日刊魔胃蹴

暑すぎてつらい。

平昌五輪閉幕!さあ次は2020年東京五輪だ!

2018年02月26日 | Sports

韓国・平昌で行われた2018年冬季オリンピックもついに最終日。25日はフィギュアスケートのエキシビション、夜は閉会式が行われ、17日間の熱戦に終止符が打たれました。24日はスピードスケート女子マススタートで高木菜那選手が金メダルを獲得し、女子カーリングも3位決定戦でイギリスに競り勝ち銅メダル。日本は今大会、金メダル4個、銀メダル5個、銅メダル4個。冬季五輪史上最多の13個のメダルを獲得しました。



快進撃が続いた女子スピードスケートは、小平奈緒選手が500mで日本女子選手として初の金メダルを獲得すると、1000mで銀メダル。500mではライバルのイ・サンファ選手(韓国)と抱き合う場面が称賛されました。長い間女子短距離界を引っ張ってきた同士ですが、普段はとても仲が良く、メダル授与式直前には2人のほほえましい会話が公開されました。
日本では長年「五輪主将は金メダルを獲得できない」というジンクスがあり、ソチ主将・葛西紀明選手、リオ主将・吉田沙保里選手もジンクスには勝てませんでしたが、小平選手は破ってみせました。閉会式では旗手を務めると、IOCバッハ会長やトンガの「上半身裸男」ピタ・タウファトファ選手らとの記念写真に参加しました。
そして、高木美帆&菜那姉妹の活躍ぶりも目立ちました。妹の美帆選手は1500mで銀メダル、1000mで銅メダルを獲得すると、姉妹で出場したチームパシュートでオランダを破り金メダル。1大会で「金銀銅コンプリート」を達成。姉の菜那選手は、5000mで最下位に終わりましたが、新種目のマススタートで初代女王に輝きました。姉妹が不仲になった時期もありましたが、平昌で2人合わせて5個のメダルを獲得しました。

フィギュアスケートでは、羽生結弦選手が66年ぶりの五輪連覇の快挙、宇野昌磨選手も銀メダルを獲得し、日本勢が金銀独占。羽生選手の復活劇に日本中が感動しました。ロシア勢が圧倒した女子は、宮原知子選手が自己ベストを更新すれば、17歳の坂本花織選手も健闘しました。

カーリングは女子代表(ロコソラーレ北見)が銅メダルを獲得すれば、20年ぶりの出場となった男子は準決勝まであと一歩でした。女子チームは試合以外でも話題を集め、試合中によく発していた「そだねー」が流行語になったり、「おやつタイム」にも注目が集まりました。スキップを務めた藤沢五月選手などが常に笑顔と前向きな姿勢でプレーを続けていたから、メダルを獲得できたと思います。

カーリングとスピードスケート以外でも女子選手が活躍。女子アイスホッケーの「スマイルジャパン」は、予選リーグ3戦目の韓国&北朝鮮合同チーム戦で初勝利を挙げると、順位決定戦のスウェーデン戦では延長の末に劇的勝利。これまで2度出場して一度も勝てなかった日本代表が、平昌で2勝を挙げることができました。
スキージャンプの高梨沙羅選手は、2度目の五輪で念願のメダル獲得。2本ともK点を越える会心のジャンプでした。スノーボードのビッグエアでは、日本勢3人が決勝に進み、16歳の岩渕麗楽選手が4位入賞。藤森由香選手は7位、鬼塚雅選手も8位に入りました。

この五輪では、大きな怪我を克服、骨折を抱えながらメダルを獲得した選手が相次ぎました。スノーボードハーフパイプで金メダルを獲得したショーン・ホワイト選手は顔に62針の大怪我を負い、銀メダルの平野歩夢選手は左ひざ靭帯と肝臓を損傷。HP決勝ではダブルコーク1440の大技をお互いに成功させました。ショーンと平野選手のバトルは五輪史に残る名勝負といえるでしょう。
フィギュアの羽生選手も右足首のケガを乗り越えたり、宮原選手も股関節の疲労骨折から見事に復活。ノルディック複合の渡部暁斗選手は肋骨が折れた状態で五輪に臨み、個人ノーマルヒルで銀メダル。「骨折しなかったら勝てた」といった言い訳はしなかったのは凄い。




日本のメダル第1号だった男子モーグルの原大智選手が銅メダルを獲得して以降、銀や銅が続いたので「金メダルゼロで終わるのか」と不安になりましたが、羽生選手と小平選手が国民の期待にしっかり応え、その後も金メダルが2個、銅メダル1個追加。時五輪で金メダルを2個以上も獲得したのは長野以来だし、今まで以上のメダルラッシュに沸きましたね。これだけの成績を残したので、2年後の東京五輪に大きく弾みがついたことでしょう。
平昌五輪日本選手団は26日に帰国し、27日に解団式を行います。一部報道では羽生結弦選手と小平奈緒選手に国民栄誉賞を検討しているそうです。つい先日将棋の羽生善治永世七冠、囲碁の井山裕太氏に国民栄誉賞を授与したばかりなのに…。それに、現役中に賞を貰った後、成績が落ちたケースも多いですし…。
今大会メダルを獲得した選手の皆さん、本当におめでとうございます。そして「お疲れさまでした」。