昨日(2024年2月7日)、半蔵門線神保町駅の専修大学方面の改札口を利用しました。東急電鉄の乗車券(駅では買えない種類のものです)を使い、半蔵門線に乗り越した上で都営三田線西台駅まで行こうと思って、改札で精算したところ、下の写真にある乗車券を渡されました。
今のように自動改札機などが普及する前には、東急田園都市線などに乗り、車内で車掌に乗り越し精算などをお願いすると、こういう乗車券を渡してくれました。車内補充券というものです。車掌が長い穴開け機(正式名称は知りません)を使って、発行事由、日付、発駅と着駅の箇所に穴を空け、さらに領収額(金額)に穴を空けます。これで乗車券の完成という訳です。
しかし、現在、東京で車掌が車内を巡回することはあまりありません。私も、こうした細長い乗車券を見たのは何十年ぶりかのことでした。しかも、東京メトロ(営団地下鉄)で見たのは初めてでした。そればかりか、駅での精算でこのようなものを渡されるとは思ってもいなかったのです。同じ神保町駅でも、神保町交差点側の改札では磁気乗車券を発行してくれます。さらに、どちらの改札でもPASMOで精算できるのです。同じ駅なのに改札によって異なるとは思ってもいませんでした。
私の経験によるところでは、自動精算機は東京メトロより都営地下鉄のほうが便利です。
上の写真ではわかりにくいと思いますが、穴が空いているのは、発行事由のうちの「別途」、日付の「7」、領収額の「400円」と「20円」、駅の「渋谷駅」と「西台駅」の箇所です。
この乗車券を見ると、東京メトロ各線および都営地下鉄各線の各駅以外の路線も掲載されているのですが、神保町駅なのに東急田園都市線は渋谷駅から長津田駅までの各駅しか書かれていません。つくし野駅から中央林間駅までの各駅は書かれていないのです。その一方、東急大井町線の上野毛駅から九品仏駅までは書かれています。
また、東武東上線は和光市駅から森林公園駅まで、東武伊勢崎線のうちのスカイツリーラインは押上駅から東武動物公園駅まで、小田急小田原線は代々木上原駅から小田急相模原駅まで、東葉高速鉄道東葉高速線と埼玉高速鉄道線は全線が表示されています。
東京メトロの駅によって、表示される鉄道線は異なるのでしょうか。
いずれにしても、今時珍しい乗車券でした。