ゴールデンウィークも後半戦に突入。パリーグ首位の福岡ソフトバンクホークスは、3日から札幌ドームで北海道日本ハムファイターズとの3連戦です。日ハムとはここまで5度対戦して、2勝3敗と黒星が先行しています。3日の初戦は、日ハム・有原航平VSソフトバンク・バンデンハークの先発でスタート。ここまで13連勝中のバンデンハークが勝てば、デビュー14連勝のプロ野球新記録達成となりますが…。
両チームのスタメン
日本ハム ソフトバンク
1(中)淺間大基 (右)福田秀平
2(遊)中島卓也 (遊)田知季
3(二)田中賢介 (中)柳田悠岐
4(一)中田翔 (一)内川聖一
5(指)大谷翔平 (指)長谷川勇也
6(右)近藤健介 (三)松田宣浩
7(左)西川遥輝 (左)中村晃
8(三)レアード (捕)鶴岡慎也
9(捕)市川友也 (二)本多雄一
(投)有原航平 (投)バンデンハーク
目下4連勝中のホークス先発・バンデンハークですが、初回に日ハム1番・浅間にストレートを狙われ、レフトスタンドへの先頭打者本塁打を浴びて、いきなり先制点を献上。続く2回には、2死走者無しでレアードにも直球を叩かれ、レフトスタンド中団への一発を浴びてしまい、2回までに2点を失います。
2点を追いかけるホークスは、3回に本多の四球と福田のヒットで無死1,2塁のチャンスを掴むも、高田がバントミス、さらに柳田が併殺打に倒れて無得点。5回には2死2塁と得点圏に走者を置くも、福田が三振に倒れ、日ハム先発・有原の前に5回まで1点も取れません。
5回裏、バンデンハークは2死2塁と追加点のピンチを背負い、中島にセンター前ヒット→中堅手・柳田の返球がマウンドに当たり、ボールはキャッチャーの頭上を超える。この間にランナーが生還…。バンデンは柳田のせいで3点目を失った。7回にはレアードにこの日2本目の本塁打を浴び、さらに1失点。この日はいい所無く4失点で降板しました。
8回、有原の前に7回まで無失点に抑えられていたホークスが、本多と福田の連続ヒット、高田の犠打、柳田の四球で1死満塁とする。ホームランが出れば即同点というチャンスの場面で、内川が有原の直球を捉え、センター前へのタイムリーヒット。ランナー2人が生還し、2点差に詰める。なおも2死1,2塁で松田が日ハム2番手・マーティンからライト前タイムリーを放ち、3-4と1点差。
9回、ホークスは本多のヒット、柳田の四球で2死1,3塁とする。ヒットが出れば同点、アウトで試合終了の場面で、内川が日ハムの抑え・増井浩俊の直球を捉え、ライト前タイムリーヒット!ホークスが土壇場の9回で同点に追いつき、バンデンハークの黒星も消滅。
その裏、ホークス2番手・森唯斗が2死からヒットと四球の走者を出し、3番手・森福允彦が田中に死球を許し、2死満塁とサヨナラ負けのピンチを迎える。しかし、4番手・寺原隼人が日ハム4番・中田翔を空振り三振に仕留め、日ハムのサヨナラ阻止。試合は4-4のまま延長戦へ。
延長10回、ホークスは先頭の松田が日ハム4番手・井口和朋の3球目を捉えます。レフトへ高く打ちあがった打球は、スタンド中段へと吸い込まれた!松田のソロ本塁打が飛び出し、ホークスが5-4と勝ち越し!その裏に守護神のサファテが締めて、ホークスが延長戦を制しました。
2016年5月3日 パリーグ 札幌ドーム
日本ハム-ソフトバンク 6回戦
(3勝3敗、観衆41138人)
H 000 000 031 1 5
F 110 010 100 0 4
【勝】寺原 1勝
【負】井口 1敗
【S】サファテ 1敗7S
本塁打 [ソ] 松田 4号ソロ
[日] 淺間 1号ソロ 、レアード 6号ソロ、レアード 7号ソロ
バンデンハーク投手のデビュー無敗記録の更新が懸かった一戦でしたが、バンデンハーク投手が7回までにソロ本塁打を3本も被弾する結果に。このまま負け投手になり、バンデンの連勝がストップするかと思われましたが、ホークス打線が終盤に反撃を見せ、8回に3点返すと、9回2死で同点に追いつき、延長10回に松田選手の勝ち越しアーチで4点差をひっくり返しました。正直負けたかと思われたけど、劇的な逆転勝利で、3連戦の初戦を勝利で飾りました。バンデンハーク投手も負け投手にならず、無敗記録の更新は次戦に持ち越しとなりました。バンデンは実力もあるし、運も持ってますねぇ。
バンデンハーク投手は、7回まで被安打5・9奪三振・2四球・4失点という内容。いきなり先頭打者アーチを喰らい、レアード選手に2本塁打を浴び、さらには柳田選手の悪送球でアンラッキーな失点もありました。この日のバンデンは、自己ワーストともいえる内容だったかもしれなかったけど、味方打線に救われましたね。次の登板(11日・ロッテ戦)こそは、14連勝を達成して欲しいです。相棒は鶴岡選手ではなく、高谷選手でお願いします。
勝利投手となったのは、4番手で登板した寺原投手で、今季4試合目の登板で初白星を手にしました。9回2死満塁とサヨナラ負けの場面でマウンドに上がり、中田翔選手から空振り三振。寺原投手の好リリーフが、その直後の勝ち越し点に繋がりました。前回の登板では3連打を浴びて2点を失い、千賀投手の白星を消してしまいましたが、今回は3日前の汚名を返上しました。
チーム全体で14安打をマークした打線は、内川選手が2打席連続タイムリーを放って3打点。8回の打席では満塁から2点タイムリー、9回は増井投手から同点打。内川選手は4月24日に増井投手からサヨナラホームランを打っているから、増井投手との相性は良いのかもしれないね。
延長10回に決勝ホームランを放ち、ヒーローに選ばれた松田選手は、3安打2打点の猛打賞をマーク。松田選手のホームランは、4月10日のオリックス戦(@熊本)以来だそうです。松田選手本人も久しぶりのホームランに嬉しそうでしたね。
この日は首位・ホークスが勝利し、貯金も今季最多の8に増加。2位・ロッテが楽天にサヨナラ負けを喫し、ゲーム差が「1.5」に開きました。4日の予告先発は、日ハム・吉川光夫VSソフトバンク・和田毅投手の左腕対決。両者共に3勝1敗ですが、和田投手は目下3連勝中です。投手戦になりそうな予感もするなぁ…。