塁の場面で、L.リベラ選手のレフト前ヒットで失点されるかと思われましたが、左翼手・平田選手の好返球に助けられました。「抑え候補」のライバルである増井選手もパスボールを2回犯しております…。
打線の方はチーム全体で12安打。先発メンバーは坂本選手以外ヒットを打ち、3番・山田選手、6番・中田選手、キャプテンの嶋選手の3人が2安打のマルチヒットをマーク。3回に先制ホームランを放った秋山選手は、サンティアゴ投手の内角チェンジアップを強振。いやぁ、まさか伸びるとは思いませんでした。その前の嶋選手の盗塁が効きましたね~。
6日も福岡ヤフオクドームでプエルトリコと対戦。第2戦の予告先発は、日本は巨人のエース・菅野智之投手、プエルトリコはフォンタネス投手が登板します。菅野投手のほかにも日本シリーズ初戦で完投勝利を挙げた武田翔太投手、ヤクルトの小川泰弘投手などが投げると思われます。次の試合もしっかりと勝って、万全の状態で韓国戦を迎えられるといいですね。