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2018年最初のJRA・GⅠ競走、第35回フェブラリーステークス(GⅠ・ダート1600m 16頭立て)が18日、東京競馬場で行われました。昨年の優勝馬⑭ゴールドドリーム、東海ステークスを勝った⑩テイエムジンソク、根岸ステークスで復活勝利を挙げた⑫ノンコノユメ、今月限りで勇退する目野哲也調教師にGⅠをプレゼントしたい②ケイティブレイブ、ドイツ人騎手・ミナリク騎手が騎乗する⑤サウンドトゥルー、メンバー唯一の4歳馬⑯サンライズノヴァ、JBCレディスクラシック覇者⑦ララベル(大井)、JBCスプリント覇者①ニシケンモノノフ、④アウォーディー、⑬レッツゴードンキ、⑮ベストウォーリア、⑪ロンドンタウンなどが参戦しました。
単勝の人気は、1番人気ゴールドドリーム(2.1倍)、2番人気テイエムジンソク(3.7倍)、3番人気サンライズノヴァ(7.1倍)。4番人気以降はノンコノユメ、ケイティブレイブ、⑥インカンテーション、アウォーディー、ベストウォーリアと続きました。
芝コースでのスタートで、テイエムジンソクとサンライズノヴァが良い飛び出しを見せ、ゴールドドリームとノンコノユメとサウンドトゥルーは後方から。ダートに入ったところで、ニシケンモノノフが先手を奪い、ケイティブレイブが2番手、3番手③ノボバカラ、その外側4番手にテイエムジンソクがつける。5番手のララベルまでが先団を形成する。離れた6番手にベストウォーリア、7番手インカンテーション、内側8番手にロンドンタウン。サンライズノヴァは中団の9番手、その後ろの10番手グループには、アウォーディー・⑧メイショウスミトモ・レッツゴードンキ・ゴールドドリームの4頭が並んでいる。14番手サウンドトゥルー、15番手ノンコノユメ、最後方に⑨キングズガード。
3コーナーを回り、モノノフが先頭、ケイブレが2番手、ジンソクが3番手と好位置につけている。ウォーリア6番手、インカン7番手、三ノヴァ,ゴルドリの人気勢、アウォーディー,ドンキは中団追走。ノンコは外に持ち出している。
4コーナーから最後の直線コースに入り、ケイティブレイブがわずかに先頭だが、ニシケンモノノフも内側で食い下がる。テイエムジンソクはまだ3番手。外側からゴールドドリームとインカンテーションが上がってきている。ゴール残り200mで、ゴールドドリームが先頭に立つが、レッツゴードンキが最内から追い上げ、一番外からノンコノユメが襲い掛かる。ラスト100mで、先頭争いはインカン・ゴルドリ・ノンコの3頭に絞られるが、ゴール前でノンコノユメが抜け出してゴールイン!ゴールドドリームが2着、インカンテーション3着。ノンコノユメがついに中央GⅠ初勝利です!
フェブラリーステークス 全着順&払戻金
1着⑫ノンコノユメ 1分36秒0
2着⑭ゴールドドリーム クビ
3着⑥インカンテーション クビ
4着⑯サンライズノヴァ 3馬身
5着⑬レッツゴードンキ 1/2馬身
6着⑨キングズガード
7着⑧メイショウスミトモ
8着⑤サウンドトゥルー
9着④アウォーディー
10着⑮ベストウォーリア
11着②ケイティブレイブ
12着⑩テイエムジンソク
13着③ノボバカラ
14着⑪ロンドンタウン
15着⑦ララベル
16着①ニシケンモノノフ
単勝 ⑫ 1,070円
複勝 ⑫ 280円 ⑭ 130円 ⑥ 350円
枠連 6⃣-7⃣ 870円
馬連 ⑫-⑭ 1,140円
馬単 ⑫-⑭ 3,530円
ワイド ⑫-⑭ 520円 ⑥-⑫ 2,620円 ⑥-⑭ 720円
3連複 ⑥-⑫-⑭ 6,540円
3連単 ⑫-⑭-⑥ 41,560円
GⅠ勝利経験馬が10頭も出走した今年のフェブラリーステークスは、単勝4番人気のノンコノユメが差し切り勝ち。2連覇を目指したゴールドドリームは、ゴール前でかわされてクビ差の2着。3着だったインカンテーションも本当に惜しい競馬。インカンは2年前のレースで2着と好走していました。3番人気のサンライズノヴァは4着、目野厩舎最後のGⅠ挑戦だったケイティブレイブは11着、2番人気のテイエムジンソクは12着大敗。ケイブレとジンソクは先行勝負でしたが、直線で沈みました。上位は中団~後方待機、前にいた馬はみんな潰れましたなあ。大井から参戦し、これがラストランだったララベルはブービーの15着でした。
優勝したノンコノユメは、前走の根岸ステークスに続いての重賞連勝。2015年のジャパンダートダービー以来2年7か月ぶりのGⅠ勝利で、中央GⅠは初制覇。鞍上の内田博幸騎手はフェブラリーステークスは2勝目です。2014年のヴィクトリアマイルを勝った後、9月に落馬した時に左腕を骨折。その影響もあってGⅠでの成績が奮わない時期が3年半以上も続きましたが、久しぶりのGⅠ勝ちを果たしました。人馬揃って見事な復活劇です。ノンコノユメを管理する加藤征弘調教師もJRA・GⅠ初勝利となりました。
ノンコノユメはフェブラリーステークスに2度挑戦し、2016年は1番人気で2着、昨年は7着に敗れました。3度目の参戦となった今年、道中は後方2番手あたりを走り続け、最後の直線で大外から一気に追い込み、ラスト100mで先を行くゴールドドリームを捕らえて勝利。前走の根岸Sの再現を見るかのような豪脚。内田騎手もムーア騎手に負けないくらいの剛腕ぶりでした。
来週からは中山と阪神の春開催が開幕。2月25日は中山記念と阪急杯が行われます。
中山記念のほうは、出走予定だったエアスピネルが骨膜炎で回避。ドバイターフ連覇を目指すヴィブロス、NHKマイルカップを勝ったアエロリット、マイルチャンピオンシップを制したペルシアンナイト、重賞3勝のマルターズアポジー、2連勝中のマイネルハニー、中山金杯2着ウインブライト、昨年は2着と波乱を起こしたサクラアンプルールなどが登録。
阪急杯の方は、スプリンターズステークス連覇のレッドファルクス、モズアスコット、ダイアナヘイロー、シュウジ、カラクレナイ、ペイシャフェリシタなどが登録しています。