日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

平昌五輪4日目 日本にようやくメダリストが誕生!

2018年02月13日 | Sports

韓国・平昌で開催中の冬季オリンピックは、3日目を終えて日本はまだメダルを獲得しておりません。大会4日目の12日は、フリースタイルスキー男子モーグルの決勝ラウンド、スピードスケート女子1500mが行われました。この日こそ日本人メダリスト第1号誕生となったのでしょうか?


男子モーグルは日本勢4人が出場し、堀島行真選手と原大智選手が9日の予選1回目で決勝ラウンドに進出。遠藤尚選手と西伸幸選手は予選2回目で決勝に進みました。
決勝1本目(準々決勝)、2番目に登場した西は、最初のエアでコーク720を成功させたが、中間セクションでコースアウト。スコアも46.04点に終わった。4番目の遠藤は、第1エアのフルツイスト、第2エアのコーク720を成功し、82.72点の高得点で1本目首位。原は81.29点で3位、堀島は79.64点で7位に入り、2本目進出決定。
2本目は上位6人までに入れば3本目に進出。1回目7位の堀島は、第1エアのフルツイストで着地が乱れてそのまま転倒。途中棄権に終わり3本目進出ならず。1本目3位の原は、第1エアでEグラブ付きのコーク720、第2エアでミュートグラブ付きのバックフリップを決め、82.30点を獲得して3本目進出決定。1本目トップの遠藤は、最初のフルツイストを確実に決めたものの、中間のターンでバランスを崩して転倒…。こちらも途中棄権に終わりました。2本目を終え、原がトップ。3本目は最後に滑走。
上位6人で争われる3本目(スーパーファイナル)。3番目に登場したマット・グラハム(オーストラリア)は、フルツイストとコーク1080を決め、24秒85のタイムでゴール。得点も82.57点の高得点をたたき出す。2本目2位のミカエル・キングスベリー(カナダ)は、最初のエアでダブルフルツイストを成功させた後、中間セクションで安定した滑りを見せ、第2エアでコーク720を決めてゴール。24秒83の好タイムでゴールしたキングズベリーは、86.63点をマーク。
そして、最終滑走者・原大智が登場。第1エアのコーク720を着実に決め、中間セクションも攻めの滑りを見せ、勝負の第2エアでバックフリップを成功。最後のターンも決め、24秒90でゴール。3本目の得点は82.19点。原大智がこの種目で銅メダルを獲得しました!

ようやく今大会の日本人メダリスト第1号が誕生しました。原大智選手が男子モーグル史上初のメダリストとなりました。決勝では3本とも安定した滑りを見せ、全てトップ3以内に入りました。原選手は東京・渋谷生まれの都会っ子ですが、中学卒業後にカナダで武者修行。W杯で一度も表彰台に上がっていなかったけど、この五輪で大仕事をやってのけました。
日本のモーグルは、里谷多英さんが長野五輪で金メダルを獲得し、上村愛子さんが5大会連続で入賞するなど、女子が好成績を残す種目。男子はこれまで、バンクーバー大会で遠藤選手が7位に入ったのが最高でした。しかし、昨年の世界選手権で堀島選手が2冠を達成すると、この平昌五輪で原選手が銅メダル。いやぁ、遠藤選手と堀島選手は勿体なかったなぁ。4年後の北京五輪では、男女でメダリストが出てほしいものです。


江陵スピードスケート競技場では、女子1500mに高木美帆選手、小平奈緒選手、菊池彩花選手の3人が出場。
2組目に登場した小平選手は、最初の300mを24秒94で通過すると、700mを53秒10で通過。その後も同走相手のベットローネ(イタリア)を引き離し、最後は足が重たくなるも、1分56秒11でフィニッシュしました。
第11組目にイレイン・ブストが1分54秒35、第12組目のマリット・レーンストラが1分55秒26とオランダ勢が1,2位を独占。第13組目に登場した菊池彩花は、1分58秒92とタイムが伸びず。
迎えた最終第14組に、この種目の金メダルの本命・高木美帆が登場。同組にはヘザー・ベルフスマ(米国)。最初の300mで、ベルフスマが25秒01、高木は25秒50で通過。スタートで出遅れた高木だが、700m時点で54秒03で通過すると、残り1周半でベルフスマをかわして先行。残り1周となったところで、高木が1分23秒68、ベルフスマ1分23秒70と高木がわずかにリード。バックストレートでベルフスマが前に出るが、3コーナーでインに入った高木が先行してそのまま引き離す。直線でラストスパートを見せ、1分54秒55でゴール!しかし、ブストに0.2秒届かず銀メダル…。

