5月1日は春の天皇賞がありましたが、その同日に香港・シャティン競馬場で「チャンピオンズマイル」(GⅠ・芝1600m 12頭立て)が行われました。このレースには、日本からは現在6連勝中の①モーリスが参戦。昨年の年度代表馬の2016年の初戦で、マイル王者の貫禄を見せられたのか?迎え撃つ香港勢は、香港マイル2着⑩ジャイアントトレジャー、ドバイワールドカップに参戦した⑦ガンピット、「クイーンズシルバージュビリーカップ」を勝った②コンテントメント、前哨戦の「チェアマンズトロフィー」を勝った⑤ビューティーオンリー、他にも⑧セイフティーチェック(UAE)、⑥ボウクリーク(豪州)などが出走しました。
スタート後の先行争いで、④ビューティーフレームが先手を奪い、⑨リワーディングヒーローが2番手、3番手にコンテントメント、その後ろにモーリスが4番手を追走。内側の5番手に⑫パッキングピンズ、6番手セイフティーチェック、⑪シークレットウェポンがボウクリークをかわす。後方はガンピット、ビューティーオンリー、ジャイアントトレジャー、⑩ダンドネルと続く。
3,4コーナー中間点を過ぎ、フレームが先頭をキープ。リワーディングがピッタリと2番手。モーリスはコンテントメントの背後をつけている。ウェポンが5番手までポジションを上げている。セイフティーはまだ中団馬群の中。4コーナーから最後の直線に差し掛かり、ビューティーフレームが内ラチに沿って逃げるが、コンテントメント・リワーディングヒーロー・モーリスの3頭が差を詰め、ゴール残り200mでモーリスが先頭に浮上!後続からコンテントメント、パッキングピンズなどが追い上げるが、モーリスが先頭でゴールイン!モーリス香港GⅠ2連勝!もはやアジアでは敵はいません!
いやぁ強すぎる!モーリスが1番人気の期待にしっかりと応え、チャンピオンズマイルを快勝。このレースで日本馬が勝つのは初めてです。スタートから4番手を追走すると、直線残り200mで抜け出し、2馬身差をつけての勝利でした。鞍上のジョアン・モレイラ騎手もムチを2発入れると、あとは手綱を持つだけでしたな。強力なライバルがいなかったから、モーリスにとっては勝って当然とも言えるレースだったと思います。
4ヶ月の休み明けで完勝し、香港で格の違いを見せたモーリスは、これで7連勝。GⅠも4連勝を達成。これで「アジア№1マイラー」の座を確立しましたね。そんなモーリスは、一夜明けた2日に帰国。今後については安田記念が最有力ですが、「距離を延ばして宝塚記念も」という声も挙がっています。マイル戦ばかり走ってきたので、2200mの距離適性があるか不安です…。安田記念だったら、リアルスティールとの「海外GⅠ馬対決」が実現できるといいんだけどなぁ。