「ひかりTV 4K presents 世界野球WBSCプレミア12 侍ジャパン強化試合 日本 vs プエルトリコ」は6日、福岡ヤフオクドームで第2戦が行われました。初戦は侍ジャパンが投打で圧倒し、8-3で快勝しました。プレミア12開幕前最後のテストマッチとなるこの試合、勝って勢いづけたいところでしたが、前日とは一転苦しい戦いとなりました…。
両チームのスタメン
<日本>
1番(中)秋山翔吾
2番(右)中村晃
3番(二)山田哲人
4番(指)中村剛也
5番(左)筒香嘉智
6番(一)中田翔
7番(三)松田宣浩
8番(遊)坂本勇人
9番(捕)中村悠平
(投)菅野智之
<プエルトリコ>
1番(中)J・ゴンサレス
2番(遊)ロペス
3番(二)ソーン
4番(左)シルバ
5番(捕)サントス
6番(一)ヒメネス
7番(右)L・リベラ
8番(指)アルベロ
9番(三)J・リベラ
(投)フォンタネス
この日の日本は、中村晃と中村悠平がスタメン入り。中村剛也が2試合連続で4番に座りました。
1回、日本先発・菅野が、プエルトリコの先頭打者・J.ゴンサレスにセンター前ヒットを許すと、1死後に2塁盗塁と暴投で1死3塁のピンチを背負う。後続を抑えたいところだったが、ボークを取られて先制点を与えてしまった…。
いきなり1点を追いかける展開となった日本は、1回裏に先頭の秋山が内野安打で出塁しますが、続く2番・中村晃が併殺打に倒れてチャンスを潰す。2回には4番・中村剛が右手に死球を受け、そのままベンチに下がる。おかわり君に代わって川端慎吾が代走に入る。続く筒香に期待がかかるも、2塁ゴロ併殺打…。初回に続いて先頭打者を出すも、またもゲッツーで得点できず。
プエルトリコ1点リードの4回、日本3番手・武田翔太が1死から四球とヒットのランナーを背負い、1死1,3塁の場面で、ヒメネスにライトへの犠牲フライを打たれて追加点を献上。0-2とリードを拡げられます。
1点を返したい日本は、4回に3つの四球で2アウト満塁のチャンスを作る。長打が出れば同点or逆転のチャンスで中田翔に打席が回るも、センターフライに倒れて3者残塁…。5回には2死から中村悠と秋山が四球を選ぶも、中村晃が凡退してまたもや無得点…。
6回、先頭の山田がヒットで出塁すると、代走・中島卓也が相手の暴投と内野ゴロの間に3塁まで進む。2死3塁でバッター・中田の場面で、プエルトリコ5番手・J.ソレールが初球ワイルドビッチ。3塁走者が生還し、日本がようやく1点を返します。
日本は7回に5番手の小川泰弘が2死から連打を浴びるも無失点で切り抜け、8回は6番手・澤村拓一が上位打線を3者凡退に抑えます。一方の打線は、7回と8回にランナー2人出すも、あと1本が出ず無得点。1点ビハインドのまま9回の攻防へ、
9回、日本の7番手・山崎康晃が2死1,2塁のピンチを切り抜けて無失点。その裏の日本の攻撃で、先頭の坂本がレフト前ヒットを放つと、相手の暴投で2塁に進み、途中出場・平田良介の内野ゴロの間に3塁に進みます。1死3塁と一打同点の場面で、1番・秋山がプエルトリコ7番手・J.アヤラ の8球目のストレートを弾き返し、センター前へのタイムリーヒット!日本が土壇場で2-2の同点に追いつく!この後、秋山の盗塁、中村晃の敬遠で1死1,2塁とサヨナラのチャンスを迎え、9回からマスクを被っていた嶋基宏が5球目を捉えてレフト前ヒット。2塁走者・秋山が生還してゲームセット!日本が9回裏に2点を奪い、3-2で逆転サヨナラ勝利!
強化試合 11月6日(金)
日本VSプエルトリコ 第2戦
(◇開始 19時07分 ◇試合時間 3時間39分 ◇入場者 18,867人)
PUR 100 100 000 2
JPN 000 001 002x 3
勝利投手[日]山崎康(1勝0敗0S)
敗戦投手[プ]J.アヤラ(0勝1敗0S)
プレミア12開幕前最後の強化試合は、先発・菅野投手のボークで先制されたり、攻撃陣が2イニング連続で併殺打、5回の満塁で無得点、終盤も再三のチャンスで得点できなかったりと拙攻が目立ちました。しかし、9回に2本のタイムリーヒットで試合を見事にひっくり返し、サヨナラ勝ちを収めました。苦戦を強いられたけど、プエルトリコに連勝した侍JAPAN。勢いそのままに本番に臨みます。
今回の投手陣は、先発の菅野投手が2回2安打1失点と振るわず。3回に2番手で登板した西勇輝投手は1イニング無失点。3番手の武田投手は、最初のイニングで失点したものの、2イニング目は3者凡退に抑えました。その他、4番手の牧田和久投手、8回の澤村投手はともに好投を見せ、9回に登板した山崎投手が勝利投手となりました。
全体で8本のヒットを放った打線ですが、1番・秋山選手が7回にバントヒット、9回に同点のタイムリーヒットを放つなど3安打・1打点・2盗塁の大活躍。四球で2回も出塁し、この日は5打席全て出塁しております。サヨナラヒットを打った嶋選手は、9回の守備から出場し、その裏の打席でサヨナラのチャンスをしっかりとモノにしました。キャプテンが最後の最後に勝負強いところを見せてくれました。
ところで、最初の打席で右手に死球を受けて途中交代した中村剛也選手ですが、右手甲の打撲と診断されました。大事に至らなければいいのですが…。
さあ、いよいよ8日から「WBSC世界野球プレミア12」が始まります。日本代表は8日に札幌ドームで韓国代表と戦います。野球の国際大会で日韓戦が行われるのは、2009年の第2回WBC決勝以来となります。韓国には日本シリーズMVPを獲得したイデホ選手、韓国リーグで4年連続本塁打王に輝いたパク・ビョンホ選手、千葉ロッテでプレーしているイ・デウン投手、「日本キラー」キム・グァンヒョン投手が代表に名を連ねています。
日本代表は開幕戦で大谷翔平投手が先発予定。強化試合ではランナーを出してから連続タイムリーを浴びるシーンがあったので、正直言って不安です。でも、剛速球で韓国打線を捻じ伏せるんじゃないかと信じています。プレミア12初代王者へ、初戦の日韓戦は絶対に負けられません。