秋の中距離王決定戦・第152回天皇賞・秋(GⅠ・芝2000m 18頭立て)が1日、東京競馬場で行われました。今年の秋天は出走馬が全て重賞ウィナーという豪華な顔ぶれ。宝塚記念馬⑧ラブリーデイ、2014年皐月賞馬⑯イスラボニータ、ダービー馬⑪ワンアンドオンリー、秋華賞馬⑮ショウナンパンドラ、昨年の勝ち馬⑰スピルバーグといったGⅠホースに加え、重賞2連勝中の逃げ馬⑨エイシンヒカリ、札幌記念を勝った①ディサイファ、サマー2000チャンピオン⑫ダービーフィズ、②アンビシャス&③サトノクラウンの3歳勢2頭が参戦しました。
単勝の上位人気は、1番人気ラブリーデイ(3.4倍)、2番人気エイシンヒカリ(4.3倍)、ディサイファが3番人気(8.3倍)。4番人気以降はアンビシャス(8.7倍)、ショウナンパンドラ(9.0倍)、イスラボニータ、サトノクラウン、スピルバーグ、⑦ラストインパクト、⑭ステファノスと続きました。
スタートでディサイファとエイシンヒカリ、ラブリーデイが好スタートを切る。2コーナーに向かっての先行争いで、エイシンヒカリがハナを切るかと思いきや、なんと⑤クラレントが先手を奪い、ヒカリは2番手に控える形に。3番手集団にはラブリーデイとワンアンドオンリー、ディサイファとサトノクラウンの4頭がいて、アンビシャスは8番手につけた。
向正面に入り、クラレントが先頭、ヒカリ2番手、3番手に⑥カレンミロティック、ラブリーは内側の4番手を追走。真ん中の5番手にサトクラ、外側6番手にワンオンが並ぶ。7番手にディサイファ、8番手アンビシャス、その外側から⑬ヴァンセンヌとステファノスがジワッとポジションを押し上げる。中団より後ろの11番手に④ダコール、12番手⑦ラストインパクト、13番手イスラボニータ、その後ろの14,15番手の位置に⑩ペルーサとショウナンパンドラが並走。後方はダービーフィズとスピルバーグ、⑱アドマイヤデウスが最後方を進む。
3コーナーを回り、先頭のクラレントは前半1000mを1分0秒6で通過。エイシンヒカリは2番手を追走、3,4コーナー中間点のところでラブリーデイはまだ4番手。ヴァンセンヌとミロティックが好位まで浮上し、ワンアンドオンリー・サトノクラウン・アンビシャスは中団、ショウパンとボニータはまだ馬群の中。
4コーナーから最後の職線コースに差し掛かり、先頭争いはクラレント・エイシンヒカリ・ラブリーデイの3頭が競り合うが、ゴールまで残り300mあたりでラブリーが抜け出し、ヒカリが下がる。後続からはアンビシャス、イスラボニータ、ステファノス、大外からショウナンパンドラが脚を伸ばす。残り100mを切り、ステファノスが2番手に浮上し、ゴール前でラブリーデイとの差を詰めるも、ラブリーデイがそのまま先頭ゴールイン!ラブリーデイ重賞4連勝!今年はラブリーデイの年だ!
天皇賞・秋 全着順&払戻金
1着⑧ラブリーデイ 1分58秒4
2着⑭ステファノス 1/2馬身
3着⑯イスラボニータ 3/4馬身
4着⑮ショウナンパンドラ ハナ
5着②アンビシャス クビ
6着⑤クラレント 1馬身1/4
7着⑩ペルーサ 3/4馬身
8着①ディサイファ クビ
9着⑨エイシンヒカリ 1馬身1/4
10着⑰スピルバーグ クビ
11着⑱アドマイヤデウス ハナ
12着⑦ラストインパクト アタマ
13着⑥カレンミロティック 1/2馬身
14着④ダコール 3/4馬身
15着⑫ダービーフィズ ハナ
16着⑪ワンアンドオンリー 1/2馬身
17着③サトノクラウン 2馬身1/2
18着⑬ヴァンセンヌ 2馬身1/2
単勝 ⑧ 340円
複勝 ⑧ 160円 ⑭ 590円 ⑯ 300円
枠連 [4]-[7] 1,150円
馬連 ⑧-⑭ 7,340円
馬単 ⑧-⑭ 10,390円
ワイド ⑧-⑭ 2,320円 ⑧-⑯ 820円 ⑭-⑯ 4,620円
3連複 ⑧-⑭-⑯ 24,850円
3連単 ⑧-⑭-⑯ 109,310円
今年7戦5勝と絶好調のラブリーデイが、秋の天皇賞も勝利!宝塚記念に次いで、GⅠ2勝目を飾りました。中山金杯で重賞初勝利を挙げた後、京都記念、鳴尾記念、宝塚記念、京都大賞典に勝ち、これでもう今年重賞6勝目です。まさに「ラブリーデイの年」ですね。
2着には10番人気のステファノスが入り、3着争いはイスラボニータ・アンビシャス・ショウナンパンドラの3頭が並んでゴールしましたが、イスラボニータが3着を確保しました。2番人気だったエイシンヒカリは、クラレントに先手を奪われて控える競馬を強いられてしまい、直線で一旦前に出るも、最後は場群に沈んで9着に終わりました。3番人気のディサイファも見せ場無く8着、連覇を狙ったスピルバーグは10着でした。
ラブリーデイの鞍上・浜中俊騎手は、秋華賞のミッキークイーンに次いで、この秋のGⅠ2勝目。天皇賞は春秋通じて初勝利です。当初は川田将雅騎手が騎乗予定でしたが、騎乗停止により浜中騎手が代役を務めることになりましたが、その責務をしっかり果たしました。管理する池江泰寿調教師は同レース2勝目。オーナーの金子真人氏は、この勝利で8大競走完全制覇の偉業を成し遂げました。
いや~、ラブリーデイは中距離のレースでは強い!左回りはこれまで1勝しか挙げてないので、左回りは相性悪いのかなと思っていましたが、今のラブリーデイには全く問題ありませんでした。この日は道中4番手で追走し、直線では残り200mで独走態勢を築き、後続の追撃を抑えました。内容からして完勝と言ってもよいでしょう。今年重賞6勝、GⅠ2勝したことで、年度代表馬へ大きく前進。次走のジャパンカップ、さらには有馬記念も勝って「古馬3冠完全制覇」を達成しちゃいそう。ラブリーデイの快進撃は止まりそうにありません。