女子1500mは高木美帆選手が銀メダルを獲得し、小平奈緒選手が6位に入賞、菊池選手は16位という結果でした。女子の個人種目でメダルを獲得したのは、橋本聖子さん、山本宏美さん、岡崎朋美さんに次いで4人目ですが、銀メダルは高木選手が初めての快挙です。
2度目の五輪出場となる高木選手は、最初の3000mで5位に入賞。1500mはW杯で4連勝と得意にしております。前半はやや遅めで、ラスト1周の時点で5番目のタイムでした。しかし、残り400mでギアを上げてメダル圏内まで持って行きました。レース後には悔しさをにじませていましたが、それでも堂々たる成績だと思います。この後は1000m、女子チームパシュートに出場予定。1000mでは小平選手とのWメダルを期待したいです。小平選手も1500mで自己ベストを出したので、1000と500mも素晴らしい記録が出るかもしれない。




スキーのジャンプ競技は女子ノーマルヒル(K点98m、ヒルサイズ108m)が行われ、日本からは高梨沙羅選手と伊藤有希選手の2トップ、岩渕香里選手と勢藤優花も出場しました。
1回目、23番目に登場した岩渕は飛距離93.5m、飛型点98.2点。24番目の勢藤は93.0m(90.3点)。32番目に登場した伊藤は、追い風の中で飛んだが、K点手前で着地。記録は94mに留まり、飛型点も105.1点。その次に高梨が登場。向かい風に乗った高梨は、K点を軽々とオーバー。テレマークもしっかりと決めた高梨の記録は103.5m、飛型点120.3点。しかしその直後、カタリナ・アルトハウス(ドイツ)が106.5m(123.2点)、マーレン・ルンビ(ノルウェー)が105.5m(125.4点)の大ジャンプを見せた。
1回目を終え、ルンビが125.4点で首位、アルトハウスが123.2点で2位、高梨は3位、伊藤は9位、岩渕11位、勢藤16位。
2回目、勢藤と岩渕は共に89.0mと1回目より距離を伸ばせず。1本目9位の伊藤は、入賞するためにも大きなジャンプを見せたいところだったが、飛距離は93m。伊藤は2本とも追い風に泣かされた…。残り3人となり、1本目3位の高梨が登場。風も向かい風で、メダルへ絶好のチャンス!力強く飛んだ高梨、向かい風に乗って100m越え!着地もしっかり決めてガッツポーズ!快心のジャンプを見せた高梨の記録は103.5m。飛型点も123.5mと1本目より点数を伸ばし、2本合計で234.8点。残り2人で暫定1位となり、高梨のメダル確定!
1本目2位のアルトハウスは106mの大ジャンプで252.6点。最終ジャンパーのルンビは105.5mを飛び、飛型点264.6点で金メダルを獲得。高梨沙羅は3位で銅メダルを獲得。伊藤選手は9位で入賞ならず。岩渕選手は12位、勢藤選手は17位に終わりました。

高梨沙羅選手が女子ノーマルヒルで銅メダル!欧州勢の2強を崩すことはできませんでしたが、2度目の五輪で悲願のメダル獲得です。今季のW杯では未だに勝利がなく、もしかすると平昌五輪はメダルすら厳しいんじゃないかと正直不安でした。でも、2本ともK点どころか100mオーバーですよ。2本目の試技は最高のジャンプだったし、テレマークも完璧でしたね。金メダルが期待された4年前は、表彰台に上がれず悔し涙を流しましたが、今回は笑顔を見せてくれました。高梨選手、おめでとうございます。

日本はこの日、銀メダル1個、銅メダル3個と1日だけで合計3個のメダルを獲得。次は日本人選手が金メダルを獲得するところが見たいです!










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