今シーズンのパリーグ最優秀選手(MVP)を受賞した福岡ソフトバンクホークスの柳田悠岐が25日、契約更改交渉に臨み、今季の年俸9000万円から3倍アップの2億7000万円(1億8千万円↑)で一発サインしました。
交渉後の会見で、柳田選手は「数字を出されてすぐにハンコを押しました。少ないかと思ったけど、すごい評価をしてもらいました」と笑顔満面でした。
柳田選手は今シーズン、打率.363、34本塁打、32盗塁の「トリプルスリー」を達成。パリーグMVPをはじめ、首位打者、最高出塁率のほかに、ベストナインと ゴールデン・グラブ賞も受賞。さらには今年7月に24才の一般人女性との結婚していたことも明かし、来年春にはパパになります。今年の柳田選手は公私共に充実した1年になりましたね。
日本シリーズ終了後に右肘関節の遊離体摘出手術を受け、契約更改前日の24日には術後初のキャッチボールを行いました。久しぶりにボールを握って、「ヤバイ、痛い」と苦笑いするところもあったみたいですが、順調に回復しているところをアピール。どうやら来年2月1日のキャンプインには間に合いそうですね。
柳田選手の今季の活躍ぶりからして、9000万円からの倍増、2億円以上の年俸が提示されると思っていました。トリプルスリーにちなんで、年俸「3倍」アップですか。「もっと少ないかと思った」→それは1億8000万~2億3000万くらいを予想していたのかな?それでも結構な額だと思いますがねえ。来季は日本球界初の「40本塁打&40盗塁」を目標に掲げている柳田選手、トリプルスリー以上に達成は難しいけど、チャレンジしてもらいたいです。それに来年は全試合フルイニング出場、シーズン200安打にも期待したいですな。
ホークスの契約更改は、1回目の交渉で保留した武田翔太投手を除いては、所属選手みんなサインを済ませております。(外国人選手の契約更改は不明)今年は2年連続日本一を達成したことで、「エルニーニョ現象か?」と言いたくなるくらいの「暖冬更改」となっています。柳田選手と同じく「懐が暖かい選手」をいくつか紹介。
①今季54試合で3勝1敗2セーブ、チームトップの31ホールドを挙げた五十嵐亮太投手は、年俸1億5000万円から、2億円アップの年俸3億5000万円。2年契約を結び、総額7億円。
②今宮健太選手は、打率.228に終わりましたが、堅実な守備が高く評価され、7000万円→9000万円。
③3年連続で打率3割の中村晃選手は、4300万円アップの1億2000万円。プロ8年目で1億円プレーヤーの仲間入りを果たしました。
④8年連続打率3割を逃した内川選手ですが、主将&4番としてチームの連覇に貢献したとして、3000万円UPの3億3000万円。
⑤自己最多の44試合に登板し、6勝1敗の成績を収めた二保旭投手は、年俸750万円から3000万円に大幅アップ。750万から4倍増です。育成契約から始まり、長い間2軍でくすぶり続けていましたが、7年目にしてブレイクを果たしました。
逆に、中継ぎ左腕・森福允彦投手は、今季32試合で防御率5.82と不本意な成績に終わり、年俸1億6000万円から4000万円ダウンの1億2000万円。
昨年「黄色靭帯骨化症」から復活を果たした大隣憲司投手、今季も3度完投勝利を挙げましたが、左肘を痛めて長期離脱。その結果500万円ダウンの6800万円でした。
契約更改で高笑いを上げた人も、減俸で落ち込んだ人も、2016年シーズンの活躍を期待しております。