「FIFA クラブワールドカップ ジャパン 2015」は、大会最終日の20日は、横浜国際総合競技場(日産スタジアム)で決勝戦と3位決定戦が行われました。決勝前の3位決定戦は、開催国代表・サンフレッチェ広島VSアジア王者・広州恒大(中国)とのアジア勢対決。今大会4試合目となる広島は、Jリーグの天敵・広州恒大を倒して、J1王者の意地を見せられたか?
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[サンフレッチェ広島]
GK 1 林卓人
DF 4 水本裕貴
DF 33 塩谷司
MF 6 青山敏弘
MF 14 ミキッチ
MF 25 茶島雄介
MF 27 清水航平
MF 28 丸谷拓也
MF 37 宮原和也
FW 11 佐藤寿人
FW 29 浅野拓磨
[広州恒大]
GK 22 李帥(リー・シュアイ)
DF 3 梅方(メイ・ファン)
DF 5 張琳凡(ジャン・リンポン)
DF 28 キム・ヨングォン
DF 35 李学鵬(リー・シュエポン)
MF 8 パウリーニョ
MF 10 鄭智(ジョン・ジー)
MF 16 黄博文(フアン・ボーウェン)
FW 9 エウケソン
FW 11 リカルド・グラル
FW 29 告林(ガオ・リン)
試合は序盤に動きます。前半3分、広州は左CKからエウケソンが頭で合わせるも、広島GK・林がボールを弾き、こぼれ球を告林が右足でシュートを放つと、ニアサイドにいたパウリーニョが頭でコースを変えてゴールイン。広州が早々と1点を先取します。
1点を追いかける広島は、10分にミキッチが右サイドからミドルシュートを狙うも、クロスバーの上。23分には左サイド・清水が低めのクロスを入れ、ゴール前で佐藤寿人が低めの体勢でヘディングシュート。しかし、広州GK・李帥のセーブに阻まれて得点ならず。24分にも左サイドで清水がグラウンダークロス→浅野スルー→佐藤が左足シュートを放ったが、サイドネット左に当たってノーゴール。
前半28分、広州は張琳凡が右サイドの高い位置からシュート。ボールは味方選手の足に当たって、ポスト左を直撃。あわや広州に追加点が入るところだった。逆に広島は38分、茶島がドリブルからシュートを狙っていったが、ゴール右に外れる。42分、広島は青山が左サイドの丸谷にパスを送り、丸谷が右足を振り抜いたが、シュートはゴール前張っていた相手DFにヘッドでクリアされた。
広州1点リードで迎える後半、広島は4分に浅野がドリブルからミドルシュートを打ったが、広州GKの正面を突く。後半13分、広島は佐藤寿人を下げてMFドウグラスを投入。広州は21分、右サイドのFKの流れから、途中出場・鄭龍(ジョンロン)がクロスを上げ、ゴール前でグラルが飛び込んだが、ヘディングシュートは枠を外す。
迎えた後半25分、広島は左CKのチャンスを獲得し、茶島のセンタリング→ゴール前でボールがワンバウンド→ファーサイドにいたドウグラスが頭で押し込みゴール!広島が1-1の同点に追いついた!
試合が振り出しに戻り、流れは広島ペースに。後半33分、途中出場の柏好文が味方のロングパスに反応し、右サイドでクロスを上げると、ペナルティエリア内で相手DF陣がお見合い→飛び出してきた茶島がシュートしたが、ゴール右に外れてしまう。後半38分、右サイドで柏が相手DFをかわすと、右足クロスにドウグラスが頭で合わせたが、クロスバーに当たる。しかし、跳ね返りをもう一度ドウグラスが頭で押し込んだ!この1点が決勝点となり、広島が2-1で広州恒大を破りました。
日中対決となった3位決定戦は、サンフレッチェ広島が逆転勝ちで3位となりました。日本勢がクラブW杯で3位入賞したのは、2008年のガンバ大阪以来7年ぶりです。前半開始早々にセットプレーから失点されましたが、後半にドウグラス選手の連続得点で劣勢をひっくり返しました。交代組の2人が勝利に貢献し、ドウグラス選手が2得点、柏好文選手が決勝ゴールをアシスト。森保一監督の采配がまたしても的中しました。
広島は開幕戦で野津田岳人選手と柴崎晃誠選手が離脱しましたが、準々決勝でアフリカ王者・マゼンベに快勝。準決勝ではリバープレートに善戦するも力及ばず敗戦。3位決定戦では「日本キラー」広州を撃破。前回出場したときは5位に終わりましたが、今年は開催国代表の意地を見せて3位入賞。来年はアジア王者として出場できるといいですね。