



2017年のワールドベースボールクラシック(WBC)で3度目の世界一を目指す野球日本代表(侍ジャパン)。10日から東京ドームで強化試合4連戦を行っていて、10・11日はメキシコと対戦して1勝1敗で終えました。12日からは前回のWBCでベスト4入りしたオランダ代表との2連戦。12日の初戦は乱打戦となりました。
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日本
1(中) 秋山翔吾(西武)
2(二)菊池涼介(広島)
3(遊)坂本勇人(巨人)
4(一)中田翔(日本ハム)
5(左)筒香嘉智(DeNA)
6(指)大谷翔平(日本ハム)
7(三)松田宣浩(ソフトバンク)
8(穂)嶋基宏(楽天)
9(右)中村晃(ソフトバンク)
(投)石川歩(ロッテ)
オランダ
1(中)ガリア
2(遊)ジュリクソン・プロファー
3(一)デカスター
4(右)サムス
5(指)ザラーガ
6(捕)リカルド
7(三)ヴァンダーミーア
8(左)オデュベル
9(二)ウルバヌス
(投)ジャージェンス
1回、日本は先頭の秋山がレフト前ヒットを放ち、さらに盗塁で2塁に進塁。続く菊池がバントヒットを決め、無死1,3塁と先制のチャンスを掴みます。坂本凡退で1死となりますが、4番・中田の3塁ゴロの間に秋山が生還し、日本が初回に先制点を取ります。
しかし、2回に日本先発・石川が死球とヒットで無死1,3塁のピンチを背負うと、リカルドの3塁内野安打で同点とされる。なおも2死2,3塁でウルバヌスにセンター前への2点タイムリーヒットを浴び、1-3と勝ち越されます。
日本は4回に坂本が四球を選んだ後、中田に打席が回ったが、遊撃ゴロ併殺打に倒れて無得点に終わります。
5回表、日本は藤浪晋太郎(阪神)が2番手のマウンドに上がりますが、無死1塁でオランダ4番・サムスに左中間スタンドへの2ラン本塁打を浴び、1-5と点差を広げられます。
4点を追う日本は5回裏、先頭の大谷がオランダ先発・ジャージェンスの6球目を強振!右中間への大きな打球は、スタンド上段に突き刺さる特大ソロ本塁打!大谷の代表初アーチで、日本が1点を返します。この後、嶋四球、秋山ヒット、菊池四球で2死満塁と攻め立て、坂本がオランダ2番手・ファンドリールからレフトへのタイムリー2塁打!満塁の走者が一挙に生還し、日本が5-5の同点に追いつく。勢いづく日本は、中田のセンター前タイムリーで勝ち越すと、筒香がセンターオーバーのタイムリー2塁打。日本はこの回、打者一巡の猛攻で一挙6点を挙げ、7-5と逆転しました。
ところが、9回に4番手の大瀬良大地(広島)が2本のヒットを浴び、1死1,2塁の場面でデカスターに右中間へのタイムリー2塁打を打たれ、7-7の同点とされる。なおも走者を2塁に置いて、サムスにレフトへのタイムリー2塁打を許す。大瀬良が炎上し、スコアも7-8と逆転された。
それでも日本は諦めません。9回裏に2死1塁で山田哲人(ヤクルト)が三塁ゴロ→三塁手・ヴァンダーミーアがボールを取り損ねてしまう。2死1,2塁と一打同点またはサヨナラのチャンスで、途中出場・鈴木誠也(広島)が2塁ゴロに打ち取られて試合終了かと思いきや、オランダ2塁手・ウルバヌスが1塁悪送球。この間に2塁走者が生還。オランダの連続エラーで日本が8-8と試合を振り出しに戻し、試合は延長戦へ。
延長戦は「無死1,2塁スタート」のタイブレーク方式。10回表、日本は6番手・岡田俊哉(中日)が、自らの暴投と四球で満塁のピンチを背負ったが、何とか無失点で切り抜ける。日本はその裏、先頭の大谷の内野ゴロで1死2,3塁とした後、松田の敬遠で満塁。ヒットが出ればサヨナラの場面で、大野がオランダ6番手・ファンミルの6球目を叩いてライト前ヒット!日本が9-8でオランダにサヨナラ勝ち!
侍ジャパン強化試合 2016/11/12(土)
日本-オランダ 第1戦 (日本1勝、東京ドーム、37,101人)
NED 030 020 003 0 8
JPN 100 060 001 1x 9
(タイブレーク十回)
【責任投手】
(勝)岡田
(敗)ファンミル
【本塁打】
(オ)サムス1号2ラン(5回、藤浪)
(日)大谷1号ソロ(5回、ジャージェンス)
2013年のWBCのときは日本がオランダを圧倒したんですが、この日の強化試合は逆転に次ぐ逆転の大乱戦となりました。日本が5回裏に大谷選手の一発、2死満塁からの3連続タイムリーで一挙6得点を挙げましたが、9回に大瀬良投手が3点を失い、痛恨の逆転負けかと思われましたが、オランダの守乱、延長タイブレークでの大野選手のヒットでサヨナラ勝ち。侍ジャパンがタイブレークを経験したのはこれが初めてで、サヨナラ勝ちできたのは大きいかもしれない。ただ、個人的には9回で終えてほしかったです。
まず打線ですが、2試合連続スタメンの大谷選手は、5回の第2打席で代表初ホームランを放つと、8回はレフトへの2塁打。前日のメキシコ戦では4打席で出塁し、この日は2安打1打点。代表でも素晴らしい打撃を見せてますね~。クリーンナップでは、坂本選手が3打点、3試合連続で4番に座った中田選手は2打点をマーク、筒馨選手も打点1を挙げております。
投手陣の方ですが、先発の石川投手が4回まで投げて3失点。初回は三者凡退に抑えましたが、2回以降は毎回走者を背負いました。5回から2番手で登板した藤浪投手は、いきなり2ラン本塁打を被弾しましたが、その後は立ち直って3イニングを投げぬきました。延長10回に登板した岡田投手は、満塁のピンチを無失点に抑える素晴らしいピッチング。その裏に日本にサヨナラ点が入り、勝利投手となりました。
13日の予告先発は、日本・石田健大投手(DeNA)VSオランダ・マークウェルの左腕対決。石田投手は今季9勝を挙げ、5月のセリーグ投手部門で月間MVPを受賞しました。オランダ打線をしっかり抑えれば、WBCメンバー入りに大きく近づくのですが…。強化試合の最終戦も勝って、3連勝で2016年を締め括ってもらいたい。




