「FIFA クラブワールドカップ ジャパン 2015」の決勝戦は、バルセロナ(スペイン)VSリバープレート(アルゼンチン)の「欧州VS南米対決」。3度目のクラブW杯優勝を狙うバルセロナは、準決勝でネイマールとメッシが欠場しましたが、スアレスが大会初のハットトリックの大活躍で広州恒大に完勝。29年ぶりのクラブ世界一&アルゼンチン勢として大会初優勝を目指すリバープレートは、サンフレッチェ広島に1-0で勝利。横浜に駆けつけた2万人の熱狂的サポーターの大声援を背に、バルサから勝利なるか?
両チームのスタメン
[リバープレート]
GK 1 マルセロ・バロベロ
DF 2 ホナタン・マイダナ
DF 3 エデル・バランタ
DF 21 レオネル・バンヒオーニ
DF 25 ガブリエル・メルカド
MF 5 マティアス・クラネビテル
MF 8 カルロス・サンチェス
MF 23 レオナルド・ポンシオ
FW 7 ロドリゴ・モラ
FW 13 ルーカス・アラリオ
FW 19 タバレ・ビウデス
[バルセロナ]
GK 13 クラウディオ・ブラボ
DF 3 ジェラール・ピケ
DF 6 ダニエウ・アウベス
DF 18 ジョルディ・アルバ
MF 4 イバン・ラキティッチ
MF 5 セルヒオ・ブスケツ
MF 8 アンドレス・イニエスタ
MF 14 ハビエル・マスチェラーノ
FW 9 ルイス・スアレス
FW 10 リオネル・メッシ
FW 11 ネイマール
バルセロナは腎臓結石で準決勝を休んだメッシと、左足を痛めていたネイマールが共に先発出場。スアレスとの「MSNトリオ」が遂に揃い踏みです。いやぁ、2人とも決勝に間に合って良かった…。
クラブ世界一の座を懸けた一戦は、リバープレートが前半6分にビウデスが味方のスルーパスから抜け出し、右サイドを突破するが、クロスはバルサDFがクリア。バルセロナも9分に右サイドでスアレスが相手DFをかわし、ネイマール→イニエスタのシュートを相手にブロックされた。
前半11分にバルセロナにチャンスが訪れます。ブスケツのロングパス→ネイマールが頭で落とし、メッシのシュートは相手DFにブロックされる。セカンドボールを拾ったイニエスタが縦パスを入れ、メッシがワントラップしてから左足ボレーシュートを放ったが、リバープレートGK・バロベロの好守に阻まれて先制ならず。
前半24分、左サイドのネイマールがクロスを上げ、ファーサイドからダニエウアウベスが右足で叩きつけるも、GKにキャッチされる。リバープレートは27分にモラ、30分にアラリオがシュートを狙うも、GKに押さえられる。前半32分、バルセロナはゴール正面の位置でFKを獲得し、メッシが左足で直接狙ったが、わずかにゴール右に外れます。
そして迎えた前半36分、バルセロナはネイマール→メッシ→右サイドのダニエウ・アウベスがクロス→ファーサイドでネイマールが頭で落とすと、ゴール前でメッシが胸でトラップしてから左足でゴールネットを揺らす!先発復帰のメッシが、決勝戦で先制ゴールを奪いました!
前半アディショナルタイム、メッシが右サイドをドリブルで持ち込んでから前線のスアレスへパスを送る。スアレスがGKとの1対1の場面でシュートを打ったが、右に外れてしまう。
リバープレートは後半開始からポンシオ→ルイス・ゴンザレス、モラ→マルティネスと2人同時に選手を入れ替えます。後半4分、バルセロナは自陣で相手ボールを奪い、ブスケツが左サイドから前線にロングパス。このパスを受けたスアレスがDFラインの裏へ抜け出し、最後は右足で流し込み、バルセロナが2点目をもぎ取ります!メッシとネイマールもスアレスの元に駆けつけてゴールを祝福します。
勢いに乗るバルセロナは10分、中盤にいたネイマールがドリブルで相手選手を4人抜き。そのままペナルティエリア内に進入し、DFに倒されたが、ファウルなし。後半11分にはメッシがネイマールとのワンツーからシュートを放ったが、ゴール右に流れる。スアレスも天を見上げていた。後半12分にはネイマールがPA手前の位置から左足シュートを放つが、枠を捉えることができません。
後半23分、メッシが左サイドのネイマールにボールを渡し、ネイマールが右足でクロスを上げ、最後はスアレスのヘディングシュート!MSNトリオの連携プレーでバルセロナ3点目!スアレスはこの試合2得点目!
3点も取られたリバープレートは、後半33分に左サイドのクロスにアラリオが頭で合わせたが、バルサGK・ブラボに防がれる。後半38分にはマルティネスがDFをかわしてから左足ミドルシュート。枠内に飛んだが、GKブラボが横っ飛びでセーブ→ボールはポスト右直撃。マルティネスのシュートも素晴らしかったが、ブラボの反応の素早さも凄かった。試合はバルセロナが3-0でリバープレートに快勝しました。
世界約30万1000のクラブチームの頂点を決める戦いは、「MSNトリオ」が圧倒的な存在感を示したバルセロナが制し、4年ぶり3度目のクラブW杯優勝を飾りました。腎臓結石から戻ってきたメッシ選手が先制ゴールを決めれば、スアレス選手が後半に2得点。ネイマール選手はゴールこそありませんでしたが、2アシストを記録しました。3人同時にスタメン出場しただけでも興奮したけど、3人とも期待通りの活躍を見せてくれました。MSNトリオが見られて本当に幸せだし、心から「ありがとう」と言いたいです。
この試合2得点を挙げたスアレス選手は、準決勝と決勝の2試合で5ゴールを決め、1大会最多得点記録を樹立。文句なしの活躍ぶりで大会MVPと得点王の2冠に輝きました。今年はスアレスのためのクラブW杯でしたよ。今までは「噛み付き男」のイメージが強かったけど、メッシに負けないくらいの点取り屋だと感じました。
メッシ選手は土曜日に石が出て、その翌日に自ら快気祝いのゴールを決めました。先制点のシュートもハンパないもので、左足のアウトサイドでゴールに押し込みました。あんなに結石で苦しんでいたのに、最高のパフォーマンスを見せるなんて、さすがはスーパースターです。メッシ選手は2009年と2011年の決勝でもゴールを決めており、今回で3度目です。
3年ぶりの日本開催となったクラブW杯は、バルセロナの優勝で幕を下ろしました。「MSNトリオ」が躍動し、開催国代表のサンフレッチェ広島が3位と大健闘するなど、見応えのあった大会でした。来年も日本での開催が決まっております。バルセロナがまた欧州王者として来日してくれるといいなぁ。