「JBCレディスクラシック」は3歳馬のホワイトフーガが制し、「JBCスプリント」は牝馬のコーリンベリーが逃げ切り勝ちを収めました。メインレースの第15回JBCクラシック(GⅠ・2000m 16頭立て)は、史上初のダートGⅠ10勝に挑む⑩ホッコータルマエ、骨折からの復活にかける⑮コパノリッキー、日本テレビ盃でコパノリッキーを破った⑤サウンドトゥルー、昨年の同レース2着だった①クリソライト、⑧ニホンピロアワーズ、⑫グランドシチーのJRA勢6頭のほかに、ミルコ・デムーロ騎手とコンビを組む⑬ハッピースプリント(大井)、マーキュリーカップ覇者④ユーロビート(大井)、東京大賞典と川崎記念で3着⑭サミットストーン(船橋)などが参戦しました。
単勝の上位人気は、ホッコータルマエが1.4倍で断然の1番人気。2番人気にクリソライト(5.2倍)、3番人気コパノリッキー(6.2倍)、4番人気のサウンドトゥルー(8.8倍)までが10倍を切り、5番人気以降はハッピースプリント、ユーロビート、ニホンピロアワーズ、グランドシチー、サミットストーンと続きました。
スタートでホッコータルマエとコパノリッキーが上手く飛び出す。先行争いでタルマエが行くかと思いきや、リッキーがハナに立ち、サミットストーンとクリソライトとホッコータルマエの3頭が2番手を争う。ハッピースプリントは5番手、ニホンピロアワーズ7番手、サウンドトゥルー9番手でスタンド前を通過した。
1コーナーを過ぎたところで、コパノリッキーがペースを握り、クリソライトが2番手に浮上。3番手集団の外側にホッコータルマエ、サミットストーンとユーロビートが4,5番手並走状態。その後ろの6番手にハッピースプリントが追走し、ニホンピロアワーズ7番手。8番手グループに外からサウンドトゥルー・グランドシチー・②オグリタイム(北海道)の3頭。⑯アウトジェネラル(大井)と③タイセイローマン(高知)が11,12番手で並び、13番手⑪メイショウパーシー(高知)、14番手⑨マヤノクレド(愛知)、15番手⑥クラシカルノヴァ(大井)、⑦リワードレブロン(高知)がポツンとしんがり追走。
3コーナーを回り、リッキーが先頭をキープし、タルマエが2番手に上がるが、リッキーが引き離しにかかる。タルマエやや厳しいか?後続ではクリソが3番手、ハピスプが4番手に押し上げ、ユーロビートやサウンドが追い上げる。4コーナーから最後の直線に入り、コパノリッキーが後続にリードを拡げ、ホッコータルマエが懸命に追撃するも差が縮まらない。3番手争いではクリソライト・ハッピースプリント・サウンドトゥルーが競り合う。ラスト100mでサウトゥルが3番手に浮上すると、2番手のタルマエに迫る。しかし、後続を尻目にコパノリッキーがそのまま先頭でゴールイン!コパノリッキー大井で復活!そして、JBCクラシック2連覇達成!
JBCクラシック 全着順&払戻金
1着⑮コパノリッキー 2:04:4(不良)
2着⑤サウンドトゥルー 2馬身1/2
3着⑩ホッコータルマエ 1/2馬身
4着①クリソライト 1馬身1/4
5着⑬ハッピースプリント ハナ
6着④ユーロビート 2馬身
7着⑭サミットストーン 3馬身 1/2
8着⑧ニホンピロアワーズ 1馬身1/2
9着⑯アウトジェネラル 3/4馬身
10着⑫グランドシチー 3馬身1/2
11着⑨マヤノクレド 1馬身
12着②オグリタイム 1馬身1/2
13着⑥クラシカルノヴァ 大差
14着⑪メイショウパーシー 1馬身 1/2
15着③タイセイローマン 2馬身1/2
16着⑦リワードレブロン 3馬身1/2
単勝 ⑮ 620円
複勝 ⑮ 110円 ⑤ 150円 ⑩ 100円
枠複 [3]-[8] 2,850円
枠単 [8]-[3] 5,780円
馬複 ⑤-⑮ 2,630円
馬単 ⑮-⑤ 5,140円
ワイド ⑤-⑮ 560円 ⑩-⑮ 160円 ⑤-⑩ 210円
3連複 ⑤-⑩-⑮ 650円
3連単 ⑮-⑤-⑩ 10,860円
JBCのメイン競走「クラシック」は、コパノリッキーが見事に優勝。スタートから先手を奪い、マイペースで逃げ続け、最後は2馬身半の差をつけての快勝。サウンドトゥルーは、ゴール前でホッコータルマエをかわして2着。上がり3ハロン36.7秒はメンバー最速でした。1番人気だったホッコータルマエは3着。3,4コーナーのところで幸英明騎手の手が動いてましたね。GⅠ10勝目は次のチャンピオンズカップに持ち越されました。地方勢最高はハッピースプリントの5着。ユーロビートがその次の6着、サミットストーンが7着に入りました。
勝ったコパノリッキーは、盛岡開催の昨年に続いてのクラシック連覇。GⅠ勝利も今回で5勝目となりました。鞍上の武豊騎手は、このレース7勝目。2007年から2011年にかけて5連覇を果たしているユタカさん、クラシック勝利は4年ぶりとなります。
リッキーは今年2月のフェブラリーステークスで優勝した後、左前脚の骨折で半年以上も休養。復帰戦となった日本テレビ盃では、道中飛ばしすぎて、最後はサウンドトゥルーとクリソライトに大きく離されての3着…。骨折からの休み明けとはいえ、あまりにも信じられない負け方でした。しかし、今回はマイペースの逃げで完勝。影をも踏ませぬ逃走劇で復活を果たしました。ライバル・ホッコータルマエとの直接対決も3勝2敗となり、再び白星先行。
次走はチャンピオンズカップ(@中京)に向かう予定。昨年はスタートでの出遅れが響いて12着と大敗。今年こそは「CC」のタイトルを手にできるでしょうか?