ひろば 川崎高津公法研究室別室

川崎から、徒然なるままに。 行政法、租税法、財政法、政治、経済、鉄道などを論じ、ジャズ、クラシック、街歩きを愛する。

2000系改め9020系

2019年02月21日 02時13分00秒 | 写真

 私が早稲田大学大学院法学研究科修士課程に入学した1992年、東急田園都市線に新車が登場しました。

 2000系です。同年に2編成、翌年に1編成、計3編成30両しか製造されなかったのでした。元々、田園都市線・半蔵門線の輸送増強用のためであり、旧車の置き換えなどのためではなかったのです(ちなみに、1993年に登場した2003Fは、当初、8両編成で東横線に投入されました。同年中に10両化されて田園都市線に移ってきました)。

 正面のスタイルは、当時東横線で活躍していた9000系とほとんど変わりがないのですが、屋根にあるクーラーキセの配置が異なるので見分けが付きます。また、VVVFの変調音が9000系と全く異なりますし、内装も違います。とくに、デビュー当初は窓のカーテンに渋谷、田園調布、横浜のデザインが施されており、洒落ていました。座席も花柄であったのです。

 滅多に乗れない、というと大げさですが、3編成しかないものですから、乗れるとラッキーという感じでした。それは2018年の春まで変わらなかったのです。

 しかし……

 2018年中に田園都市線・半蔵門線の運用から次々と外されました。最初に2003Fが見られなくなり、残る2001Fと2002Fも秋頃には見られなくなりました。

 田園都市線・半蔵門線での運用から離れた2000系は、5両編成になりました。つまり、半分の車両は廃車になった、ということでしょう。大井町線に移り、各駅停車専用となったのです。最初に5両編成として登場したのは2003Fで、2018年の秋に大井町線での運用を開始しました。

 そして、2019年になり、形式も9020系に改められました。たまたま、高津駅(DT09)で見かけたので、iPhone8で撮影しました。

 田園都市線・半蔵門線には、2018年の或る時点で8500系、8590系、2000系、5000系、そして2020系が運用されていたのですが(ここでは東急の車両のみあげています)、2018年中に2000系の全編成が外されました。8500系や8590系より先に運用から外されるとは、とお思いの方もおられるでしょう。東急では最多となる400両が製造された8500系はともかくとしても、8590系より先に2000系が離脱するとは、私も信じられなかったのでした。

 しかし、わかるような気もします。2000系は、3編成とも東武伊勢崎線・日光線に乗り入れることがなかったのです。一説には東武が乗り入れを拒否したというのですが、本当のことかどうかは知りません。ともあれ、東武伊勢崎線・日光線に入らないということで、東武鉄道用の機器は積まれず、田園都市線・半蔵門線のみで運用が続けられました。このため、運用できる列車も限定されてきます。一時期は朝夕のラッシュ時に限定された程で、活躍の場が狭められたことは否めません。そのようになってからも15年以上は活躍してきた訳です。

 ただ、東武伊勢崎線・日光線に入線できないということでは、8590系、そして8500系のうちの8606Fおよび8642Fも同じです。8590系も8500系も広い意味での8000系に入りますし、8590系は元々田園都市線・半蔵門線用の車両ではないのです。それでも、2019年2月の段階でも8590系の8694Fが残っています。近々引退でしょうか。

 ともあれ、2000系は9020系に変わりました。

コメント
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