日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

2008年のダービー馬と菊花賞馬の産駒が重賞初勝利!~京都記念&共同通信杯~

2018年02月11日 | 競馬

2月11日の建国記念日は、注目の重賞競走が2つ行われました。京都競馬場のメイン・京都記念は、昨年のダービー馬・レイデオロが参戦。今年の初陣を勝利で飾れることができるのか?東京競馬場の「共同通信杯」では、伏兵がクラシックに名乗りを挙げました。



京都メイン・第111回京都記念(GⅡ・芝2200m 10頭立て)は、ダービー馬⑥レイデオロ、皐月賞馬⑩アルアイン、エリザベス女王杯を制した⑤モズカッチャン、秋華賞覇者③ディアドラの4歳世代のGⅠ馬4頭が出走。他にも菊花賞2着④クリンチャー、エリ女2着⑦クロコスミア、1年ぶりの重賞勝ちを目指す⑨ミッキーロケットも参戦しました。
スタートでレイデオロが少し立ち上がり、後方に下がる。スタンド前の先行争いで、クロコスミアが①プリメラアスールをかわして先頭に立ち、ミッキーロケット3番手、アルアインが4番手。レイデオロは5番手に押し上げ、クリンチャー内側6番手。ディアドラ7番手、モズカッチャンは8番手でスタンド前を通過した。
1,2コーナー中間を過ぎて向正面に入るところで、クロコスミアが先頭、2番手にプリメラアスール、3番手にミッキーロケット、4番手にクリンチャーが上がった。5番手アルアインのすぐ後ろにレイデオロが追走。ただレイデオロが行きたがってるような…。ダリオ・バルジュー騎手が手綱を抑えようと必死だ。7,8番手の位置にモズカッチャンとディアドラ。後方は9番手②ケントオー、しんがり⑧アクションスターという展開。
外回り3コーナーに差し掛かるところで、ミキロケがプリメラをかわしにかかると、レイデオロも4番手に浮上。クリンチャーは内ラチ沿いを走る。アルアインは6番手から前に接近。カッチャンは7番手、8番手ディアドラ、ケントオーが外から捲るように上がってきた。
4コーナーのところで、レイデオロがクロコスミアとミッキーロケットに並び、早くも先頭に浮上。モズカッチャンが最内を突くと、真ん中からクリンチャー、大外からアルアインとケントオーが追い込んでくる。ゴール残り200mでカッチャンが先頭に上がり、レイデオロとアルアインが競り合う。さらには4番手のクリンチャーが食らいつく。ラスト100mでレイデオロが少し下がり、ゴール前でクリンチャーがモズカッチャンをかわして1着ゴール!アルアインが2着、レイデオロとモズカッチャンが3着争い。

好メンバー揃いの京都記念は、4番人気のクリンチャーがゴール前でモズカッチャンを差し切り勝ち。2着には3番人気のアルアイン。単勝1.6倍の断然1番人気だったレイデオロは3着に敗れました。モズカッチャンも最内から抜け出したけど、ゴール前で足が止まってしまい4着。ミルコ・デムーロ騎手は勝てば京都記念3連覇の偉業達成でした…。もう1頭のGⅠホース・ディアドラは6着に敗れております。
勝ったクリンチャーは重賞初勝利。おまけにディープスカイ産駒にとっても嬉しい重賞初制覇。快心の騎乗を見せた藤岡佑介騎手は、この日4勝の大活躍です。道中は4番手を追走し、レイデオロが先に動いても、クリンチャーはじっと抑えたまま。最後の直線では馬場の間から突き抜けました。前走は不良馬場の菊花賞で2着と好走、この日は重馬場で同世代のGⅠ馬4頭を撃破。道悪での経験が活きたし、クリンチャーにとっても大きな勝利だと思います。今後のローテーションはどうなるかわかりませんが、宝塚記念で道悪になったら勝機あるかもしれませんぞ。
3着に敗れたレイデオロは、忙しい競馬でしたなあ。スタートで少し後手を踏み、向正面で掛かり気味に前の位置に上昇。ラストの直線で早くも先頭に立ったけど、伸びを欠きました。休み明けだった、京都コース初経験というのもあるけど、一番の敗因は鞍上がバルジュー騎手がレイデオロを上手く操れなかったということでしょう。某女性議員じゃないけど「このハゲー!ちーがーうーだーろー!」と怒ってる人も多いかも。あいつ(すまぬ)は京都の芝レースで一度も勝ったことがないし、レイデオロの父・キングカメハメハが唯一負けた時の騎手でした。藤沢調教師もなんでバルジューを起用させたんだろうか?年明け初戦のレースで敗戦を喫したレイデオロ、この先が正直不安に感じます。





東京メイン・第52回共同通信杯(GⅢ・芝1800m 12頭立て)は、ラジオNIKKEI杯京都2歳ステークスで、後にGⅠ馬となるタイムフライヤーを破った⑫グレイルをはじめ、ホープフルステークス3着⑨ステイフーリッシュ、2連勝中の⑥オウケンムーンと⑩ゴーフォザサミット、ライアン・ムーア騎乗の①サトノソルタス、③アメリカンワールド、②カフジバンガード、地方・船橋所属⑪リュウノユキナなどが出走しました。
スタートで⑤コスモイグナーツが飛び出したが、すぐさま④エイムアンドエンドが競りかける。3番手に⑦ブラゾンダムール、4番手オウケンムーン、外側5番手に⑧トッカータ。中団6番手にアメリカンワールド、7番手サトノソルタス、8番手にカフジバンガード、グレイルは9番手を追走し、ステイフーリッシュが10番手。11番手にゴーフォザサミット、リュウノユキナは最後方。
3コーナーでかなり縦長の展開となり、イグナーツが積極果敢に飛ばし、エイムが2番手。ブラダム3番手、ケンムー5番手、グレイルとステフリが外に持ち出し、ソルタス中団より後ろ、ゴーフォザが11番手に下がる。
直線コースに入り、コスモイグナーツがまだまだ頑張り、エイムアンドアンドが2番手から前を追い、オウケンムーンが3番手から襲い掛かる。グレイルはまだ後ろの位置だ。残り200mを切って、今度はオウケンムーンが先頭に変わり、サトノソルタスが2番手に上がるが、ケンムーが先頭でゴールイン!オウケンムーンが3連勝で共同通信杯を制しました!

数多くのクラシックホースを輩出してきた共同通信杯は、6番人気のオウケンムーンが快勝。最後の直線でコスモイグナーツとエイムアンドエンドを抜いて先頭に躍り出ると、後続の追い上げを振り切りました。デビュー2戦目のサトノソルタスが2着、3着争いはエイムアンドエンド,ゴーフォザサミット,カフジバンガードの3頭の接戦となりましたが、内側のエイムが3着に入り、ゴーフォザ4着、カフバン5着。1番人気のグレイルは直線伸びずに7着に終わり、デビュー3連勝とはならず。京都に続き、単勝1倍台の馬が敗れる結果となりました。2番人気のステイフーリッシュも10着と完敗。
重賞初挑戦で勝利を飾ったオウケンムーンは、昨年9月の2歳未勝利戦、今年1月の3歳500万下に続いての3連勝。国枝栄厩舎に所属し、父・オウケンブルースリ、母・ムーンフェイズ。オウケンブルースリ産駒はこれが重賞初勝利です。2008年のダービー馬と菊花賞馬の産駒が同じ日に重賞を勝ちましたかぁ。そして鞍上の北村宏司騎手は、14年ぶりの同レース勝利です。今後さらに成長をすれば、GⅠで波乱を演出する可能性もあると思います。








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