5月5日のこどもの日は、船橋競馬場で春のダートマイル王決定戦・第28回かしわ記念(GⅠ・1600m 12頭立て)が行われました。JRA勢からはフェブラリーステークスを勝った⑪モーニン、昨年の3歳ダート王⑨ノンコノユメ、東京大賞典を勝った③サウンドトゥルー、2年前の勝ち馬①コパノリッキー、昨年2着④ベストウォーリアのGⅠ馬5頭が参戦。対する地方勢は、7連勝と勢いに乗る⑥ソルテ(大井)、南関東のエース②ハッピースプリント(大井)、地元・船橋所属の⑩タイムズアローなどが出走しました。
単勝のオッズは、モーニンが1番人気(2.3倍)、2番人気ノンコノユメ(2.8倍)、3番人気コパノリッキー(6.3倍)。4番人気サウンドトゥルー(6.8倍)、5番人気ベストウォーリア(7.0倍)と10倍以下は全部JRA勢。6番人気のソルテで30.0倍、7番人気のハッピースプリントで128.3倍。ハピスプが勝ったら万馬券だ。
スタートでソルテがポンと飛び出し、勢いそのまま先頭を奪う。コパノリッキーとベストウォーリアが2,3番手で並び、タイムズアロー4番手、ハッピースプリント5番手、モーニンは6番手につけ、ノンコノユメは7番手、サウンドトゥルーは9番手でスタンド前を通過した。
1,2コーナーを通過し、向正面に入ったところで縦長の状態に。ソルテ先頭、リッキーがピッタリと2番手、3番手にウォーリア。4番手にタイムズ、内側の5番手にハピスプ、その後ろの6番手にモーニンがいて、サウトゥルは7番手、ノンコ8番手を追走する。後方は、9番手⑫メジャーアスリート(浦和)、10番手⑤ブランクヴァース(高知)、11番手⑧タッチデュール(笠松)、最後方に⑦クレバーサンデー(川崎)。
3コーナーを回り、ソルテがまだ逃げるが、外からコパノリッキーが差を詰める。ベストウォーリアが3番手から追い上げ、タイムズアローとサウンドトゥルーがハッピースプリントに迫る。ノンコノユメとモーニンはまだ中団のポジション。ノンコの末脚は届くのか?
最後の直線コースに入ったところで、リッキーがソルテをかわして先頭に浮上すると、後続を離しにかかる。ソルテが2番手で粘り、4番手からサウトゥル、大外からノンコが脚を伸ばすも3番手争いまでか?完全に抜け出したコパノリッキーは、悠々と先頭でゴール。ソルテが2着に入り、ウォーリアとノンコが3着争いといった感じ。
かしわ記念 全着順&払戻金
1着①コパノリッキー 1分39秒2
2着⑦ソルテ 3馬身
3着④ベストウォーリア 1馬身1/2
4着⑨ノンコノユメ クビ
5着③サウンドトゥルー クビ
6着⑩タイムズアロー
7着②ハッピースプリント
8着⑪モーニン
9着⑤ブランクヴァース
10着⑫メジャーアスリート
11着⑧タッチデュール
12着⑦クレバーサンデー
単勝 ① 630円
複勝 ① 240円 ⑥ 430円 ④ 190円
枠複 [1]-[5] 6,730円
枠単 [1]-[5] 9,740円
馬複 ①-⑥ 6,450円
馬単 ①-⑥ 10,350円
ワイド ①-⑥ 1,750円 ①-④ 500円 ④-⑥ 1,470円
三連複 ①-④-⑥ 6,580円
三連単 ①-⑥-④ 56,430円
好メンバーが揃ったかしわ記念は、単勝3番人気のコパノリッキーが、2着に3馬身の差をつけて快勝。2年ぶり2度目の「かしわ記念」優勝を果たしました。2着には大井所属のソルテが健闘を見せ、ベストウォーリアがノンコノユメとの3着争いを制し、ノンコノユメは末脚不発の4着。1番人気だったモーニンは、JRA勢ワーストの8着と惨敗…。初めての地方遠征、コーナーを4つ回るレースも初めてだったのもあるけど、馬体重も前走から12キロも減らしたのが痛かったです。リッキーとソルテのベテランが上位に入った一方で、モーニンやノンコといったダート界の新勢力が完敗する結果となりました…。
コパノリッキーは、昨年のJBCクラシック以来、通算6度目のGⅠ勝利。鞍上の武豊騎手は、同レースを19年ぶりに勝利し、GⅠに昇格してからは初勝利。ユタカさんは先日の春の天皇賞と同じく、1枠1番でGⅠ制覇。この後はアメリカに渡り、現地時間7日に開催される「ケンタッキーダービー」でラニに騎乗します。春天(中央)→かしわ(地方)→ケンタッキー(海外)と続くか?
リッキーはここ3戦GⅠで苦戦が続き、チャンピオンズカップで7着、東京大賞典で4着、3連覇が懸かっていたフェブラリーステークスでも7着と凡走。勢いが落ちてきたかなと思っていたんですが、かしわ記念で復活勝利。この日のリッキーは本当に強かったです。今後については、「ブリーダーズカップ」の参戦プランがあるそうです。本当にアメリカに行くのだろうか?個人的には半信半疑です。