今週と来週は阪神競馬場で2歳馬によるGⅠ競走が2週連続で開催。13日は2歳女王決定戦・第67回阪神ジュベナイルフィリーズ(GI・芝1600m 18頭立て)が行われ、アルテミスステークスを勝った⑰デンコウアンジュ、ファンタジーステークスの勝ち馬⑮キャンディバローズ、函館2歳チャンピオン⑪ブランボヌールの重賞ウィナー3頭のほかに、アルテミス2着②メジャーエンブレム、新潟2歳ステークス2着⑬ウインファビラス、デビュー2戦2勝⑨アットザシーサイド、⑱メジェルダ、⑫ウインミレーユ、⑧メジャータイフーンなどが参戦しました。
単勝のオッズは、1番人気メジャーエンブレム(2.5倍)、2番人気デンコウアンジュ(7.4倍)、ブランボヌールが3番人気(7.8倍)。4番人気のアットザシーサイド(8.5倍)までが単勝1桁台で、5番人気以降はキャンディバローズ、①アドマイヤリード、⑦クロコスミア、④クードラパン、⑩ペプチドサプルと続きました。
バラついたスタートで始まったこのレース、メジャーエンブレムがポンと飛び出したが、外から⑯キリシマオジョウが先手を奪い、3番手のメジェルダがメジャエンに並ぶ。キャンディバローズとデンコウアンジュが4,5番手並走、6番手クードラパン、7番手ウインファビラス、ジェントルハート8番手。内側9番手にクロスコミア、ブランボヌールは中団10番手追走、その後ろの11番手にペプチドサプルがいる。12番手アドマイヤリードのすぐ隣にアットザシーサイド、14,15番手の位置にアットザシーサイドとウインミレーユ、後方は⑥メイショウスイヅキ、③マシェリガール、⑤ペルソナリテが最後方という展開。
外回り3,4コーナー中間点に差し掛かり、先頭集団はメジェルダとメジャーエンブレムの2頭が並ぶが、内側のメジャエンがわずかに前に出る。ラパンとキャンバロ、さらに外からアンジュも好位追走。ブランボとシーサイドはまだ中団に控えている。
4コーナーから長い直線コースに入り、メジャーエンブレムが早くも抜け出して、後続にリードを拡げる。2番手争いは、メジェルダ・キャンディバローズ・デンコウアンジュ、さらにウインファビラスの4頭の競り合いから、ゴール残り200mを切ったところでファビラスが2番手に躍り出る。しかし、メジャエンは完全に抜け出し、悠々と先頭でゴールイン!文句なしの完勝で2歳女王の座に就きました。
阪神JF 全着順&払戻金
1着②メジャーエンブレム 1分34秒5
2着⑬ウインファビラス 2馬身
3着⑪ブランボヌール 1馬身1/4
4着⑩ペプチドサプル クビ
5着⑨アットザシーサイド ハナ
6着⑤ペルソナリテ 3/4馬身
7着⑰デンコウアンジュ 1馬身1/4
8着⑦クロコスミア クビ
9着①アドマイヤリード クビ
10着⑮キャンディバローズ クビ
11着⑧メジャータイフーン 1/2馬身
12着⑥メイショウズイヅキ クビ
13着④クードラパン 7馬身
14着⑱メジェルダ ハナ
15着⑫ウインミレーユ ハナ
16着⑭ジェントルハート 2馬身1/2
17着③マシェリガール 大差
18着⑯キリシマオジョウ 大差
単勝 ② 250円
複勝 ② 120円 ⑬ 460円 ⑪ 240円
枠連 [1]-[7] 910円
馬連 ②-⑬ 3,500円
馬単 ②-⑬ 4,950円
ワイド ②-⑬ 1,040円 ②-⑪ 440円 ⑪-⑬ 3,140円
3連複 ②-⑪-⑬ 7,640円
3連単 ②-⑬-⑪ 39,480円
今年の2歳女王決定戦は、メジャーエンブレムが1番人気にしっかりと応え、2着に2馬身差の快勝を飾りました。2着には10番人気の伏兵・ウインファビラスが入り、3番人気だったブランボヌールがその後ろの3着でした。無敗での女王を目指していたアットザシーサイドは5着、2番人気のデンコウアンジュは7着という結果に終わりました。
勝ったメジャーエンブレムは、父・ダイワメジャー、母・キャッチータイトルという血統。重賞挑戦はこれが2回目ですが、初制覇をGⅠで飾りました。鞍上のクリストフ・ルメール騎手は、2013年以来のジャパンカップダート以来、2年ぶりの日本でのGⅠ勝利となりますが、JRAに移籍してからは初勝利です。管理する田村康仁調巨視は、開業18年目にしてGⅠ初制覇を果たしました。
メジャーエンブレムは今年6月にデビューし、新馬戦と2戦目のアスター賞を快勝。3戦目のアルテミスステークスは、序盤から先頭でレースを引っ張り、このまま押し切るかと思われましたが、ゴール前でデンコウアンジュの強襲に遭い2着惜敗。今回はロケットスタートを決めた後、2,3番手を追走、4コーナーのところで先頭に立ち、影をも踏ませぬ走りっぷりで、後続を振り切りました。それにしても見事な勝ちっぷりでしたなあ。こりゃ来年の桜花賞も勝っちゃいそうですね。
ダイワメジャー産駒は「2歳リーディング争い」で、ディープインパクトやキングカメハメハを抑えて現在トップ。メジャーエンブレム以外にも、京王杯2歳ステークスを勝ったボールライトニング、ショウナンライズ、ソルヴェイグ、アストラエンブレムなど素質馬が揃っています。ダイワメジャー産駒が来年のクラシック戦線を席巻する事もあるかもしれません。