あらかじめお断りしておきます。タイトルは、意図的な誤字です。
今年度も、2年生のクラス授業「基本法学概論」を担当しています。法学は勿論のこと、時事問題、地理なども出題するのですが、先日実施した小テストで「あなたはいつの時代の人ですか?」と尋ねたくなる解答がありました。
地理に弱い学生が少なくないということで、関東地方と近畿地方の白地図を使って出題したところ、とくに近畿地方については全滅という解答も少なくありません。どこの県がどこにあるのかわからないという学生もおり、出来は極端に分かれました。琵琶湖が大阪府にあるというような解答もあるのです(京都府と間違えたのであればまだ理解できますが)。
そして、タイトルに示した「大坂府」と「大坂市」です。たしかに、現在の大阪は、歴史をひもとくと大坂と書いていたのですが、何時の頃からか大阪と書くことが増え、明治時代には大阪が定着します。これは縁起をかついだことによるようです(但し、これは俗説かもしれません)。たしかに、「坂」では「土」に「反」ると書きます。もっとも、本当のところはよくわからないようです。
ともあれ、日本の大都市名を正確に書けないのは困りものです。現在は、「大阪府」、「大阪市」と記すのが正しいので、しっかり覚えてほしいものです。
また、東京都の都庁が所在する区については、新宿区と書けた学生が多かったのですが、「東京市」と書かれた解答も散見されました。これも「あなたはいつの時代の人ですか?」と尋ねたくなります。